第8試合(セミファイナル) 60分1本勝負
東京ドーム・IWGP世界ヘビー級王座挑戦権利証争奪戦
(権利証保持者/G1 CLIMAX 31優勝者)
オカダ・カズチカVS.
(チャレンジャー)
チャレンジャー、タマ・トンガ入場。
G1 CLIMAX 31公式戦で唯一、オカダに勝利しているタマ。
オカダに勝利した実力を発揮し、権利証を奪えるか?
続いてG1 CLIMAX 31優勝者、オカダ・カズチカ入場。
G1を制し、今一番勢いに乗っている男です。
オカダは権利証の代わりに4代目IWGPヘビー級ベルトを手にしております。
試合開始。
タマが奇襲をかけます。
オカダも反撃。
両腕をクロスして締め上げるオカダ。
しかし、タマは余裕の(?)笑み。
ここまではお互い、手の内の探り合いと言った感じです。
オカダの背後に回り、スリーパーホールドを決めるタマ。
オカダもマネークリップを繰り出します。
オカダをコーナーに追いつめ、ボディプレス。
一進一退の攻防。
オカダがボディスラムを決めます。
さらにコーナー最上段からダイビングエルボードロップを決めます。
レインメーカーのポーズ。
オカダ、勝負に出るか?
しかし、レインメーカーは空を切ります。
反撃に出るタマ。
ブラディサンデーを決めますが、カウントは2。
タマの猛攻に目がうつろのオカダ。
ツームストンパイルドライバーを狙うオカダ。
こらえるタマ。
エルボースマッシュを決めるオカダ。
しかし、タマの掟破りのツームストンパイルドライバーが決まります。
吠えるタマ。
勝負に出るか?
DSDを狙うタマ。
これをリバースで返すオカダ。
ドロップキックが炸裂。
タマを持ち上げるオカダ。
ここまでオカダの攻撃を喰らっても立ち上がり反撃してくるタマ。
凄いです。
オカダ、天下の宝刀、レインメーカーが決まります。
これで勝負あり。
25分13秒、オカダ・カズチカの勝利。
敗れたとは言え、すばらしいファイトを披露したタマ・トンガ。
観客の拍手に手を挙げて応えるオカダ。
ベルトを高々と掲げるオカダ。
見事、権利証を守りました。
次のメインイベントの勝者と1.4東京ドームで闘うことが決まりました。
第9試合(メインイベント) 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
(第3代チャンピオン)
鷹木信悟VS.
(チャレンジャー)
ザック・セイバーJr
チャレンジャー、ザック・セイバーJr入場。
G1 CLIMAX 31公式戦で鷹木に勝利しているザック。
得意のサブミッションが炸裂するか?
続いてチャンピオン、”ザ・ドラゴン”鷹木信悟入場。
チャンピオンとして、同じ相手に2度負けるワケにはいきません。
気合いが入った表情。
タッグチャンピオンベルトを高々と掲げるザック。
試合開始。
序盤は手の内の探り合い。
静かな攻防。
・・・な、何かカメラ目線で私を指さす鷹木。
「しっかり撮れよ」という喝を入れられたようです。
もちろん、鷹木信悟の熱いファイト、しっかり撮影させていただきます。
ザック得意のグラウンドでの関節技が決まります。
鷹木も懸命に堪えます。
ロープブレイク。
場外に出てポーズを決めるザック。
鷹木の後頭部にザックの低空ドロップキックが決まります。
さらに両腕をクロスさせる関節技。
鷹木も反撃。
対角線のコーナーへ振ってエルボーをお見舞い。
ザックも負けておりません。
鷹木の腕を取り、締め上げます。
鷹木のパワーボムが決まります。
鷹木のザックのお株を奪う関節技。
STFのような技です。
かなりエグい角度で決まっておりますが、何とかロープにエスケープ。
鷹木の背後を取り、スリーパーホールド。
鷹木も負けじとグラウンドでのスリーパーホールド。
鷹木はザックから3カウントより関節技によるギブアップを奪いたいように見えました。
打撃戦では鷹木に分があります。
ファイヤーマンズキャリーでザックを担ぎ、コーナー最上段に。
そのままザックを叩き落としますが、ザックも体を上手く反転。
ザックのサッカーボールキック。
さらにスリーパーホールド。
しかし、この体勢で鷹木がコーナーポストに登り・・・
雪崩式の裏熨斗紙。
両者の意地とプライドの激突。
ザックのドラゴンスリーパー。
しかし、これでも決まらない。
鷹木のパンピングボンバー。
「これで決まった」と思いましたが、カウントは2。
試合時間は30分を経過。
鷹木の”ラスト・オブ・ザ・ドラゴン”。
さすがにこれで勝負あり。
30分27秒、鷹木信悟の勝利。
すかさず放送席でゲスト解説をしていたタイチがザックの元へ。
鷹木信悟、3度目の防衛に成功。
タイチの肩を借りてザックが退場。
本当に頑張りましたが、あと、本当に後一歩足りませんでした。
そして、ザックと入れ替わるように権利証のベルトを手にオカダ・カズチカがリングに。
G1 CLIMAX 31優勝者として、鷹木を罵るオカダ。
逆に軽くあしらう鷹木。
両者、にらみ合い。
これで、来年、1.4東京ドーム、メインイベントの対戦が決定いたしました。
引き上げるオカダの方へ何やら声を掛ける鷹木。
一度リングから降りた後、ふたたびリングに上がった鷹木。
ふたたびマイクを取り、チャレンジャーのザックを「最強のチャレンジャー」と賞し、
「そのザックを倒したオレは新日本プロレス最強だ!」と雄叫びをあげます。
「これからも、龍の如く駆け登ってていくぞ!」と決め台詞で締めてくれました。
勝者を祝福する金色の紙テープがリング上に降り注ぎます。
また、IWGPに新たな名勝負が刻まれました。
1.4東京ドームの対決、楽しみにしております。
頑張れ、鷹木信悟!
後半の2試合を紹介いたしました。
セミファイナル、今のオカダ・カズチカは間違いなく6月の大阪城ホールで敗れたオカダ・カズチカとは別人と思わせる強さがあったと思いました。
しかし、タマ・トンガも凄かった。
私の席の後ろの若い女性も小声で「タマちゃん、強い」と驚きながら囁いておりました。
後半は観客もタマを後押しするような拍手も多かったです。
スポーツにたら・ればは厳禁といつも書いているのですが、もし6月までのオカダ・カズチカだったら勝てなかった(現にG1公式戦で勝利しておりますし)かもしれません。
メインイベント、G1にせよ、シングルではもう後一歩が足りず敗退しているザック。
チャンピオン・鷹木が認めた通り最強のレスラーであるのは間違い無いのですが、本当に後一歩のところで頂点に立てないジレンマに苦しめられているように感じます。
とりあえずタッグは最強の証を持っているので、次期シリーズのタッグリーグ戦優勝し、ふたたびシングル戦線に名乗りをあげてもらいたいです。
10月に同じエディオンアリーナ大阪で好勝負したKENTAとUSヘビー級をかけて闘うのも面白いかもしれません。
鷹木はこの日は腕が折れてもギブアップしないような覚悟を持って試合に臨んでいった感じがいたしました。
飯伏幸太、内藤哲也、タイチ欠場にも関われず、チケットソールドアウトの本大会。
たくさんのドラマを観ることができました。
これぞ新日本プロレスの底力。
全力で闘ったレスラーたちの感謝です。
1.4東京ドーム、今から楽しみです。
現時点での予想は難しいですが、今の勢いならオカダのような気がいたします。
こちらもすばらしいファイト、期待したいです。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。