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『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』

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『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』

原題:A Ghost Story

 

2017年製作/アメリカ映画/上映時間:92分/G/2018年11月17日日本公開

 

監督:デヴィッド・ロウリー

出演:ケイシー・アフレック

   ルーニー・マーラ

   ソニア・アセヴェト ほか

 

事故死した男が幽霊になって残された妻を見守る姿を描いたファンタジー作品です。

シーツ姿の幽霊としてさまよい続ける夫を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのケイシー・アフレック、彼の妻を『キャロル』などのルーニー・マーラが演じております。

 

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あらすじ

 

若夫婦のC(ケイシー・アフレック)とM(ルーニー・マーラ)は田舎町の小さな家で幸せに暮らしていたが、ある日Cが交通事故で急死してしまう。病院で夫の遺体を確認したMは遺体にシーツをかぶせてその場を後にするが、死んだはずのCはシーツをかぶった状態で起き上がり、Mと暮らしていたわが家へ向かう。幽霊になったCは、自分の存在に気付かず悲しみに暮れるMを見守り続ける。

シネマトゥデイより)

 

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幽霊となった男が残された妻を見守る切ない姿を描いたファンタジードラマです。

主演はケイシー・アフレックルーニー・マーラ

2人と『セインツ -約束の果て-』で組んだデヴィッド・ロウリー監督がふたたびタッグを組みます。

 

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Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことと、ルーニー・マーラ主演、今話題のアメリカの映画製作会社”A24”の作品ということで本作を選びました。

 

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田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮らしてたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。病院で夫の死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。しかし、死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻ってきてしまう・・・。

 

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『セインツ -約束の果て-』で引き裂かれた夫婦を演じたケイシー・アフレックルーニー・マーラー(この作品は未見ですが、Amazonプライムビデオにあったと思ったので機会があれば、ぜひ)が大物スターになって再共演。

その作品は、何とも言えない実験的な映画でした。

 

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偉大なる藤子・F・不二雄先生原作のキャラクターへのオマージュとも思える、真っ白なシーツを被った幽霊。

しかし、残念ながら、この幽霊は頭に毛が3本ありませんし、犬も怖がりません。(犬、出てこなかった)

バケラッタ」とも言いません。(そっちは弟だった)

 

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本当に何と言うべきか?

テレンス・マリック監督の映画を観ているかのような不思議な感覚。

それは詩的でもあり、退屈な時間でもあります。

 

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幽霊になった男が愛する女性を見守る(この作品は見守ると言えるか分かりませんが)と言うと1990年の『ゴースト/ニューヨークの幻』という名作がありますが、それとも違う感覚。

 

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ルーニー・マーラの演技を楽しみにしておりましたが、あまりセリフも無く、途中で退場。(後半に再登場)

ケイシー・アフレックに関しては、すぐゴーストになってしまうので、オスカー受賞後の演技力を披露する時間すらありませんでした。

この2人の演技を期待していたので、残念感が強かったです。

 

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2001年宇宙の旅』を初めて観たときに似た感覚。

「何なの、これは?」と思うものが強く残る映画でした。

ただ、『2001年~』ほどの壮大な映像美は無く、ただただ白いシーツの幽霊が動く姿だけを追った映画なのでビジュアル的には『2001年~』には遠く及ばず。

 

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”ア・ゴースト・ストーリー”というタイトルですが、ストーリー的なものは存在しません。

ですが、不思議と退屈せず、92分鑑賞出来てしまう不思議、とにもかくにも不思議な映画です。(これが180分だったらギブアップしていたかも)

 

成仏出来ない死者の魂は現世を彷徨い歩く。

そんな日本の怪談話のような描写もあり、切なく悲しい幽霊になった男が最後に○○○するシーンは何となくですが、心温まるものがあったと思いました。

とにかくつかみどころの難しい映画なので、どれも憶測・推測ですが・・・。

 

この幽霊の名前はアメリカのおばけなので”ドロンパ”だと思います。

ドロンパはテキサス出身。本作はテキサスでロケーション。

これは単なる偶然か?