原題:Solo: A Star Wars Story
2018年製作/アメリカ映画/上映時間:135分/G/2018年6月29日日本公開
監督:ロン・ハワード
エミリア・クラーク ほか
『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主人公に据えたスピンオフ作品です。
宇宙を駆ける密輸業者からヒーローになった彼の若き日の戦いと冒険が描かれます。
あらすじ
帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。やがて宇宙に飛び出した彼は、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)という相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラ(エミリア・クラーク)らと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。
(シネマトゥデイより)
ハリソン・フォードが演じたシリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の姿を描くSFアドベンチャーです。
監督は『ビューティフル・マインド』、『フロスト×ニクソン』などのロン・ハワード。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
”スター・ウォーズ”とタイトルにつく作品で唯一観ていなかったのが本作です。
期間限定レンタル¥199だったので、レンタル鑑賞いたしました。
人生で初めて映画館で観た外国映画が『スター・ウォーズ』の第1作(エピソード4)でした。
それ以来、映画というものに魅入られた人生を送っております。
ジョージ・ルーカス作品としては、後に作られた『インディアナ・ジョーンズ』シリーズの方がお気に入りですが、映画ファンになったきっかけである『スター・ウォーズ』には、やはり特別な思い入れがあります。
熱狂的スター・ウォーズファンではありませんが、『スター・ウォーズ』シリーズは欠かさず映画館に足を運んでおりました。
あの作品と出会うまでは・・・。
好きな人もいるみたいなので、気を悪くされたら申し訳ないのですが、『最後のジェダイ』。
無名で才能の無い監督に脚本・監督をさせ、それまでのジョージ・ルーカスが築き上げたものをすべて否定するどころか、ジョージ・ルーカスという人間までも侮辱するかのような描写に憤りを感じました。
ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル氏も「引き受けたからには全力で演技をする。しかし、お前の書いた(シナリオの)ルークを1から10まで、すべてオレは認めない」と無能監督に怒りをあらわにしたと聞いております。
『最後のジェダイ』のショックから立ち直れないでいた中、それからたった半年で公開された本作。
『スター・ウォーズ』を観たいという気分には、どうしてもなれず、初めて映画館に足を運ばない『スター・ウォーズ』映画になってしまいました。
「嫌な予感」もしましたし。
今回、『スター・ウォーズ』シリーズが¥199でレンタルできると知り、「このお値段なら」と思い鑑賞いたしました。
良かったところ。
当たり前ですが、『最後のジェダイ』よりは数万光年良かった。(意味不明な表現)
ロン・ハワードはアカデミー賞を受賞している監督なので、演出も悪くありませんでしたし、腐っても鯛、『帝国の逆襲』、『ジェダイの復讐』(自分の世代だとどうしてもこのタイトル書いてしまいます。『ジェダイの帰還』)のローレンス・キャスダンが脚本を担当。
この段階で少なくてもルーカスを侮辱するような映画になるはずがありません。
ハンの恋人(?)を演じたエミリア・クラークが超・可愛い!
この女優さんは『世界一キライなあなたに』(2016年)で気になっていて、『ラスト・クリスマス』(2019年)でメチャ惚れちゃった女優さんなんですよね~。
この作品に出演しているとは知らなかったので、驚きと感動。
本作でも顔面偏差値の高さを披露しておりました。
ルーカスが監督した『エピソード1~3』同様、後にこうなると分かって、その過程を観る作品なので、ハンとチューイ、ランドとの出会いの物語を描いております。
あまり初めて知るハンの物語がそれほど多く語られていなかったのは少し物足りなさを感じました。
エミリア・クラークのお顔の美しさにも驚きましたが、ウディ・ハレルソンの強靱なズラにもビックリ!
強風でも光速でも外れないこのズラはぜひ銀河の果てにまで行っても欲しいと思われる人多い・・・かもしれませんね。
・・・し、しかし、何なんでしょうか?
時系列が完全に崩壊してしまっているんですよね。
ハン・ソロは地球人では無いので、正確な年齢は分からないのですが、(チューバッカは190歳というセリフがありました)この物語はエピソード3と4の間に位置すると思われるのですが、終盤、これまたビックリ仰天のダース・モールが登場。
と、言うことはエピソード1の頃の時代?
そうなると、ハン・ソロはアナキンよりずっと年上?
しかし、『ジェダイの帰還』でマスクを外したダース・ベイターはハリソン・フォードよりかなり年上の俳優さんだったように観えましたが・・・。
ジェダイの方は急激に歳を取ってしまうのかもしれませんね。
エピソード3=ユアン・マクレガー→エピソード4=アレック・ギネス。
10数年でアッと言う間に爺さんになっちゃいましたし。
エミリア・クラークがサラ・コナーを演じた『ターミネーター:新起動/ジェネシス』が『ターミネーター』をおかしくした・・・などと言われております。
彼女の責任では無いのですが、本作も疑問に感じることばかり。
スターデストロイヤーやタイファイターが登場すると言うことは間違いなくエピソード3以降のストーリーのはず。
しかし、帝国軍の顔(?)的キャラのトルーパーは1人も出てこない。
もう頭の中がこんがらがってきてしまった。
若き日のハン・ソロを演じた俳優さんは頑張っておりました。
ハリソン・フォードと比較しては可哀想なので、それ以上は書けません。
本作の後に製作された『スカイウォーカーの夜明け』を観て思ったのですが、ディズニーがルーカス・フィルムを買収して製作した『スター・ウォーズ』シリーズ(本作のようなスピンオフも含む)、きちんと計画的に作られたのか疑問に思います。
何か、どの作品(『スター・ウォーズ』愛の強い監督が作った『ローグ・ワン』は良かったので別)も行き当たりばったりのような出来で、ダース・モールもシナリオには登場すると書かれておらず、ロン・ハワードがテキトーに選んだだけだそうです。
お父ちゃんが見た目より想像以上にジジイでショックを受けた息子が暗黒面に堕ちた。
そう考えると辻褄が合うかもしれません。(合うか!)
『エピソード4』で描かれたように、ハン・ソロはお金をくれなければ帝国軍とケンカなどしません。
そういうキャラクターなのです。
この映画のハン・ソロはあまりにも正義のヒーローに描かれ過ぎてしまった感がありました。