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『イコライザー』

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イコライザー

原題:The Equalizer

 

2014年製作/アメリカ映画/上映時間:132分/PG12/2014年10月25日日本公開

 

監督:アントワン・ファークア

出演:デンゼル・ワシントン

   マートン・ソーカス

   クロエ・グレース・モレッツ ほか

 

デンゼル・ワシントンが、アカデミー最優秀主演男優賞を受賞した『トレーニング デイ』のアントワン・フークワ監督と同作以来13年ぶりに再タッグを組んだアクションサスペンスです。

どんな裏仕事も19秒で完遂する元CIA工作員の活躍が描かれます。

 

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あらすじ

 

ホームセンターに勤務するマッコール(デンゼル・ワシントン)は、かつてCIAで名をはせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。ある夜、少女の娼婦(しょうふ)、テリー(クロエ・グレース・モレッツ)がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。

シネマトゥデイより)

 

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デンゼル・ワシントン演じるホームセンターの従業員として働く元工作員が10代の娼婦と出会ったことをきっかけに、警察が関われない不正を始末する仕事請負人となる姿を追うサスペンス・アクション映画です。

共演は『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツなど。

 

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Amazonプライムビデオにて鑑賞。

衛星放送以来の鑑賞になります。

 

『2』を観る前のおさらいとして鑑賞いたしました。

 

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元CIAエージェントのマッコールは、いまはホームセンターで働く、ごく普通の真面目な人間として生活していた。

 

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しかし、ある夜、なじみのカフェで娼婦の少女テリーと出会い、彼女を囲うロシアンマフィアの非情さに、内に眠っていた正義感が目を覚ましていく。

 

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かつてのマッコールは、身のまわりにあるあらゆる物を武器に変え、警察では解決できない不正をこの世から瞬時に消してしまう「イコライザー」と呼ばれる男だった。マッコールはテリーとの出会いから、再びイコライザーとしての仕事を遂行していく・・・。

 

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デンゼル・ワシントン

カッコいい。

と、言いますか、カッコ良すぎ。

頭脳明晰で普段は温厚な従業員の姿がしながら、いざ、法で裁けない悪と対比するとき、こちらも非合法な手段で立ち向かっていく。

まさにアメリカ版『必殺仕事人』。

 

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先日鑑賞した『TENETテネット』と比較しては主演俳優さんに気の毒ですが、若き息子より60歳近いお父ちゃんの方が圧倒的に魅力的。

こればかりは仕方ないとは言え、この作品のデンゼル・ワシントンは本作に輝いていたと思います。

 

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元CIAの男が、なぜ今も悪を許せず、目をつむることができないのか?

その理由づけに、彼の愛読している『老人と海』がヒントとして表れているように思いました。

「漁師である老人は危険であろうがカジキマグロを見逃すことができない。なぜなら老人は漁師であることを変えることはできない。だからこそ、どんなことがあろうと、この巨大魚に立ち向かっていくのだ・・・」。

 

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その説明に「ふぅ~ん」と分かっているのかな?と思ってしまうような返事をするクロエ・グレース・モレッツ(以下クロエたん)。

まだ13~14歳くらいのとき撮影されたと思うのですが、このセクシーさは反則。

これではデンゼルおじさんじゃなくても「絶対に助けよう」と思うはず。

 

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クロエたんのようなか弱い女の子を食いものにしているロシアン・マフィアの連中を演じる俳優がまたいい味を出しております。

この手の作品は悪役に魅力が無いと面白く無いものになってしまうことが多いのですが、本作は観ていて「コイツら、絶対許せない」と思わせるものがありました。

 

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終盤は勤めていたホームセンターに悪党どもをおびき寄せ、そこで決着をつけるマッコール。

ホームセンターは何でも揃っていていいですね~という宣伝もあるのかもしれませんが、その商品を上手く使い、悪党どもを始末する姿は本当に面白いです。

 

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映画であっても、「暴力には反対」という人にはオススメできませんが、理不尽なことには、どんなかたちであろうと立ち向かわなければ、弱者はより苦しくなり、悪はより肥えることとなる。

たった一人でここまでできる姿は超人的ですが、それが嘘っぽく観えないところがデンゼル・ワシントンの凄いところ。

・・・ただ、先ほど息子さんとの比較を書きましたが、本作のクロエたんとキャラが似ている『タクシードライバー』のジョディ・フォスターを比較してはいけません。(それほど大きな役では無いので)

 

“人生で一番大切な日は生まれた日と生まれた理由が分かった日”
マーク・トウェイン

 

この言葉のテロップで物語が始まるのですが、なかなか上手い作り。

困っている人、苦しんでいる人がいて、彼らを救う力が自分に備わっていれば、やることはひとつ。

続編が楽しみです!