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『博士と彼女のセオリー』

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博士と彼女のセオリー

原題:The Theory of Everything

 

2014年製作/イギリス映画/上映時間:124分/G/2015年3月13日日本公開

 

監督:ジェームズ・マーシュ

出演:エディ・レッドメイン

   フェリシティ・ジョーンズ

   チャーリー・コックス ほか

 

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた人間ドラマです。

レ・ミゼラブル』などのエディ・レッドメインホーキング博士を演じ、第87回(2015年)アカデミー賞で主演男優賞を受賞。

 

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あらすじ

 

天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキングエディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。

シネマトゥデイより)

 

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車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた人間ドラマです。

将来を嘱望されながらも若くして難病ALSを発症した彼が、妻ジェーンの献身的な支えを得て、一緒に数々の困難に立ち向かっていく姿が映し出されていきます。

 

第87回アカデミー賞において、作品賞、主演男優賞、主演女優賞など5部門にノミネートされ、エディ・レッドメインが最優秀主演男優賞を受賞しております。

 

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BDにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

今日こそは日本映画を観ようと思っていたのですが、本日1月6日がエディ・レッドメイン、40歳の誕生日と知り、またまた急遽予定変更いたしました。

HappyBirthday!

 

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物理学の天才として将来を期待される青年スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジ大学在学中、詩を学ぶ女性ジェーンと出会い、恋に落ちる。しかし、直後にスティーブンはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。

 

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それでもジェーンはスティーブンと共に生きることを決め、2人は力を合わせて難病に立ち向かっていく・・・。

 

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おっしゃっていることは私のような凡人にはちんぷんかんぷんですが、もの凄い頭のいい人だということは知っていたホーキング博士

(「時間軸」、「特異点」なる言葉が出てきたとき、思わず『仮面ライダー電王』を思い出してしまう、オタッキーな私)

その博士がケンブリッジ大学在学中、ジェーンという女性と出会い、恋に落ちる姿が描かれるラブストーリーです。

・・・博士が難病を患うまでは。

 

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二人が出会い、恋に落ち、結婚するまでが意外とあっさり目に描かれ、とんとん拍子でストーリーが進んでいきます。

 

そして、突然、ホーキングが倒れ、医師から衝撃的な事実が宣告されます。

 

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医師から告げられた病名は最初ピンとこなかったのですが、ホーキングの口から「ルー・ゲーリック病」だと説明され、「あっ、聞いたことがあると思いました」。

(イギリスでは野球はマイナースポーツなので同僚は知らなかったみたいでした)

 

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彼の余命は2年。

そう告げられても、愛を貫き結婚を決めるジェーン。

彼女の並々ならぬ勇気に心打たれます。

 

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ホーキングが車椅子生活になってしまってから、献身的に支える妻のジェーンを中心とした描写が増えてきます。

どちらかと言うと、本作はホーキング博士よりもジェーンをメインに描きたかったのではないかと思うような作りになっていたと感じました。

映画の原作も博士では無く彼女の自伝が基になっております。

 

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自分も難病のパーキンソン病の母親の介護を10年やってきたので、ジェーンの苦労が少し分かる気がいたしました。

本当に壮絶で気がヘンになるくらい大変だったと思います。

それでもホーキング博士に仕える彼女の姿は感動的でありました。

 

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ピュアで美しい夫婦の物語・・・かと思って観ていたら、どんどん違う方向へ。

まず失礼ながら驚いたのは、このような病を患っても、あちらは別物で博士は3人もお子さんを授けております。

博士の唱えたブラックホールのことはまったく分かりませんでしたが、”野郎の性欲というブラックホールは無限だぜ!”と言う定理(セオリー)は十分理解できました。(理解せんでええ!)

 

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完全ななりきり演技で見事オスカー受賞したエディ・レッドメイン

本当にすばらしい演技でした。

この年は主演男優賞、激戦で前日記事に書いた『アメリカン・スナイパー』のブラッドリー・クーパー、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンと皆さん最高の演技を披露していたのですが、エディ・レッドメインの受賞は(それなりに)納得です。

病人演技はアカデミー賞では強いです。

 

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ホーキング博士の偉業を称える映画と思っておりましたら、な、なんと『危険な情事』やベッキー文春砲も真っ青のW不倫の展開に。

 

アインシュタインの次に天才と言われるホーキング博士のことは別にして、あくまで映画だけの感想を書くと、”性欲というブラックホール”(それは、もういい)は歯止めが利かなかったということなんでしょうかね?

20年も介護してくれた奥さんにあまりにも冷たい気が・・・。

 

映画の作りも少し単調な気がいたしました。

特にノーラン、イーストウッドと職人監督作品を続いて観ていただけに、余計そう感じてしまいました。

 

フェリシティ・ジョーンズにもアカデミー賞受賞してもらいたかったですが、受賞したのは『アリスのままで』のジュリアン・ムーア

本当にアカデミー賞は病人役が大好きです。