『ラストミッション』
原題:3 Days to Kill
2014年製作/アメリカ映画/上映時間:117分/G/2014年6月21日日本公開
監督:マックG
出演:ケヴィン・コスナー
『ターミネーター4』などのマックGが監督を務め、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』などのケヴィン・コスナーを主演に迎えたアクション映画です。
原案・脚本は『レオン』などの数多くのヒット作に携ってきたリュック・ベッソン。
あらすじ
余命わずかだと言い渡されたCIAエージェントイーサン(ケヴィン・コスナー)は、残された人生を家族と共に過ごすためパリへと向かう。長い間家庭をおろそかにしてきた彼は、難しい年頃の娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)との仲もぎくしゃくしていた。そんな折、CIAエージェントのヴィヴィ(アンバー・ハード)が、イーサンに最後のミッションのオファーをしに来るが……。
(シネマトゥデイより)
余命宣告を受けたベテランCIAエージェントが、長らく離れていた娘から信頼を勝ち取るために奮闘する姿を描いたアクション映画です。
監督は『ターミネーター4』などのマックG。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
違う映画を観る予定でしたが、Twitterで本日1月18日がケヴィン・コスナー、67歳のお誕生日という知らせを見て、急遽、出演作を探し、本作を選びました。
HappyBirthday!
CIAエージェントのイーサン・レナーは任務中に病で倒れ、医師から余命3カ月を宣告される。
残された時間を別れた家族と過ごそうと決め、パリを訪れたイーサンだったが、思春期の娘ゾーイとの溝は深まるばかり。そんな時、謎の女エージェントのヴィヴィが、イーサンの病気に効果のある試験薬を提供するかわりに、現役最後の仕事として凶悪なテロリスト抹殺の任務を引き受けてほしいとと持ちかける・・・。
・・・なんと言いましょうか?
せっかくのお誕生日に水を差して申し訳ないのですが、とにかくケヴィン・コスナーとヘイリー・スタインフェルドの演技以外、良いところを探すのが難しい映画でした。
ケヴィン・コスナー演じるイーサンは末期がんで余命数ヶ月。
残りの時間は不仲だった妻と娘と凄そうと彼女たちの暮らすパリへ向かうイーサン。(なぜパリであり必要があるのかが不明。リュック・ベッソン原案・脚本だからくらいしか思い浮かびません)
そのイーサンの前に謎のブロンド美女が現れます。
彼の余命を伸ばす未承認の新薬を渡す代わりに凶悪なテロリストの抹殺を依頼する美女。
1日も家族との時間が欲しいため、渋々依頼を引き受けるイーサン。
不仲だった娘とよりを戻す設定は、リュック・ベッソン作品『96時間』の使い回し。
無事仲直りできたのは良かったのですが、任務中、緊迫感のあるシーンで娘からの着メロが鳴る・・・というシーンが多すぎて、しつこくてウンザリ。
コーエン兄弟の『トゥルー・グリット』で脚光を浴びて、『スウィート17モンスター』など活躍の場を広げているヘイリー・スタインフェルド。
本作でも、お粗末なストーリーの中、自分の仕事をキッチリこなしておりました。
本当にこれからの活躍が楽しみな女優さんです。
ところどころ・・・では無く、全体的におかしな描写の連発。
フランス語をほとんど話さないパリの人たち。
幻覚症状が出る副作用のある薬を渡して任務を遂行しろというエージェントのブロンド美女。
ウォッカを飲めば治まるのですが、なぜかウォッカを携帯せず、任務中に頻繁に幻覚症状に襲われるイーサン。(凄腕エージェントじゃないの?)
もの凄い至近距離からショットガンで撃たれて、いくら防弾チョッキ着ていたとはいえ、まったくケガ無い不自然さ。(骨折くらいはします)
「テイクアウトで中華を買ってきた」と言って、食べていたのはお寿司。
『サブウェイ』、『グラン・ブルー』、『ニキータ』、『レオン』。
リュック・ベッソン作品に大きな感動を与えてもらったのは事実です。
しかし、才能というのは貯金と同じで使い果たしてしまうと残らないものなのかもしれません。
これらの傑作と同じ人が書いたとは思えない「くだらない」映画でした。
アクションは控えめで、どちらかと言うと家族ドラマの方がメインのように思いました。
標的のテロリストの凶悪さがあまり描かれていないのが難点。
テロリストの方が頭部・眉と毛が一切無いので、こちらが末期がんに見える始末。
ケヴィン・コスナーは本当に頑張っていたと思います。
『マン・オブ・スティール』、『モリーズ・ゲーム』など主人公の父親役が似合う歳になりましたが、まだまだいろんな作品に出演してもらいたいです。
Bon anniversaire(フランス語で「誕生日おめでとう」)