『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』
原題:In Darkness
2018年製作/イギリス・アメリカ合作映画/上映時間:101分/G/2018年9月15日日本公開
監督:アンソニー・バーン
出演:ナタリー・ドーマー
エミリー・ラタコウスキー ほか
命を狙われる盲目のピアニストと彼女を守ることになるヒットマンを描くサスペンスです。
ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズなどのナタリー・ドーマーがピアニストを演じております。
あらすじ
ヨーロッパの裏社会に君臨する男の娘が、落下事故で命を落とす。現場にいたヒットマンのマーク(エド・スクライン)は、近くにピアニストのソフィア(ナタリー・ドーマー)もいたことを知る。彼女が盲目だと気付かず、事故の瞬間を目撃されたと勘違いし抹殺をもくろむマーク。監視を続ける中、ソフィアが別の犯罪組織からも命を狙われていて、ロシアンマフィアや英国情報局にもマークされていることがわかる。
(シネマトゥデイより)
巨大組織に狙われる盲目のピアニストの女性をめぐって繰り広げられる事件と謎を描いたサスペンス映画です。
大ヒットテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のナタリー・ドーマーが主演。
ドーマーのパートナーでもあるアンソニー・バーンが監督を務め、ドーマーとともに脚本と製作も手がけております。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
予告編を観て「面白そう」と思い(こうした予想は外れることが多いですが)、上映時間もお手ごろだったので、この日は本作を選びました。
監督&出演者は誰ひとり知りませんでした。
ヨーロッパの黒社会を仕切る大物ラディチの娘であるベロニクが、自宅のアパートから落下して死亡する。警察は自殺と見ているが、その現場に居合わせたヒットマンのマークは、真相を知っていた。
階下にいたピアニストの女性ソフィアに事故を目撃されたと思い込んだマークは、彼女を抹殺しようと監視を始めるが、ソフィアは目が不自由だった。その上、彼女は何故かロシアマフィアや英国情報局からも狙われていることがわかり・・・。
盲目の人物が主人公の映画と言うと、『暗くなるまで待って』や『座頭市』など名作があります。
本作も目が見えないことが逆に武器となるような面白いサスペンスを期待したのですが・・・。
盲目の美人ピアニスト(こういうことの紹介には必ず”美人”とつけなくてはいけません)のソフィアは、同じアパートに住む女性が転落死したことで警察に聴取を受ける。
現場にいたヒットマンのマークは彼女が目撃者だと思い、殺そうとする。
しかし、彼女が盲目だということと、そのうえ別の組織から追われていることを知る。
実はソフィアは幼少期、ボスニア紛争のセルビア勢のある人物への復讐を目的にしており、その人物は転落死した女性の父親だった・・・というのがおおまかなストーリーなのですが、主人公の行動ともども回りくどく分かりづらい。
復讐の物語をストレートに描けば、もっと分かりやすく楽しめたかもしれないものをすべて変化球で勝負しちゃったからか本当に分かりにくい映画になってしまいました。
同じアパートの女性の転落死は特に物語に絡みませんし、ソフィアとヒットマンとのラブシーンなど「これっ、必要なの?」とイライラしながら観ておりました。
ある行動が原因で、実は○○では無かったとバレてしまうソフィア。(思いっきりネタバレやん!)
ある男ひとりを暗殺するため、本当に回りくどい方法を取るソフィア。
劇中、かなりの数のヒットマンが登場するのですが、誰かひとり雇って殺してもらった方が、こんな面倒なやり方しなくていいように思うのですが、どうしても自分の手で始末したかったようですね。
ただ、ソフィアの幼少期のエピソードも本当に分かりづらいものでした。
なんか複雑なプロットを取り混ぜ過ぎて、面白くなりそうな題材を台無しにしてしまった映画のように思いました。
主人公・ソフィアより、転落死してしまうお姉さんの方が美人で衣装もエロさが出ていて、私的には、こちらの旋律の方が好きでした。