『透明人間』
原題:The Invisible Man
2020年製作/アメリカ映画/上映時間:122分/PG12/2020年7月10日日本公開
監督:リー・ワネル
出演:エリザベス・モス
オリヴァー・ジャクソン=コーエン
オルディス・ホッジ ほか
『ゲット・アウト』などのジェイソン・ブラムが製作を担当したサスペンス映画です。
自殺した恋人が透明人間になって自分に近づいていると感じる女性の恐怖が描かれます。
あらすじ
天才科学者で富豪のエイドリアン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)の恋人セシリア(エリザベス・モス)は、彼に支配される毎日を送っていた。ある日、一緒に暮らす豪邸から逃げ出し、幼なじみのジェームズ(オルディス・ホッジ)の家に身を隠す。やがてエイドリアンの兄で財産を管理するトム(マイケル・ドーマン)から、彼がセシリアの逃亡にショックを受けて自殺したと告げられるが、彼女はそれを信じられなかった。
(シネマトゥデイより)
『ソウ』シリーズの脚本家リー・ワネルが監督・脚本を手がけ、透明人間の恐怖をサスペンスフルに描いたスリラー映画です。
『アス』などのエリザベス・モス、『ファースター 怒りの銃弾』などのオリヴァー・ジャクソン=コーエンが出演。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
間もなく見放題終了とのことで鑑賞いたしました。
監督&出演者、誰も知りませんでした。
富豪の天才科学者エイドリアンに束縛される生活を送るセシリアは、ある夜、計画的に脱出を図る。悲しみに暮れるエイドリアンは手首を切って自殺し、莫大な財産の一部を彼女に残す。
しかし、セシリアは彼の死を疑っていた。やがて彼女の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、命まで脅かされるように。見えない何かに襲われていることを証明しようとするセシリアだったが・・・。
「透明人間」・・・懐かしいですね。
ピンクレディーの名曲です。
阿久悠さん作詞、都倉俊一さん作曲。
♪まさか まさかと思っているでしょうが
♪実は 実は
♪私 透明人間なのです
♪ショック・・・。
と、歌われた名曲の映画化。
わたくしが小学生時代の曲です。
私はミーちゃんが好きでした。
・・・と言うのはジョーク(でも無いかも?・・・このくらいのジョークならビンタ喰らわないかな?)で、古典的スリラー映画の現代版と言えるサスペンス・スリラー映画です。
H・G・ウェルズが原作のようです。(クレジットに名前、出ていたかな?)
DV彼氏から必死の思いで逃げ出したヒロインに姿無き魔の手が忍び寄る様が映し出されます。
序盤、ヒロインが彼氏からなぜ逃げようとしているのかが少し分かりづらかったですが、その後の展開はなかなか面白かったです。
ヒッチコック映画のバーナード・ハーマン風の音楽が良かったです。
サスペンスを盛り上げていたと思いました。
※ネタバレを含みます。※
ですが、徐々に死んだはずの彼氏が透明人間として近づいてくるのが分かる辺りから、ツッコミどころも増えてきました。
この透明人間は完全に透明なワケでは無く、ステルススーツ的なものを装着して姿を見えなくしているものです。
『ハリー・ポッター』の透明マントと同じようなものです。
透明人間に白いペンキをぶっかけ、少し見えるようにするシーンがあるのですが、水道の水で洗ってスッキリ・サッパリ。
って、そんな簡単に短時間でペンキが落ちるとは思えませんし、足跡が床に着くと思うのですが・・・。
終盤、その透明人間スーツを開発者以外の人が装着するのですが、これって、そんな誰でもマニュアルも無しに使いこなせるものなの?と思ってしまいました。
映画の作りは良く、最後まで退屈せず鑑賞できました。
悪い映画ではありませんが、最先端テクノロジーで開発された透明人間スーツをまとい殺戮を繰り返す男の狂気・・・と言うより、壮大なおバカカップルの大喧嘩の映画と言った感想でした。
ヒロインを演じる女優さんに華が無かったのが辛かった・・・。
アメリカ人はお寿司とステーキ、一緒に食べるんですね。
透明人間になったら、女の人にえっちぃことをしたいという世の男性すべて(?)が持つ願望(ウソつけ!)をまったく描かない本作。
今の時代を反映させているとはいえ、ちょっぴり残念。
(こんなこと書いてもハラスメントになってしまいますね)