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『マザーレス・ブルックリン』

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『マザーレス・ブルックリン』

原題:Motherless Brooklyn

 

2019年製作/アメリカ映画/上映時間:144分/PG12/2020年1月10日日本公開

 

監督:エドワード・ノートン

出演:エドワード・ノートン

   ブルース・ウィリス

   ググ・ンバータ=ロー ほか

 

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などに出演したエドワード・ノートンが監督・脚本・製作・主演を務めたアメリカン・ノワールです。

恩人殺害の真相を追う私立探偵がニューヨークの闇に迫ります。

 

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あらすじ

 

1957年のニューヨーク。障害を抱えながらも並外れた記憶力を持つ私立探偵ライオネル・エスログ(エドワード・ノートン)の恩人で友人のフランク・ミナ(ブルース・ウィリス)が殺される。事件の真相を探るため、ライオネルはハーレムのジャズクラブからブルックリンのスラム街まで、わずかな手掛かりを頼りに調査を進め、街を牛耳る黒幕にたどり着く。

シネマトゥデイより)

 

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エドワード・ノートンが『僕たちのアナ・バナナ』以来となる約19年ぶりの監督業に挑んだ作品です。

監督のほか脚本、製作、主演も務めております。

共演はブルース・ウィリス、ググ・ンバータ=ロー、アレック・ボールドウィンウィレム・デフォーら。

 

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Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

先日、引退を表明したブルース・ウィリスの作品を観たいと思い、探しておりました。

当然、新しい作品がいいと思っていたのですが、近年出演した作品は『ダイ・ハード』の二番煎じのような刑事アクションが多く、映画サイトのファンレビューの平均点も1点台と散々なものが多かったです。

3点台の映画の中で、一番面白そうと思ったのが本作でしたが、見放題では無くレンタルになってしまいます。

ちょっとムリして¥300払ってこの作品にいたしました。

この選択は正しかったのか・・・?

 

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障害を抱えながらも驚異的な記憶力を持つ私立探偵のライオネル・エスログの人生の恩人であり、唯一の友人でもあるボスのフランク・ミナが殺害された。

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事件の真相を探るべく、エスログがハーレムのジャズクラブ、ブルックリンのスラム街と大都会の闇に迫っていく。わずかな手掛かり、天性の勘、そして行動力を頼りに事件を追うエスログがたどり着いたのは、腐敗した街でもっとも危険と称される黒幕の男だった・・・。

 

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ダイ・ハード』シリーズなどで知られるアメリカの俳優、ブルース・ウィリスが最近になって失語症との診断を受け、俳優業から引退する意向を3月30日、ご家族が明らかにしました。

詳しい症状は不明ですが、認知能力への影響もあるという話しです。

 

ウィリス氏は1955年3月19日、西ドイツ生まれ。67歳。

1957年に米国に移住。大学では演劇を専攻し、1977年に舞台デビュー。映画デビューは1981年の『プリンス・オブ・シティ』。

1985年、ABCテレビの「こちら、ブルームーン探偵社」で人気に。1988年の映画『ダイ・ハード』で世界的に人気となります。

プライベートでは1987年に米女優デミ・ムーアと結婚。2000年に離婚されております。

 

・・・なぜか最近、デミ・ムーアの関わったものの話しが多く感じるのは気のせい?

 

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映画ファンにとって、先日のアカデミー賞授賞式に次いでショッキングなニュースが飛び込んできてしまいました。

 

失語症とは 日本失語症協議会によると、失語症は脳内の血管が詰まり脳に酸素が行かなくなったり、血管が破れて出血が起きたり、交通事故などの外傷により脳の言語機能の中枢に損傷が生じた結果、身体のまひや、言語の理解などに障害をきたす疾患。

原因はさまざまですが、脳梗塞(こうそく)や脳出血くも膜下出血などの脳卒中などにより引き起こされる事例が多い。

主な症状は、相手の言葉が理解できず伝えたい言葉が出てこないなど、「聞く」「話す」「読み書き」などの能力が低下し、重度の場合は「はい」「いいえ」の返事ができない人もいるそうです。

国内患者は50万人に上るとの推計もあり、その多くが、脳卒中などを引き起こす割合の高い中高年以上。簡単な単語の復唱や、ジェスチャーを用いた会話を行う言語機能訓練などのリハビリにより、社会復帰が可能な程度に回復する人もいる。

(yahooニュース記事より抜粋)

 

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ウィリス氏は日本でも放映されたテレビドラマ「こちら、ブルームーン探偵社」で人気者に。

テレビの人間は映画では成功しないと言われた当時のアメリカで、1988年の『ダイ・ハード』が世界的に大ヒットし、そのジンクスのようなものを覆しました。

1990年代に入り、『ダイ・ハード』は2、3作と製作され、こちらも大ヒット。

その反面、『ハドソン・ホーク』、『虚栄のかがり火』は赤字。

 

1994年の『パルプ・フィクション』はカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。

1988年の『アルマゲドン』も世界的にヒット。

続く1999年の『シックス・センス』は興行的だけでなく、ウィルス氏の演技も高く評価されました。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

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しかし、2000年代に入り、少し勢いが衰え、興行的、内容的にも芳しくない作品も増えました。

 

2022年の第42回ゴールデンラズベリー賞ラジー賞)において、「ブルース・ウィリスが2021年に見せた最低演技部門」なるものが新設されることになってしまいました。

しかし、ウィリス氏が失語症で引退することをご家族が表明すると、ラジー賞の主催団体はこの部門自体の撤回を発表いたしました。

 

演技派という俳優で無かったのは間違いありませんが、声がカッコよく、派手なアクションで私たち映画ファンを楽しませて(時にガッカリさせて)くれました。

 

自分の一番好きな作品は『シックス・センス』ですね。

ラストシーンの名演は印象に残っております。

 

闘病生活、大変だと思いますが、愛するご家族と共に乗り越えてもらいたいとお祈りいたします。

 

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いきなりネタバレいたしますが、本作でブルース・ウィリスは冒頭20分足らずで殺されてしまいます。(死なない男を演じ続けた男があっさり死んでしまいました)

以降、ブルース・ウィリス不在で2時間以上の時間、映画を観ることに。

 

映画は1950年代のハードボイルド風のフィルムノワールを狙っていたのですが、その空気は一切感じさせられませんでした。

 

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完全に製作&脚本&監督&主演のエドワード・ノートンの「オレ様映画」になってしまいました。

ウィレム・デフォーなどいい俳優も出演しておりましたが、使いこなせない未熟さがでてしまった演出力。

では俳優としてはと言われたら、『真実の行方』、『バードマン~』で見せた演技力は微塵も感じず。

 

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良かったと思えるのはゴールデングローブ賞にノミネートされた、デイヴ・グルーシン風の音楽だけ。

 

一番致命的だったのが、ストーリーが分かりづらいところ。

映画の出来がイマイチなだけに、せめて、もう少し分かりやすく伝えてもらいたいです。

 

今、Amazonプライムビデオにて『仮面ライダーW』を鑑賞中です。

こちらの方が、ハードボイルド感あるように感じてしまいました。

これなら低評価でもブルース・ウィリス主演のアクションにすれば良かったかな?

¥300、損した気分・・・。

エドワード・ノートン、お前の罪を数えろ!」。

 

今まで熱い感動をありがとう、ブルース!

Yippee-ki-yay, motherfu××er!