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『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』

『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』

 

2015年製作/日本映画/上映時間:95分/G/2015年3月21日日本公開

 

監督:柴崎貴行

出演:竹内涼真

   中村優

   及川光博 ほか

 

石ノ森章太郎の原作に描かれながらテレビシリーズには現れなかった幻のキャラクター、仮面ライダー3号がほかのライダーたちと登場するアクション映画です。

仮面ライダー3号を『相棒』シリーズなどの及川光博が演じております。

 

あらすじ

 

1973年。仮面ライダー1号仮面ライダー2号はショッカーを壊滅させるも、ショッカーが開発したとてつもない強さを誇るライダー、仮面ライダー3号によって亡き者とされてしまう。そして2015年、全世界はショッカーによって支配されていた。ショッカーの一員である泊進ノ介(竹内涼真)はショッカーの卑劣さを見るうちに、子供たちを救った仮面ライダーBLACKのことを思い出す。そんな進ノ介の前に仮面ライダー3号こと黒井響一郎(及川光博)が出現し……。

シネマトゥデイより)

 

仮面ライダースーパー戦隊など東映の特撮ヒーローが共演する「スーパーヒーロー大戦」シリーズ作で、石ノ森章太郎先生が構想していたとも言われる幻の仮面ライダー3号が登場するアクション映画です。

仮面ライダードライブと3号が愛車で繰り広げるレースシーンが見どころになっております。

 

dTVにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

数ある『仮面ライダー』シリーズで一番愛する『仮面ライダーBLACK』で主人公・南光太郎を演じた倉田てつを氏、最後の勇士を観たくて本作を選びました。(その辺りの愚痴は後ほど)

 

1973年、ショッカーの開発した仮面ライダー3号によって仮面ライダー1号&2号が抹殺され、2015年、世界はショッカーの統治下にあった。

泊進ノ介/仮面ライダードライブはショッカーの一員となっていたが、身を挺して子どもたちを救う仮面ライダーBLACKの姿を見て、何かがおかしいと気付き始める。そんな進ノ介の前に、仮面ライダー3号こと黒井響一郎が現れるが、進ノ介は3号こそが1号と2号を倒した闇の戦士であるということを知らなかった・・・。

 

・・・言いたいことはたくさんある作品ですが、yahoo!映画レビュー平均点2.8点と低評価だったことと、あの悪名高き『平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦feat.スーパー戦隊』の米村正二氏脚本だったので、期待度は低かったので、それほどショックは無かったです。(『平成ライダー昭和ライダー~』は悲しくて泣きました)

 

ただ、ヲタク知識・・・で無くても観た人なら知っていることなのですが、劇中でも映画のストーリー紹介でも書かれておりますが、1号、2号が滅ぼした組織はショッカーでは無く正確にはゲルショッカーです。

 

仮面ライダー』第1作の第1話から昭和ライダーは全話リアルタイムで鑑賞している世代ですが、1番好きな作品は写真の『仮面ライダーBLACK』です。(RXではありません)

もう『BLACK』のときには高校生くらいになって、この手の番組は卒業しなくてはいけない年齢になっていたのですが、ストーリーのハードな部分、主人公・南光太郎の救いの無い絶望的エンディングなど、石ノ森テイストが満ちていて本当に大好きな作品です。

BD-BOXを持っておりますが、大抵1回観て終わりなのですが、2回観てしまいました。

 

その『仮面ライダーBLACK』で主人公・南光太郎を演じられた倉田てつを氏。

1968年9月11日生まれ。

1987年6月の「新・仮面ライダー 主役公募オーディション」に合格し主人公を演じることに。

作品は好評で、翌年の『仮面ライダーBLACK RX』に続投。

2年続けて主人公を演じられたのは倉田氏ただ一人です。

 

2021年4月3日、『仮面ライダー』放送50周年を迎えたその日、ライダーを演じた多くの俳優さんから祝福の言葉が寄せられました。

藤岡弘、氏、賀集利樹氏、要潤氏、半田健人氏や本作の主演の竹内涼真氏など。

しかし、倉田氏の自身のYouTubeでのコメントはファンの耳を疑うものでした。

仮面ライダーの話しは好きじゃないから。50周年と言われてもね~、オレ仮面ライダーじゃないし。たまたま昔ライダーやってたって言うだけ。オレあんま仮面ライダー好きじゃないから」。

 

倉田氏はSNS上でたびたびライダー作品に言及していたり、自身が経営する飲食店では「BLACKステーキ」、「RXステーキ」と作品名を冠した商品を提供していたりしたため、ファンの衝撃は大きく(私もですが)「ショック過ぎる」、「理由はどうあれ正直幻滅」と物議をかもし出しました。

騒動を受け、7日にインスタグラムで謝罪。

 

石ノ森先生に本当に可愛がられ、「倉田くんを越えるカッコいい人はもう現れないから」と2年連続主人公を演じた倉田氏。

むしろ「オレがライダー俳優ナンバーワンだ」くらいのオレ様発言してもおかしくない立場の人が「自分は仮面ライダーじゃない」と・・・。

 

倉田氏は「イライラしていて心に無い発言をしてしまった」と言っておりますが、逆に人はイライラしているときこそホンネが出てしまうと思います。

自分は倉田氏のコメントは偽らざるものだと思いました。

 

一つ当たり役があると、いつまでもそのキャラクターとして観られてしまう。

それを嫌う俳優さんは多いです。

ハリソン・フォードも『スター・ウォーズ』のハン・ソロが嫌いと公言しております。

 

倉田氏もいつまでも「BLACKだ」、「RXだ」と言われ続けるのが嫌だったのだと思います。

『ディケイド』で客演してくれたとき、涙が出そうなくらい嬉しかったですが、そのときの倉田氏の気持ちを考える余裕が無かったです。

倉田氏も「いつまでやらせられるんだ」という気持ちだったと思います。

本作での演技も「これこそ仮面ライダーだ」と思わせるすばらしいものでした。

でも、ご本人、かなり辛かったのだと察します。

 

仮面ライダーBLACK』は今年『仮面ライダーBLACK SUN』として白石和彌監督の下新たに製作されます。

南光太郎役には西島秀俊さん。

 

これで、倉田氏はキッパリ、『BLACK』の呪縛から解かれると思います。

本当に良かった・・・と思います。寂しいですけど。

ただ、お気持ちは分かりましたが、50周年というめでたい日に言わないでもらいたかったですね。

 

相も変わらず、バカ騒ぎのように仮面ライダー同士を闘わせるのが大好きな白井P。

今回も公開当時放送されていた作品『仮面ライダードライブ』の前に”ショッカーライダー”という悪者としてまずV3とライダーマンが登場。

その後、X、アマゾン、ストロンガーもショッカーライダーとして加勢。

また昭和ライダーは悪者かよと思ってしまいました。

 

そこに南光太郎が登場し、BLACKに変身するのですが、BLACKの変身のBGMを使ってくれれば盛り上がるのですが、そういう痒いところに手の届かないサービス精神の悪い作りはいつも通り。

ただ、今回、仮面ライダードライブ、仮面ライダーマッハ、仮面ライダーBLACK(&RX)、仮面ライダーギャレン仮面ライダーファイズ仮面ライダーゼロノスと変身前の素顔で出演した俳優さんのライダー以外は全員ショッカーライダーになっちゃっており、珍しく平成ライダーも悪者扱いに。

 

時代は変われど、仮面ライダーは子どもたちに愛される存在だと思います。

それぞれのライダーに思い入れがあるはずです。

 

そのライダーが悪に染まり、現在主人公のドライブとミッチーにやられる姿を観て、子どもの心が傷つかないか白井Pや米村氏は考えて作っているのでしょうか?

 

せっかく半田健人さんや中村優一さんが出演してくれたのに、ミッチーとドライブの引き立て役に。

 

その3号とドライブのレースシーンのCGのショボさ。

そもそも”ライダー”とはオートバイや馬に乗る人のことを言います。

4輪に乗る人を”ライダー”とは呼びません。

 

米村氏のシナリオの矛盾点を言っても始まりませんが、冒頭、1号、2号によってショッカー首領(しつこいですが、正確にはゲルショッカー首領)が倒されたあと、3号が現れ1号、2号を処刑した設定になっております。

1号、2号が死んじゃったら当然V3は誕生しません。

バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てください。

主人公・マーティは自分の存在が消えないよう、両親を付き合わそうと奮闘しております。

ある意味、それと同じです。

親(1号、2号)がいなければ子ども(V3)は生まれません。

 

これまで散々石ノ森先生や昭和ライダーをディスりまくっておきながら、アイディア無くなると、それは頂戴するお調子者の白井Pと米村氏。

ラスボスは必ず巨大化。(『ストロンガー』の岩石大首領?)

それを巨大化できる唯一のライダー、Jが立ち向かうがあっさりやられる。

そこになぜか別番組の戦隊ヒーロー登場・・・とお決まりのパターン。

 

「オレはこれからも乾巧として生きていく」。

半田健人さんのコメントはライダー愛に溢れる感涙ものでした。

半田さんのように50周年にライダーへの愛をコメントしてくれた俳優さんの言葉、そして石ノ森先生への敬愛心を白井Pと米村氏はどう思っているのでしょうかね?

先日鑑賞した『ナイル殺人事件』のケネス・ブラナー同様、原作への愛が無い作品は原作のファンには観ていて悲しいものがあります。

 

ただ、褒める要素のまったく無い映画・・・では無かったのは救いでした。

桜井侑斗/仮面ライダーゼロノスの登場は嬉しかったですし、ちゃんとデネブも登場してくれました。

内田理央さんは予想外(失礼!)に演技力があり、そのうえ可愛かったです。(サイン入りカレンダー持っていて良かった~💖)

RXがリボルケインでジャーク将軍を倒してくれた。

高田延彦ブラック将軍を演じさせたのはGood!

コイツはまさに”ブラック”だから・・・。

 

この4つは良かった。

それ以外はミッチーファンが楽しむだけの映画になってしまった。

子どもたちの夢を壊そうとする悪の組織はショッカーでは無く○映と○ンダイなのでは・・・?