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『イット・カムズ・アット・ナイト』

イット・カムズ・アット・ナイト

原題:It Comes at Night

 

2017年製作/アメリカ映画/上映時間:92分/G/2018年11月23日日本公開

 

監督:トレイ・エドワード・シュルツ

出演:ジョエル・エドガートン

   クリストファー・アボット

   カルメン・イジョゴ ほか

 

得体の知れない何かにおびえる2組の家族を描く心理スリラーです。

『ラビング 愛という名前のふたり』などのジョエル・エドガートンが主演と製作総指揮を担当しております。

 

あらすじ

 

森の中の一軒家に住むポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が、正体不明の“それ”から逃げようと助けを求めてくる。ポールは、“それ”が侵入しないように「夜は入口の赤いドアを常に施錠する」というルールに従うことを条件に、彼らを受け入れた。ところがある日の夜、赤いドアが開いていたことがわかる。

シネマトゥデイより)

 

ザ・ギフト』では長編初メガホンをとるなど多才ぶりが注目される俳優ジョエル・エドガートンが主演のほか、製作総指揮も務めた心理スリラーです。

監督は数々のインディペンデント映画賞で受賞歴を持つ新鋭トレイ・エドワード・シュルツ。

 

dTVにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことで、今回本作を選びました。

A24の作品ということで、多少の期待も・・・。

 

※ネタバレ、憶測・推測のレビューになります。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

ポール一家は夜になるとやってくる正体不明の「それ」から逃れるため、森の中の一軒家に隠れ住んでいた。そんなポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が助けを求めて訪れてくる。

 

ポールは「それ」の侵入を防ぐため、夜は入り口の赤いドアを常にロックするというルールに従うことを条件に、ウィル一家を受け入れる。2つの家族による共同生活はうまく回っていったかに思えたが、ある夜にロックされているはずの赤いドアが開け放たれていることが発覚。2つの家族に芽生えてしまった猜疑心、そして「それ」への恐怖から、それぞれの本性が次第に露わとなっていく・・・。

 

"それ"は夜にやってくる・・・。

何らかのパンデミックが勃発した世界を舞台に2組の家族の行く末が描かれていきます。

 

すでにある物事が起こった世界という設定では『10クローバーフィールドレーン』や『クワイエット・プレイス』に似た感じの映画に仕上がっております。

 

・・・なのですが、"それ"の正体が最後まで判明いたしません。

ウィルスなのか?

しかし、"それ"を追って森の奥へ行ったワンちゃんが夜、血まみれの死体になって一家のいる小屋の玄関前に置かれている。

そのようなことができるとなると、何らかの生命体と思われます。

 

アメリカの銃社会のある意味「凄さ」のようなものを感じさせる映画でした。

片時も離さずライフルや拳銃を持つ登場人物たち。

家族以外の人間には平気で銃を突きつける冷酷さ。

 

何かから家族を守ろうとしている父親をジョエル・エドガートンが演じております。

演技は問題無いのですが、とにかく何から守るのかが分からないままなので、観ていてイライラが積もります。

 

夢遊病の長男は頻繁に幻覚を見ます。

これが、何かのヒントになっているの間違いないのですが・・・。

 

「差別の行く末に警鐘を鳴らす悪夢的な寓話」とシネマトゥデイの評論家の方、大絶賛ですが、「そんな映画なの?」と思ってしまいました。

 

"それ"に怯える家族。

その正体を明かさないという演出を非難する気はありませんが、映画の作りとして怖さもありませんし、人物描写も薄口過ぎて、家族を描いた映画には思えませんでした。

 

ここからは私の推測なのですが、長男は何らかの理由で死にゆくことに。

そこで、自分の理想的な強い父親や優しい母親、美しい女性の姿が幻想として現れた・・・みたいな感じなのでしょうか?

とにかく分かりづらい映画で面白くありませんでした。

 

森の中でひっそり暮らす家族。

しかし、自動車のガソリンや食料に困らないのはなぜ?