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『エターナルズ』

『エターナルズ』

原題:Eternals

 

2021年製作/アメリカ映画/上映時間:156分/G/2021年11月5日日本公開

 

監督:クロエ・ジャオ

出演:ジェンマ・チャン

   リチャード・マッテン

   アンジェリーナ・ジョリー ほか

 

アベンジャーズ』シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバースMCU)で知られるマーベル・スタジオが送り出すヒーローアクション超大作です。

7000年にもわたって人類を見守ってきた集団エターナルズが、地球滅亡の危機に立ち向かいます。

第93回アカデミー賞作品賞などを受賞した『ノマドランド』などのクロエ・ジャオが監督を務めております。

 

あらすじ

 

ヒーローチームが不在となった地球で、人類の行動が新たな脅威を呼び起こしてしまう。そんな中、7000年にもわたって宇宙的規模の脅威から人類を見守ってきたエターナルズと呼ばれる10人の守護者たちが、数千年の時を経て次々と姿を現す。散り散りになっていた彼らは、人類滅亡まで7日しかないと知って再結集する。

シネマトゥデイより)

 

マーベル・スタジオが手掛けたヒーローアクション映画です。

クレイジー・リッチ!』などのジェンマ・チャン、『フレンチ・ラン』などのリチャード・マッデン、『モンタナの目撃者』などのアンジェリーナ・ジョリーらが出演。

 

Disney+にて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

7月最初の映画レビュー記事なので、派手目な作品がいいかな?と思い、今回は本作を選びました。

 

6月で配信終了の作品は結局観れませんでした。(涙)

 

遙かな昔から地球に存在し、7000年もの間、陰から人類を見守ってきたエターナルズ。最凶最悪の敵サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの戦いによって復活した。

だが、その時の強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生し、地球に迫っていた。その脅威に立ち向かうべく、これまで身を潜めていたエターナルズが再び集結する・・・。

 

始めにお断りしておいた方がいいと思いますが、わたくし、『ノマドランド』が近年のアカデミー賞作品賞受賞作の中で一番自分に合わなかったです。

クロエ・ジャオ監督の手腕も「オスカーに値するかな?」と疑問に思っておりました。

そんなクロエ・ジャオ監督が手がけたMCUのヒーロー・ロードムービーが本作です。

 

つまらない映画では無いと思います。

156分も長く感じませんでした。

登場するキャラクターも多様性にとんでます。

 

7000年前から現代アメリカン・イングリッシュを話しているキャラクター・・・と言ってしまうのは野暮かもしれませんが、やっぱり違和感が。

それ以上に彼女ら(女性の方が多いので)の戦う背景や目的、敵の存在などが分かりづらい。

 

ラブシーンが多いのがこのヒーロー映画の特徴と言えるかもしれません。

ですが、男女裸でのからみはお子さまも観る可能性のある映画ではちょっと・・・。

 

そして、今ハリウッドでの流行りのポリコレで黒人男性同士のキスシーン。

MCU作品でもそれ入れないといけないのね?

 

物語が忙しくあっちこっちに移動し、時系列道理に描かれておりません。

(現在からいきなり過去のシーンに行ったり)

監督からすると「凝っていて、私って天才」と思って作ったつもりだと思いますが、観ている方は混乱。

 

もう正直言って、アメコミ映画のヒーローの「目からビィ~~ム」にはうんざり。

これしか技のアイディアないの?

 

某『踊るマハラジャ』のようなシーンが用意してあります。

ま、まさかエターナルズの面々は踊りのパワーで敵を倒すという「バトルフィーバーJ」のようなヒーローたち・・・と期待した自分がバカでした。

 

某宮崎アニメに出てきそうなキャラクターも登場。

このキャラクターもよく分からなかった。

自分の知能指数が低いからかもしれませんが・・・。

 

MCUのヒーロー(DCもですが)はそれぞれ違う個性や戦いのスタイルがあるのですが、このエターナルズの面々はみんな同じような戦い方ばかり。

ここがヒーロー映画として魅力が乏しいところでした。

 

『インフィニティ・ウォー』に参戦したアベンジャーズが白人男性ばかりというのに、アジア系女性監督のクロエ・ジャオ、怒りの反撃と言わんばかりの多くの人種の登場。(一応、ブラックパンサーおりましたが)

 

1976年に登場した原作はおそらく全員白人だったと思いますが、ここは今どきでまあ問題ないかと思います。

 

しかし、キャラが活きない、魅力ない、カッコよくないとなってしまってはヒーロー映画として盛り上がるはずのものもキャラクターに感情移入できず、それができないのがこの映画のヒーローものとしての致命的な弱点と言える気がいたします。

 

主人公・セルシ(写真)がグリーンと言うのもまずかったかも?

「グリーンはやめてくれ!」というデップ(ジョニーではありません)の俺ちゃんの悲鳴が聞こえてきそうです。

 

エターナルズは自分たちの本来の敵、ディヴィアンツとの戦い以外には介入できないことになっております。

行く先々の星での戦争、目の前で多くの命が失われていくのを黙った見ることしかできない彼女らの姿はある意味切なく映りました。

・・・そう言った理由からインフィニティ・ウォーに参戦できなかった設定になっております。

 

古今東西、ヒーローは絶体絶命にピンチにこそ力を発揮するものです。

『エンドゲーム』のあのキャップの「アッセンブル!」のセリフの時の高揚感。

そのようなものが皆無だったMCU作品では一番盛り上がらない映画だったと言えます。

 

”エターナル”と言うとこちらの映画もありますが、こちらも酷かったな~。(『エターナルズ』は酷い映画とまでは行かないと思います)

ちなみに(またかよ)、クロエ・ジャオは「幽☆遊☆白書」が好きだそうです。

 

エンドクレジット後の映像を観ると、2作目の方が面白くなりそうな気がいたしました。

しつこいですが、2作目ではグリーンはやめた方がいいかもしれません。