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『マローボーン家の掟』

『マローボーン家の掟』

原題:Marrowbone

 

2017年製作/スペイン・アメリカ合作映画/上映時間:110分/G/2019年4月12日日本公開

 

監督:セルヒオ・G・サンチェス

出演:ジョージ・マッケイ

   アニャ・テイラー=ジョイ

   チャーリー・ヒートン ほか

 

屋敷で暮らす兄妹が守ってきた奇妙な掟に隠された謎を巡るサスペンス・スリラーです。

永遠のこどもたち』、『インポッシブル』などのJ・A・バヨナ監督が製作総指揮を務め、同2作の脚本を手掛けたセルヒオ・G・サンチェスが監督を務めております。

 

あらすじ

 

マローボーン家の4人兄妹は、森の中の大きな屋敷でひっそりと生きてきた。彼らは、母親が病気で亡くなり凶悪な殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、不可解な現象に見舞われる。母の死後に生まれた五つの掟が次々と破られ疲れ果てた長男のジャックは、妹たちを守るためにある決断を下す。

シネマトゥデイより)

 

ジュラシック・ワールド 炎の王国』でメガホンをとったスペインの気鋭J・A・バヨナ監督が製作総指揮を務め、不気味な何かがうごめく屋敷に隠された謎に翻弄される兄弟の姿を描いたサスペンス・スリラーです。

『はじまりへの旅』のジョージ・マッケイ、『スプリット』のアニヤ・テイラー=ジョイら英米若手俳優たちが出演。

 

dTVにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことと、アニャ・テイラー=ジョイお目当てで今回は本作を選びました。

7月20日、何やら”極秘結婚”とのニュースが飛び込んできましたが、遠く離れた日本にまで話題が届いたので”極秘”と言えないんじゃないかと思ってしまいした。

ご結婚、おめでとうございます。

 

森の中にたたずむ大きな屋敷で、不思議な5つの掟を守りながら暮らすマローボーン家の4人兄弟。忌まわしい過去を振り切り、この屋敷で再出発を図る彼らだったが、母親が病死し、凶悪殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、明るい日々への希望はもろくも崩れ出す。

 

父親の死体を隠した屋根裏部屋からは不気味な物音が響き、鏡の中には怪しい影がうごめき、やがて掟が次々と破られていく。心身ともに追いつめられた兄弟の長男ジャックは、妹や弟たちを守るため、ある決断を下す・・・。

 

天井に染み込んだシミ。

決して覗いてはいけない鏡。

それらの謎が伏線となり、その意味が判明したとき、驚きの真実が・・・。

と、言った感じの幽霊屋敷ホラー的な作品です。

 

愛する母親が病に倒れてこの世を去り、屋敷に取り残された4人兄妹は、責任感の強い長男ジャックを中心に結束を確かめ合う。

ホラーと言うより、この兄弟たちの絆の強さを描いたドラマのように思いました。

 

※若干ネタバレあり※

 

ですが、怖いシーンも多くあり、スリルもありました。

ですが、結末は正直ある程度予想できるものでした。

同じスペイン系監督の『アザーズ』を思い出しました。

それに+でヒッチコックの名作『サイコ』。

 

なので、この映画の結末が特別目新しいとは思わなかったのですが、本作は伏線の張り方が上手いと感じました。

映画はこけおどし的ホラーでは無いので、静かなシーンの連続なのですが、そんな中、「あのシーンにはこんな意味があったのか~」と感心させられるものが多く用意されております。

 

兄弟を演じた俳優がいい味を出していたと思います。

アニャ・テイラー=ジョイは安定の美しさ。

ただ、悪役になる父親とポーターという男を演じた俳優は今ひとつでした。

 

「泣いた」というレビューが多い本作ですが、本当に感動的なエンディングが待っております。

弟たちを思いやる心優しい長男のジャックと、彼を見守るアニャ・テイラー=ジョイ演じるアリーの思いやり。

ジ~ンと心にしみるスリラーでした。