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『魔女がいっぱい』

『魔女がいっぱい』

原題:The Witches

 

2020年製作/アメリカ映画/上映時間:104分/G/2020年12月4日日本公開

 

監督:ロバート・ゼメキス

出演:アン・ハサウェイ

   オクタヴィア・スペンサー

   スタンリー・トゥッチ ほか

 

チャーリーとチョコレート工場』などの原作者ロアルド・ダールの児童文学を、『プラダを着た悪魔』などのアン・ハサウェイ主演で映画化したファンタジー映画です。

監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのロバート・ゼメキス

シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが製作と脚本に参加。『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンも製作に名を連ねております。

 

あらすじ

 

1960年代。ある豪華なホテルに若くおしゃれな女性たちがやって来る。彼女たちは、美しく邪悪な大魔女“グランド・ウィッチ”(アン・ハサウェイ)と世界中に潜む魔女たちだった。魔女は普段は人間として生活し、魔女だと気づいた人間を魔法で動物にしていた。大魔女は魔女たちを集め、ある邪悪な計画を実行しようとする。しかし、一人の少年がその計画を知ってしまう。

シネマトゥデイより)

 

チャーリーとチョコレート工場』で知られる児童文学作家ロアルド・ダールの「魔女がいっぱい」を原作に、『プラダを着た悪魔』、『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイが世界一恐ろしいと言われる大魔女(グランド・ウィッチ)を演じたファンタジーです。

シェイプ・オブ・ウォーター』などのオクタヴィア・スペンサー、『ラブリーボーン』などのスタンリー・トゥッチらが共演。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

期間限定¥100レンタルだったので、アン・ハサウェイ大好きなのでレンタルいたしました。

 

1960年代、とある豪華ホテルに現れた、おしゃれで上品な美女。しかし、彼女の正体は誰よりも危ない邪悪な大魔女(グランド・ウィッチ)だった。この世に魔女は実在し、世界中に潜んでいる。いつまでも若く、おしゃれが大好きな魔女たちは、人間のふりをして普通の暮らしを送りながら、時々こっそりと人間に邪悪な魔法をかけている。

そんな魔女たちの頂点に立つ大魔女が、魔女たちを集め、ある計画をもくろんでいた。そして、ひとりの少年が偶然魔女の集会に紛れ込み、その計画を知ってしまう・・・。

 

児童文学が原作と言うことで、観終わった感想はかなり子ども向けのストーリーだと思ったのですが、シナリオにデル・トロが関わっているので(それを知ったのはエンドクレジットのときですが)、かなりダークでグロい描写もあり、映画は完全に子ども向けとは言えない出来になっておりました。

 

本作の演技で見事(?)ゴールデンラズベリー賞ラジー賞)主演女優賞候補になってしまったアン・ハサウェイですが、ご本人はとても、このグロいキャラを楽しそうに演じていたように思いました。

 

ゼメキスらしいCGの使い方の上手さとメイクの出来がいいため、かなりリアルで気持ち悪い魔女が登場します。

 

オクタヴィア・スペンサーはいつも通り安定した、すばらしい演技を披露。

 

※結末を含むネタバレがあります。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

冒頭のシーン、自動車の事故で両親を失う少年がオクタヴィア・スペンサー演じるおばあちゃんに引き取られるところから物語が始まります。

 

心を閉ざしてしまった少年がおばあちゃんとある高級ホテルに宿泊するのですが、そこに魔女の団体ご一行様と鉢合わせてしまうことに・・・。

 

魔女は子どもが嫌いで、このリゾート地に集まる多くの子どもを殺そうとします。

魔女なので、直接殺すことなど簡単なように思うのですが、まず子どもにネズミになる薬を飲ませ、それから始末するという、何とも回りくどい手口。

 

同じホテルに宿泊していた少年やペットとして買っていたネズミの3人(3匹?)は魔女を倒そうと力を合わせようといたします。

 

アン・ハサウェイ演じる大魔女を倒すことに成功する少年たち。

しかし、この手のものでは、ここで魔力が解け人間に戻るというのがお約束の展開なのですが、少年たちはネズミのまま、残りの人生(鼠生?)を送ることになります。

 

シェイプ・オブ・ウォーター』公開時にデル・トロがインタビューで「美女と野獣」が嫌いと話しておりました。

人は外見では無いというテーマでありながら、最後は野獣から美青年になる展開が許せないと言うのが理由とのこと。

 

本作もデル・トロはシナリオに関わっているので、テーマ的には「現実を受け入れ生きていく」というメッセージが込められているように思いました。

両親の事故死やネズミになってしまった残酷な運命を呪うより、それでも前を向いて生きていくことが大切・・・と言いたかったような気がいたします。

 

アラン・シルヴェストリの音楽は良かったです。

 

・・・ただ、『魔女がいっぱい』というタイトルですが、アン・ハサウェイ演じる大魔女以外が雑魚以下過ぎて、ショッカー戦闘員より弱く役に立ってない。

ネズミ少年の作戦にまんまとやられまくり、悲しくなるほど弱かったインパクトしか残りませんでした。

 

大魔女がスープに「ガーリックを入れるな」と念を押して言っていたので、それが何かの伏線なのかと思ったら、まったく関係ありませんでした。

 

つまらなくは無かったですが、ゼメキスがシナリオを書いているためか、『1941』的ドタバタ感が強く、少し騒々しかったですね。

大人になったネズミ少年の声(ナレーション)が「うるさい声だな~」と思ったら、その声を担当していたのはビンタ喰らったクリス・ロックでした。