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『夏美のホタル』

『夏美のホタル』

 

2016年製作/日本映画/上映時間:108分/G/2016年6月11日日本公開

 

監督:廣木隆一

出演:有村架純

   光石研

   小林薫 ほか

 

『映画 ビリギャル』などの有村架純をヒロインに迎え、森沢明夫の小説を映画化したヒューマンドラマです。

監督は『ストロボ・エッジ』でも有村とタッグを組んだ廣木隆一

 

あらすじ

 

夏美(有村架純)は写真家になるという夢と、付き合っている慎吾(工藤阿須加)との関係で悩んでいたある日、父が遺してくれたバイクで懐かしい森に向かう。小さな店を営む地蔵さん(光石研)とその母であるヤスばあさん(吉行和子)と知り合った彼女は、しばらく泊めてもらうことになる。夏美は地蔵さんの友人雲月(小林薫)には反感を覚えながらも、自然に囲まれた場所で地元の人々と触れ合い、食事を楽しむなど、充実した日々を送っていた。

シネマトゥデイより)

 

写真家志望の女性が、父との思い出の森で知り合った親子や老人との交流を通し、成長していく姿を描く、有村架純主演のヒューマンドラマです。

共演は工藤阿須加小林薫光石研吉行和子

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

わたくし、有村架純さんの大ファンです。

映画館で観たいと思っていた作品だったのですが、引っ越しの時期と重なり、公開規模も少なく泣く泣く断念した作品でした。

今回、期間限定¥100レンタルだったので、観る機会ができて良かったと思っております。

 

写真家を目指す夏美は、亡き父の形見であるバイクに乗り、かつて父と一緒に見たホタルを探しに森にやってくる。

そこでよろず屋「たけ屋」を営むヤスばあちゃんと地蔵じいさんという老親子と知り合った夏美は、2人に自然の中での暮らしを教わり、楽しいひと夏を過ごす。そんなある日、地蔵じいさんには息子と決別したつらい過去があることを知る・・・。

 

冒頭のシーンからいきなり架純さんが男と寝ているシーンから始まり衝撃。(笑)

その彼氏と痴話げんかの後、突然バイクに乗ってド田舎へ行くというよく分からない展開に。

その後セリフで分かったのですが、主人公の夏美はプロのカメラマンを目指しており、ホタルを撮影したくてやって来たとのこと。

しかし、夏美はキャンプ用のテントを持参していたので、痴話げんかは関係無かったのかもしれません。

 

観ていて「低予算だな~」と思わせるところが満載。

画面が暗く何が映っているのかよく分からないシーンもかなり多くありました。

テント持っているのに会ったばかりの人の家に「泊めてくれ」と言って、何週間も居座ってしまう厚かましいにもほどがある夏美。

 

映画は引きでの撮影がほとんどで、遠くから人物を映している画が多く、のぞき見をしているストーカー的な感じ。

ただ、架純さんだけは男性ファンへのサービスでどアップが多かったです。

 

架純さん演じる夏美の彼氏を演じる俳優さんがあまりにヘタでビックリしてしまいました。

鑑賞後の今知りましたが、前福岡ソフトバンクホークス工藤公康さんの息子さんだそうです。

 

・・・そして、忘れてはいけない、日本のゴールデンラズベリー賞女優・吉○和子さんの期待を裏切らない棒読みセリフとどヘタ演技。

金八先生」の頃から酷いと思い続けておりましたが、年取って声が出なくなり、セリフが聞き取りにくくなって、ますます酷くなる一方です。

ちょっと勘弁してもらいたいな~と思ってしまいました。

 

「日本の原風景の美しさが、都会に住む人の疲れを癒してくれる」との意見がありました。

たしかに自然は美しいと思いますが、それをまったく美しく映してくれていないので、むしろ「都会はいいな~」と思ってしまいました。

 

「人生の三つの恵み」
 1.この世に生まれてくる事。
 2.親に愛されて、育つ事。
 3.親になって、子供を愛する事。

 

この言葉だけ胸に響きました。

ただ、偶然出会った光石研さんと夏美の死んだ父親とのエピソードなどこじつけ感があり過ぎて、この美しい言葉の感動も薄くなってしまったのが残念に思いました。

 

架純さんが肌を露出多めの衣装を着てファンサービス頑張っていたのは高く評価したいと思います。

しかし、この低予算のうえ、ダメダメ演出では架純さんの脱ぎ損(ヌードになったワケではありませんが)。

 

彼氏から別れを告げられ、列車に乗って去っていく・・・。

そのとき、「やはり別れたくない」と思った夏美はバイクに乗って列車を追いかける。

私はあのクロード・ルルーシュの名作『男と女』の如く、次の駅に先廻りするのかと思っていたら、なぜか途中で諦め泣き出すという意味不明な演出に。

 

そしていきなり三年後、その彼氏の子どもを宿した体で二人でこの田舎町へやってくる・・・という「説明してくれ?」と言いたくなる本当にワケの分からない映画でした。

 

誰彼構わず断りも無くカメラを向けて写真を撮りまくる夏美は写真家というよりパパラッチを目指した方がいいと思ってしまいました。