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『ノック・ノック』

『ノック・ノック』

原題:Knock Knock

 

2015年製作/アメリカ映画/上映時間:99分/R15+/2016年6月11日日本公開

 

監督:イーライ・ロス

出演:キアヌ・リーヴス

   ロレンツァ・イッツォ

   アナ・デ・アルマス ほか

 

マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴス主演によるサスペンススリラーです。

家族の留守中に2人の美女を家に入れたことで、破滅への道を突き進んでいく男の姿が描かれます。

 

あらすじ

 

家族を大事にし、幸せな日々を過ごしてきたエヴァン(キアヌ・リーヴス)。週末の夜、仕事の都合で妻子のいない家で留守番をしていると、ドアをノックする音が聞こえる。ドアを開けた彼の目に飛び込んだのは、雨に濡れたジェネシスロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)という二人の美女。道に迷ってしまったという彼女たちを家に入れたエヴァンだが、そのなまめかしい魅力に惑わされていく。ついに誘惑に負けて快楽に浸るものの、突如として二人は凶暴な本性をあらわにする。

シネマトゥデイより)

 

理想的な家庭を築いた良き父親が、一晩の快楽の誘惑から破滅へと突き落とされる様を描いたサイコスリラーです。

監督は『グリーン・インフェルノ』などの鬼才、イーライ・ロス

監督の妻でもあるロレンツァ・イッツォが美女の1人ジェネシスを演じております。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことと、キアヌ・リーヴス・・・では無く『ブレードランナー2049』に出演、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガールを演じている注目の女優、アナ・デ・アルマスお目当てで本作を選びました。

今回もキアヌはヘアスタイル、ヒゲ面、いつもと同じで登場。

 

仕事のため、家族と離れ、1人留守番をすることとなったエヴァン。その夜、ノックの音に玄関のドアを開けると、そこには2人の若い女性が立っていた。

 

道に迷ったという2人を親切心から家の中へ招き入れたエヴァンは誘惑に負け、彼女たちと一夜をともにしてしまう。それはエヴァンの地獄への第一歩だった・・・。

 

我が兵庫県神戸市出身の恥さらし元大阪府知事横山ノック(故人)を描いた・・・と言うのはウソで(「強制わいせつ事件」というところは似ているかもしれない)親切心から嵐の夜、2人組の若い女性を自宅へ招き入れたことが発端で平和な生活が地獄絵図へと変貌するスリラー映画です。

 

映画を観ていて、ずっと気になっていたのですが、この作品、映画ファンの間で超・有名な胸クソ悪い映画『ファニーゲーム』(1997年オーストリア製作。私は残念ながらオリジナル版は未見で、アメリカでのリメイク『ファニーゲームU.S.A.』〈2007年製作〉を鑑賞)にそっくりで「リメイク・・・なのか?」とずっと気になっておりました。

 

シネマトゥデイくれい響氏の短評によりますと、本作は1977年製作のアメリカ映画『メイクアップ』という映画のリメイクだそうです。

1975年にサンフランシスコで実際に起こった事件を元に女性の暴力性を描いた作品だそうで、本作同様、狂気の3Pシーンが用意されているそうです。(男性的には喜んでいいのかどうか?)

 

『メイクアップ』は知らなかったので(ムーンプリズムパワー・・・は大好き🌙)ずっと『ファニーゲーム』の女性版として観ておりました。

不条理で巻き込まれていく男の哀れな姿が映し出されるのはもちろん気分の良くなるものではありませんでした。

 

スティーヴン・キング原作のスリラー『ミザリー』も女性に監禁される男性を描いた作品でした。

ミザリー』のキャシー・ベイツや『ファニーゲームU.S.A.』の若造は結構知能犯なところがありましたが、このお姉ちゃんたちはえっちは上手そうですが、オツムは少し弱そうに観えて仕方ありませんでした。

 

入念に計画され、盗聴まで仕掛け、親切そうなキアヌを出し抜こうとする・・・というところまでは「まあ・・・ね」と思えましたが、肝心の計画の目的も分からず、単なる淫乱女にしか観えなかったところは残念。

ですが、計画立てておバカ連発の『ホーム・アローン』の泥棒よりは賢いと言える気がいたします。

 

※ネタバレあり※

 

監督の遊び心でしょうか?

キアヌの映画ネタが取り入れられております。

 

家へ招き入れてくれたキアヌに「あなたは本当の”救世主”よ」というセリフには思わず笑ってしまった。

 

超人的殺し屋を演じたキアヌもなすすべ無く敗れ、悪のおバカお姉ちゃんたちの完勝で飼っていたワンちゃんまで持って行かれてしまったという後味のとってもよろしくない映画です。

 

そういう映画が嫌いなワケでは無いのですが、もっと『ファニーゲームU.S.A.』くらい毒があった方が良かったかなと思いました。

男の下半身の哀しさを描いた映画・・・と観ればいいのかな?

 

近年、作品をまったく選ばず映画出演を繰り返しているキアヌ・リーヴス

自分をスターにしれくれた『スピード』の(くだらない)続編出演を断った男気はどこへ行ってしまったの?と聞きたいです。

トム・クルーズなら間違っても出演しませんよ、このようなシナリオの映画には。

・・・そうか、だから「誰でも招き入れる」役はキアヌにしか演じられないと思われてキャスティングされたんだ。

・・・と、思いっきり皮肉たっぷりのコメントで、今回はこれにて終了。