『クーパー家の晩餐会』
原題:Love the Coopers
2015年製作/アメリカ映画/上映時間:107分/G/2016年2月19日日本公開
監督:ジェシー・ネルソン
出演:ダイアン・キートン
アマンダ・セイフライド ほか
『I am Sam アイ・アム・サム』のジェシー・ネルソン監督作で、それぞれが秘密を持つ一族が一堂に会したするクリスマスパーティーでの顛末を、笑いと涙を交えて描いた群像劇です。
クリスマスイブの晩、共に食卓を囲むうちに離婚や不倫や失業という家族の秘密が明らかになっていく様子を笑いを交えて描かれます。
あらすじ
クリスマスイブ当日、シャーロット(ダイアン・キートン)は、4世代11人が勢ぞろいする晩餐会を最高のものにすると決意する。夫のサム(ジョン・グッドマン)との離婚のことも伏せておくつもりだった。一方、娘エレノア(オリヴィア・ワイルド)は、不倫を隠すべく空港で出会ったばかりの男性に恋人役を頼み……。
(シネマトゥデイより)
ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アマンダ・セイフライド、アラン・アーキンら豪華俳優共演のホームコメディです。
ダイアン・キートンは製作総指揮も担当。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
間もなく見放題終了とのことと、大好きなアマンダ・セイフライドお目当てで今回は本作を選びました。
4世代11人のクーパー一族が集まるクリスマスイブ。夫との離婚が決まっていたシャーロットは、一家全員の最後の団欒となるその夜を完璧な晩餐会にしようと決心していた。
しかし、不倫をごまかすため空港で出会ったばかりの男を恋人として同伴する娘、失業したことを言い出せない息子、クリスマスプレゼントを万引きして逮捕されてしまう叔母など、一族の多くが秘密を抱えていた。クリスマスディナーは予期せぬハプニングが連続し、それぞれの嘘が次々とばれていく・・・。
それぞれ悩みや苦しみを抱えたクーパー家一族の最後になる(はずの)晩餐会を描いたクリスマス・ムービーです。
し、しかし、日本公開は2月。
配信もクリスマスまで待ってくれず、今月上旬で終了。
トンでも邦題連発といい、GAGAという配給会社はつくづく謎が多い・・・。
オールスターキャストの中に隠れてしまっておりましたが、当時はまだ無名だったティモシー・シャラメが出演。
チョイ役かと思っていたら、以外と出演シーン多かったです。
・・・ただ、クリスマスに観なくて正解だったと思うほど、温かみの欠ける映画でした。
とにかく登場人物がウザい。
しかも、ほとんどが自分勝手なキャラクターばかり。
特にオリヴィア・ワイルド演じるエレノア。
空港で出会った軍人に偽の恋人を演じてほしいと頼むのですが、空港内でもその後の病院の場面でも周囲の迷惑顧みず傍若無人ぶりを発揮。
空港では信じられないことに、待合室で他人のキャリーバッグや床に置いてあったクリスマスプレゼントと蹴飛ばすという暴挙に走ります。
万引きで逮捕され、何とか罪を逃れようと、”ファルコン”ことアンソニー・マッキー演じる警官にお願いする姿は哀れでした。
クーパー家の一族のお話しがメインなので、シャーロットの父親バッキーの知人という役柄のアマンダ・セイフライドのエピソードがあまり描かれておりません。
バッキーから毎回映画のDVDを借り、その感想を述べるのが唯一の楽しみで、なぜ彼女が人間を嫌い、心を閉ざしているのかが深く描かれないところが残念に思いました。
ですが、演技や魅力は全開。
やはりアマンダ・セイフライド、最高にステキな女優さんです。💖~
このようなオールスターキャストの群像劇は、どちらかと言うと演劇向けで、映画にするなら、もう少し物語に工夫があれば、もっと楽しめたように思いました。
あまりに身勝手なキャラクターの愚痴を淡々と観せられ、少しイライラいたしました。
製作兼任のダイアン・キートンのエゴ丸出しの映画と言えるかもしれません。
「私が一声掛ければ、これだけの俳優が集まってくれるの。でも一番目立つのは私。なんて言ったってドン・コルレオーネの妻だから」(←最後の部分はジョークです)的な映画でした。
ただ、彼女がティモシー・シャラメを発掘したのであれば、それは評価したいところですね。
お父さんが倒れてベッドで寝ているのに、病院のロビーでみんなで楽しく踊り出すクーパー家の人々の神経は信じられず、「凄いな~」と呆れてしまいました。
ワンちゃん視線で描かれる映画でワンちゃんがナレーションも担当しております。
ですが、このシナリオライターに日本の諺を教えてやりたいと思いました。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」。