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『蜘蛛の巣を払う女』

蜘蛛の巣を払う女

原題:The Girl in the Spider's Web

 

2018年製作/イギリス・ドイツ・スウェーデンアメリカ合作映画/上映時間:115分/PG12/2019年1月11日日本公開

 

監督:フェデ・アルバレス

出演:クレア・フォイ

   スヴェレス・グレナソン

   シルヴィア・フークス ほか

 

ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズの第1部を映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』のヒロイン・リスベットの過去を解き明かすサスペンス映画です。

前作の監督だったデヴィッド・フィンチャーが製作総指揮に回り、監督は『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレスが務めております。

 

あらすじ

 

凍てつく冬が訪れたストックホルムで、天才ハッカーのリスベット(クレア・フォイ)に、人工知能研究の権威バルデル博士から依頼が舞い込む。 その内容は、彼自身が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻すというもの。彼女の能力からすればたやすい仕事だったが、これは彼女への復讐(ふくしゅう)をもくろむ生き別れた双子のカミラ(シルヴィア・フークス)が仕掛けたわなだった。

シネマトゥデイより)

 

世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化した作品です。

ルーニー・マーラ主演でシリーズ第1作を映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』に続く物語となり、主人公のリスベット役を『ファースト・マン』などで活躍するクレア・フォイが演じております。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことで、今回は本作を選びました。

D・フィンチャーの前作は2回観ていたのでおさらいはしなかったのですが、やはり観ておいた方が良かったかな?

 

特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局NAS)から取り戻してほしいと頼まれる。

 

依頼を受けて陰謀の裏を探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にたどり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう・・・。

 

もろもろの裏事情を知らないで鑑賞。

この作品、単発として観た感想はあまり評論家の短評のレビューなどの評価が低かったので心配しておりましたが、悪く無い、面白いと思える仕上がりになっていたと思いました。

 

ミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作の映画化。

オリジナル3作の原作者が亡くなり、4作目から別の作家がシリーズを引き継いだとのことで、過去作とかなりテイストが変わったとのこと。

 

ハッキリ『ドラゴン・タトゥーの女』を覚えていたワケでは無かったのですが、ここは明らかに前作とはまったく異なる作りだと感じました。

ミステリー、サスペンス、スリラーというよりは『007』、『M:I』シリーズのようなアクション映画に仕上がっていたと思いました。

 

神出鬼没の天才ハッカー=リスベット・サランデル。

ノオミ・ラパスルーニー・マーラに次ぐ3代目を演じるのが先日鑑賞した『ファースト・マン』の好演も記憶に新しいクレア・フォイ

ドラゴン・タトゥーの女』からのヒロイン女優変更はまったく気になりませんでした。

 

私個人的にバイクを使ったスピーディーなアクションが好きなので、これは見事ツボにハマりました。

クレア・フォイがスタイルが良く(バイクに乗ってからはスタントの人だと思いますが)、バイクスーツが似合ってカッコ良かったです

 

核攻撃プログラムを巡る様々な人物の攻防。

どのキャラクターの濃く面白さが発揮していたと思いました。

欲を言えば、鍵を握るプログラマーの息子の少年の子役さんに演技力があればな~と言ったところ。

 

終盤、対比するリスベットとその双子の妹のカミラ。

北欧の真っ白の雪山に全身真っ赤な服というのがヴィジュアル的にも見事マッチしていたと思いました。

 

・・・ただ、この2人の関係。

16年という年月が映画としては空白になってしまい、まったく掘り下げていなかったところは少し残念に思いました。

 

絶対死なないヒロイン。

そこに安心感が出てしまい、「大丈夫だろう」と思いながら観てしまいましたが、かなり痛そうなシーンは多々ありました。

 

原作や前作のファンの方には散々な評価ですが、自分は好みがマッチし、かなり楽しめた作品でした。

冒頭、女性に酷いことをするゲス男にお仕置きするするシーンは『イコライザー』を彷彿させ、気に入っております。

 

・・・ただ、やはりダニエル・クレイグ降板は大ダメージなのは間違いありません。