原題:Dune
2021年製作/アメリカ映画/上映時間:155分/G/2021年10月15日日本公開
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ
オスカー・アイザック ほか
『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、かつてデヴィッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSF映画です。
宇宙を支配する力を持つ秘薬の生産地で、デューンと呼ばれる惑星を舞台に繰り広げられる覇権争いが描かれます。
あらすじ
人類が地球以外の惑星に移り住み宇宙帝国を築いた未来。皇帝の命により、抗老化作用のある秘薬「メランジ」が生産される砂の惑星デューンを統治することになったレト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック)は、妻ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)、息子ポール(ティモシー・シャラメ)と共にデューンに乗り込む。しかし、メランジの採掘権を持つ宿敵ハルコンネン家と皇帝がたくらむ陰謀により、アトレイデス公爵は殺害されてしまう。逃げ延びたポールは原住民フレメンの中に身を隠し、やがて帝国に対して革命を決意する。
(シネマトゥデイより)
『スター・ウォーズ』シリーズなど数多くのSF作品に影響を与えたというフランク・ハーバートの古典的小説を、『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化した作品です。
主人公を『君の名前で僕を呼んで』などのティモシー・シャラメが演じ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデムらが共演。
2022年・第94回アカデミー賞では作品賞をはじめ計10部門にノミネートされ、撮影、編集、作曲など技術部門を中心に同年度最多となる6部門で受賞。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
本日、12月27日はティモシー・シャラメ、27歳のお誕生日です。
お祝いの気持ちを込めまして、今回は期間限定レンタル¥100で借りていた本作を選びました。
デヴィッド・リンチ版は観ておりません。
HappyBirthday!
人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦1万190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。
アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。
やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる・・・。
ティモシー・シャラメ Timothée Chalamet
1995年12月27日アメリカ合衆国・ニューヨーク州マンハッタン区ヘルズ・キッチン生まれ。
日本での愛称は「ティム』、「テイミー」。
フランス人の父親とロシア系アメリカ人の母を持つ。
姉ポーリーヌは女優でフランス在住。
ティムも(こう呼ぶのは初めて)もヘルズ・キッチンで育ちますが、1年のほとんどをフランスに滞在することが多かったそうです。
幼少から様々なコマーシャル出演を得て、2014年『スティ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界』出演で注目され、同年、『インターステラー』で主人公・クーパー(マシュー・マコノヒー)の息子トムの若き日を演じております。(覚えてないな~)
2017年『君の名前で僕を呼んで』の演技が絶賛され、第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされます。
今、一番勢いに乗っている若手俳優さんですね。
イケメンで演技力もあり、将来が楽しみです。
『インターステラー』に出演していたのは今知りましたので、お気に入りはこれには出来ず、『レディ・バード』と『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』かな?(それって、テイミーじゃなく、シアーシャ・ローナンの方がお目当て?)
(Wikipediaを参考にさせていただきました)
後の『スター・ウォーズ』、『風の谷のナウシカ』に影響を与えたと言われる1965年に発表されたフランク・ハーバートのSF大河小説「デューン 砂の惑星」。
1971年から多くの映画関係者が権利を所有し映像化を図ろうとするものの、物語の複雑さと重圧さに映画化が困難とされます。
ちなみに余談ですが、1965年となると「ウルトラQ」は撮影に入っていたので、ここまで重圧では無いものの、SFという意味では我らが金城哲夫先生、負けていないと思いました。(涙)
1976年に自主製作的低予算映画『イレイザーヘッド』(←大傑作)で注目され、1980年にアカデミー賞最多8部門ノミネートされた『エレファント・マン』の監督・デヴィッド・リンチにイタリアの大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスからこの小説の映画化の話しが舞い込みます。
リンチ本人は意欲的だったそうですが、如何せん尺などの問題があり、130分ほどですべてを描けるはずも無く、ダイジェスト版のような出来に。
1984年製作・1985年日本公開ですが、私、お受験で観ておりません。
それから月日が流れ、この小説を映像化できる環境が生まれた今日(こんにち)になり、『メッセージ』などSF映画で高評価をえたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の手により本格的なプロジェクトが生まれました。
ちなみにまたまた余談ですが、デヴィッド・リンチ、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(公開当時のタイトル)のジョージ・ルーカスからの監督依頼を断っております。
『スター・ウォーズ』に影響を与えたということは知っていたのですが、最初はあまりに『スター・ウォーズ』そっくりで、少し戸惑ってしまいました。
最初のうちは俳優の豪華さ。
映像の美しさ。
そして、次第に物語にもついていけるようになり、徐々に世界観にハマってきました。
タイトルになっている砂の惑星。
砂漠の美しさが際立っております。
これを観ると、あらためて『アラビアのロレンス』は偉大だったと痛感いたします。
1984年版もデヴィッド・リンチでは無く、同じデヴィッドでも、デヴィッド・リーンに撮らせてみたら・・・なんて思ってしまいました。
もちろんジョークですが・・・。
『スパイダーマン』の『ホーム』シリーズに出演していたゼンデイヤが出ておりました。
また『アクアマン』のジェイソン・モモアも登場。
この人、アクアマン役以外で観るの初めてで、ヒゲが無いお顔も初めて拝見いたしました。
映画とは監督のものなのか?
それともお金を出すプロデューサーのものなのか?
無残に切り刻まれ公開されたデヴィッド・リンチ版『デューン 砂の惑星』。
リンチも自分のキャリアから抹消してもらいたいと言っているほどです。
そのリンチの無念を晴らすような、壮大なSF映画が誕生したのは間違いありません。
・・・なのですが、日本の映画ファンには『ブレードランナー2049』同様不評の本作。
たしかに物語の感想も書きたかったのですが、2時間半あるのですが、ストーリーはほとんど進んでおりません。
そこに苛立ちを感じている人も多いかもしれません。
「残念な『スター・ウォーズ』」と評している人もおりましたが、それって、『ファントム・メナス』や『最後のジェダイ』観て言ってます?
『ロード・オブ・ザ・リング』同様、最後まで製作されれば、SF映画ファンはきっと満足できる映画が作られると思うのですが、問題は本作の興行成績ですね。
(コロナ禍での公開で無ければもっと数字取れたと思います)
2作目製作に「Go」サインが出てくれることを願っております。
ジョシュ・ブローリンも出演しておりましたが、今回はパンケーキ食べるシーン無く残念。(?)