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『355』

『355』

原題:The 355

 

2022年製作/イギリス映画/上映時間:122分/PG12/2022年2月4日日本公開

 

監督:サイモン・キンバーグ

出演:ジェシカ・チャステイン

   ペネロペ・クルス

   ダイアン・クルーガー ほか

 

『タミー・フェイの瞳』などのジェシカ・チャステインらが出演したスパイアクション映画です。

アメリカやドイツなどの諜報(ちょうほう)組織に所属する女性たちがチームを結成し、第3次世界大戦を引き起こそうとたくらむテロ組織に立ち向かう姿が描かれます。

 

あらすじ

 

ある秘密兵器の存在を追う、CIAのメイス(ジェシカ・チャステイン)。彼女は同じように秘密兵器を捜すドイツ連邦情報局のマリー(ダイアン・クルーガー)、MI6のコンピュータースペシャリストであるハディージャルピタ・ニョンゴ)、コロンビアの諜報(ちょうほう)組織に所属する心理学者グラシー(ペネロペ・クルス)、中国政府で働くリン・ミーシェン(ファン・ビンビン)と出会う。スパイチーム「355」を結成した彼女たちは、第3次世界大戦勃発をもくろむ国際テロ組織に戦いを挑む。

シネマトゥデイより)

 

ジェシカ・チャステインペネロペ・クルスら豪華キャストが集結し、世界各国の凄腕エージェントによるドリームチームの活躍を描いたスパイアクションです。

監督は『X-MEN:ダーク・フェニックス』のサイモン・キンバーグ。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

こちらも期間限定レンタル¥100だったので、ジェシカ・チャステインお目当てでレンタルいたしました。

 

格闘術を得意とするCIAのメイス、トラウマを抱えるドイツ連邦情報局のマリー、コンピューターのスペシャリストであるMI6のハディージャ、優秀な心理学者であるコロンビア諜報組織のグラシー、中国政府で働くリン・ミーシェン。秘密兵器を求めて各国から集まった彼女たちは、ライバル同士だったが互いの手を取り、コードネーム「355(スリー・ファイブ・ファイブ)」と呼ばれるチームを結成。世界を混乱に陥れるテクノロジーバイスの利用を画策する国際テロ組織を阻止するべく立ち上がる・・・。

プロデューサーも兼任したジェシカ・チャステインが女性が主役のスパイ映画を目指し製作されたアクション映画です。

ジェシカを始め、美女5人が第3次世界大会阻止のため奮闘する姿が描かれます。

“355”とは18世紀アメリカの独立戦争時代に実在した女性スパイのコードネームだそうです。

 

エリザベス・バンクスがヘンテコなものを作ったせいで『チャーリーズ・エンジェル』みたい・・・みたいな意見が多かったのですが、あちらは正確には最初からチームでロサンゼルスで活躍する私立探偵のお話し。

本作とはまったく違います。

 

こちらはアメリカのCIA、イギリスのMI6、ドイツ連邦捜査局など、それぞれが同じ相手を追う人物同士が「敵の敵は味方。助け合わないと」と言って手を組むお話し。

敵対し合うものが手を取るというのは、少年ジャンプ系女性アクション映画版と言った感じでしょうか?

 

ペネロペ・クルスの役の女性だけ、エージェントでは無く、その場にいて巻き込まれちゃったという設定。

普段はカウンセラーをやっていて、彼女だけご主人と子どもがおります。

どうでもいいことですが、子どもの名前なのですが、字幕では文字数の都合上「トマス」となっておりましたが、実際は「トマシーノ」と呼んでおりました。

・・・この名前を聞くと『ゴッドファーザー』の大ファンである私はなぜか血が騒いでしまいます。

 

オーシャンズ8』など、女性が主役で、チームで活躍するという映画ができることはとてもいいことだと思います。

 

また女性ならではの感情。

完全に冷酷非情にはなれない。

家族や恋人を人質に取られたとき、任務優先で見捨てることのできない弱さのようなものを描いていたところも面白く感じました。

 

監督のサイモン・キンバーグは『オデッセイ』、『デッドプール』、『LOGAN ローガン』などのプロデューサーで名をはせた人として知られておりますが、ご自身で監督した『X-MEN:ダーク・フェニックス』は『X-MEN』の大ファンからかなり嫌われた作品として有名です。

 

プロデューサーとしては一流でも監督としては・・・という人は多いですが、この監督もその一人と言っていいと思います。

演出が単調でメリハリがありません。

いい女優を揃えていながら、それぞれの個性が描ききれていないというところは残念に思いました。

特にジェシカ・チャステインはオスカー受賞後が「これっ?」というガッカリ感強かったです。

 

敵組織のザコキャラがショッカーの戦闘員のように同じ顔・・・みたいに、なぜか全員スキンヘッド。

「あいつ、さっき倒したのに。あっ、違うヤツか?」みたいな錯覚に陥るときもしばしば。

 

ジェシカ・チャステイン演じるメイスのボーイフレンド役のセバスチャン・スタン

こういう女性の敵・・・みたいなキャラが板についてしまいました。

 

なぜボンドやイーサンが独身なのかが分かる映画です。

もっといいシナリオでしたら、これだけの女優さんが揃っているので、テレビシリーズの方の「チャーリーズ・エンジェル」のような痛快な映画ができていたかもしれないと思うとちょっともったいない味つけの映画になってしまいましました。

 

ただ、男性には無い女性の強さなどは描けていたと思うところもあり、まったくダメというほど悪くも無かったかな?とも思っております。

 

やはり女性(女子)5人組は「セーラームーン」には敵わないな~と思う今日このごろでした。

 

 

 

年内の記事はこれが最後になります。

2022年、1年間、本当にありがとうございました。

良いお年を。