『ナイト・ハウス』
原題:The Night House
2021年製作/イギリス・アメリカ合作映画/上映時間:108分/日本劇場未公開作品
監督:デヴィッド・ブルックナー
出演:レベッカ・ホール
サラ・ゴールドバーグ
ステイシー・マーティン ほか
亡き夫が設計した湖畔の一軒家で不可解な出来事に襲われた女性が謎を解き明かすべく奔走する姿を描いたサイコスリラーです。
『ザ・タウン』などのレベッカ・ホールが主演と製作総指揮を担当。
あらすじ
予期せぬ夫オーウェンの自殺に戸惑うベスは、静かな湖畔に建つ一軒家に1人で寂しい日々を送っていた。ある夜、ベスは家の中で何かの気配を感じる。それ以来、夜になると不可解な出来事が続く。疑問に思ったベスは、友人たちの忠告を無視して、夫の遺品を調べ始める。すると、生前には知らなかった亡き夫の秘密に次々と遭遇。そして、夫が自分のために設計し建てた家に隠された秘密を知るが・・・。
(公式ホームページより)
夫が突然自殺し、残された妻をとりまく「何か」に惑わされるスリラーです。
2020年のサンダンス国際映画祭でワールドプレミア。
サーチライト・ピクチャーズが配給権を取得し、2021年7月に全米公開されております。
Disney+にて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
A24とサーチライト・ピクチャーズ、どちらのブランドのホラー映画を観るか悩んで、本作を選んでしまいました。
外国映画はよほどのことが無い限り字幕版で鑑賞するのですが、鑑賞後知りましたがレベッカ・ホールの吹き替えが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の真希波・マリ・イラストリアス役で知られる坂本真綾さんと知り、吹き替え版で観ればと後悔しております。(実はファンクラブに入会しているくらいの大ファンなんです。💖~)
夫が謎の自殺を遂げ、静かな湖畔の一軒家にひとり寂しく暮らすベス。ある夜、彼女は家の中で何かの気配を感じる。それ以来、夜になると奇妙な出来事が起こるように。
疑問に感じ夫の遺品を調べ始めたベスは、思いも寄らなかった夫の秘密を次々と発見していく。そして夫が自分のために設計した家にも隠された事実があることを知る・・・。
・・・と、とにかく画面が暗い。
タイトル通り、夜の家がメインなのですが、このお宅はロウソクくらいしか照明器具が無いのかと思うほどでした。
ほとんどのシーン、画面真っ暗。
レベッカ・ホール演じるベスという女性が嫌な性格なんですよね。
ベスと言うより性格ブスと言った感じ。(寒いオヤヂギャグだ)
教師をやっているのですが、生徒の母親が自分の子どもの採点のCをつけられた理由を尋ねに来たら、「私、旦那が自殺して、気が滅入ってしまってね。じゃあBにしましょう。いや、Aの方がいいかしら?」と逆ギレ。
母親はただ理由だけが知りたかっただけなのですが・・・。
親友の女性も優しくベスに接してくれるのですが、いつも「私って不幸でしょ」みたいな不機嫌な態度。
どんどんアルコールに溺れていきます。
隣人のおじさんもとてもいい人でベスを心配しております。
それに対しFワード連発してキレまくるベス。
このような描写はうつ病の人を誤解させるキッカケになってしまうので、やめてもらいたかった。
そんなベスの周りに不可解な出来事が次々と起こります。
死んだと思った夫のオーウェンの姿らしき影が見えたりします。
・・・とは書きましたが、とにかく画面が暗くて、よく分からなかった。
夫のオーウェンが建てたこの家には秘密があった・・・みたいなお決まりの展開なのですが、夫が自殺し、霊のようなものが存在する家など、さっさと引っ越せばいいものをと思ってしまいました。
映像特典があり、レベッカ・ホールがインタビューで「ヒッチコックタッチのスリラー」と言っておりましたが、ヒッチコックはこんな投げやりな結末の映画作ってないです。
何か超常現象か悪霊の仕業らしいのですが、サッパリ分からない不親切な映画でした。
サーチライト・ピクチャーズでもやはりハズレがあるのだと知りました。
この家に必要なものは除霊では無く、陽当たりの良くなる窓とLED照明器具です。
暗い家にいると、性格まで暗くなります。
湖に浮かんでいるボート。
このシーンだけ、あの名作『ゴッドファーザーPARTⅡ』の名シーンを思い出させてくれました。
それくらいしか褒めるものの無い駄作でした。