One today is worth two tomorrow.

当ブログへ起しいただき、心から感謝いたします。映画の感想やスポーツ観戦の記事、写真中心のブログです。

『Mr.ノーバディ』

『Mr.ノーバディ』

原題:Nobody

 

2020年製作/アメリカ映画/上映時間:92分/PG12/2021年6月11日日本公開

 

監督:イリヤ・ナイシュラー

出演:ボブ・オデンカーク

   コニー・ニールセン

   クリストファー・ロイド ほか

 

一見してごく普通の中年男が、世の中の理不尽に怒りを爆発させて大暴れし、やがて武装集団やマフィアを相手に激しい戦いを繰り広げる姿を描いた痛快ハードボイルドアクションです。

ジョン・ウィック』シリーズなどのデレク・コルスタッドが脚本を、『ハードコア』などのイリヤ・ナイシュラーが監督を務めております。

 

あらすじ

 

さえない中年男のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、職場では実力が評価されず、家族からも頼りない父親として扱われていた。ある夜、自宅に強盗が押し入るも暴力を恐れた彼は反撃できず、家族に失望され、同じ職場の義弟にもばかにされる。鬱憤(うっぷん)を溜め込んだハッチは、路線バスで出くわした不良たちの挑発にキレて連中をたたきのめす。この事件をきっかけに、彼は謎の武装集団やロシアンマフィアから命を狙われてしまう。

シネマトゥデイより)

 

平凡な中年男性がロシアンマフィアとの激闘に巻き込まれていく姿が描いたアクション映画です。

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』のボブ・オデンカークが主人公を演じております。

共演にコニー・ニールセン、RZA、マイケル・アイアンサイドクリストファー・ロイドら。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことで、今回は本作を選びました。

 

郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送っているハッチは、地味な見た目で目立った特徴もなく、仕事は過小評価され、家庭では妻に距離を置かれて息子から尊敬されることもない。

 

世間から見ればどこにでもいる、ごく普通の男だった。そんなハッチの家にある日、強盗が押し入る。暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、そのことで家族からさらに失望されてしまう。あまりの理不尽さに怒りが沸々とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる・・・。

 

面白い映画でした。

一見、ダメ親父的な男が、実は凄腕のヤバい人物だったという、まあ、よくある設定のストーリーですが、ノンストップな展開と家族を守る親父の悪を成敗する姿がとても爽快でした。

 

ある晩、2人組の強盗が自宅に潜入します。

しかし、何もせず、強盗を取り逃がしてしまいます。

「父さんには失望した」と息子に言われてしまう親父。

ですが、なぜ彼が反撃しなかった理由が後になって分かるのですが、これが「タダ者では無い」と思わせるものでした。

 

久々に”ドク”こと、クリストファー・ロイドの演技を拝見できて嬉しかったです。

バック・トゥ・ザ・フューチャー』の同窓会的イベントではお顔を拝見しておりましたが、まだまだ元気に演技している姿は良かったです。

 

元々コメディが得意と言われるボブ・オデンカークという地味目な(失礼!)な俳優を主演に迎え、ド派手な肉体アクションを演じさせるというところが、とても好感が持てます。

 

バスに乗り込んできたチンピラどもを「バスはバス停から乗りましょう」とフルボッコにするシーンは凄かったです。

ここで、今まで隠されていたこの親父の潜在能力、戦闘値が分かるのですが、殺してしまうほどぶっ飛ばす必要があったかは難しいところ。

 

そのチンピラの中にロシアン・マフィアのボスの息子がいて、復讐のため、部下が親父の自宅まで押しかけてきます。

凄腕・・・なはずなのですが、身元分かってしまうものをバスに置き忘れるところは映画的に仕方ないのかな~と思いつつ、やはりツッコミ入れたくなってしまいます。

 

この襲撃がきっかけで、親父とロシアン・マフィアとの全面戦争が始まります。

映画の展開としては面白くなりますが、主人公の動機づけと考えると少し弱い気がいたしました。

 

家族に危害を加えられた・・・と言うのであれば当然ですが、地下室に隠れていたので、それは無し。

コマンドー』や『96時間』のように娘を誘拐された、または『イコライザー』のように誰かを助けると言った理由が親父にはありません。

 

むしろバス停以外からバスに乗り込んだという理由だけで(本当は少し違いますが)チンピラどもを半殺しにしてしまった親父の方に恨まれる理由が存在してしまいます。

 

ですが、この手の映画はあまり理屈で観てしまうと面白味が半減してしまうので、何も考えず気楽に90分ちょっと楽しむのがベストですね。

 

ネコちゃんが可愛い!

 

主人公の正体は最後まで分かりませんでしたが、製作総指揮にトビー・マグワイアの名前があるので、もしかすると、ある特殊なものに噛まれて、大いなる力を手にいれたのかも・・・。(んなワケない)

 

ボブ・オデンカークは役のため、何と2年もトレーニングされたそうです。

こうした姿勢はすばらしいです。

60代でアクション映画に多く出演しているリーアム・ニーソンや80歳でインディ演じるハリソン・フォード、本当にハリウッドのオヤジたちのパワーには敬服いたします。