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『ザ・メニュー』

『ザ・メニュー』

原題:The Menu

 

2022年製作/アメリカ映画/上映時間:107分/R15+/2020年11月18日日本公開

 

監督:マーク・マイロッド

出演:レイフ・ファインズ

   アニャ・テイラー=ジョイ

   ニコラス・ホルト ほか

 

孤島の高級レストランで振る舞われる極上メニューに隠された秘密を描くサスペンスです。

監督はドラマシリーズ「シェイムレス 俺たちに恥はない」などのマーク・マイロッド。

2023年・第80回ゴールデングローブ賞において、ミュージカル・コメディ部門で主演男優賞(レイフ・ファインズ)、主演女優賞(アニャ・テイラー=ジョイ)にノミネート。

 

あらすじ

 

予約が取れないことで有名なシェフ(レイフ・ファインズ)が提供する極上メニューを目当てに、孤島のレストランを訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。素晴らしい料理の数々にカップルの男性が感激する一方で、女性は言いようのない違和感を抱く。店内が不穏な様相を帯び始める中、シェフ自慢のメニューには、思いも寄らないサプライズが用意されていたのだった。

シネマトゥデイより)

 

孤島にある高級レストランに隠された秘密が明らかになっていく様を描いたサスペンスです。

シェフを『グランド・ブダペスト・ホテル』などのレイフ・ファインズ、店を訪れたカップルを『ラストナイト・イン・ソーホー』などのアニャ・テイラー=ジョイと『トールキン 旅のはじまり』などのニコラス・ホルトが演じるほか、ホン・チャウ、ジャネット・マクティアジョン・レグイザモらが共演。

 

Disney+にて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

大好きな女優さんアニャ・テイラー=ジョイお目当てでの鑑賞でした。

巷の映画ファンには「アニャ様」、「アニャにゃん」と呼ばれているそうです。

自分はアニャにゃんと書こうかな~と思っております。

 

太平洋岸の孤島を訪れたカップルのマーゴとタイラー。お目当ては、なかなか予約の取れない有名シェフ、ジュリアン・スローヴィクが振る舞う、極上のメニューの数々。

 

「ちょっと感動しちゃって」と、目にも舌にも麗しい、料理の数々に涙するタイラーに対し、マーゴが感じたふとした違和感をきっかけにレストランは徐々に不穏な雰囲気に。なんと一つ一つのメニューには想定外の“サプライズ”が添えられていた。

 

果たして、レストランには、そして極上のコースメニューにはどんな秘密が隠されているのか?そしてミステリアスな超有名シェフの正体とは?

 

うまい!

超一流シェフの提供する料理・・・はお味は分かりませんが、映画は本当にシナリオが良く書けていてグイグイ引き込まれ、面白かったです。

 

※多少ネタバレの記事になります。映画の核心に触れることは避けるようにいたします。※

 

冒頭、タバコを吸うアニャにゃん演じるマーゴに「よせ、食べ物の味が変わる」と言うニコラス・ホルト演じるタイラー。

詳しい関係は語られませんが、両者はカップルのように見えます。

自称グルメ評論家的なタイラーが数ヶ月前から予約し楽しみにしていたこのグルメツアー。

お値段を聞いて「ロレックス食べるの?」と驚くマーゴ。

 

タイラーは当初は別の女性同伴でツアーに行くはずでしたが、別れたらしく、代わりにマーゴを連れて行きます。

マーゴはグルメに興味が無い素振りで、船で提供される料理にうんちくかますテイラーに「私は牡蠣は普通に食べたい」と素っ気ない感想。

 

何気ない会話ややり取りなのですが、実はこれが後半大きな意味をもたらす伏線になっております。

 

ツアー一行を待ち構えていたレイフ・ファインズ演じるシェフ。

彼は自分の”ザ・メニュー”にとてつもない自信を持っております。

一行に言い放ちます。

「(料理を)食べないでください。味わってください」と・・・。

 

たしかに彼の提供する料理は胃袋を満たす・・・と言うよりは、味覚、そして視覚的なものを楽しむようなものです。

この料理を食べ、大満足から号泣するタイラーと、見た目からしてヘンと思い、ほとんど口にしないマーゴとの対比が笑えます。

 

そして、シェフのとっておきの”ザ・メニュー”が・・・。

それはツアー客への制裁。

自分の料理に辛口レビューを書いたグルメレポーター。

頻繁に訪れるのに、提供される料理を忘れる老夫婦。

休日に観た映画の酷い演技をした俳優。

そして、汚職など社会的に罰しなければいけないと考える人物など。

このシェフの正体は、とんでもないサイコ野郎だった!

 

孤島にあるレストラン。

この手の映画お約束のケータイは圏外。

助けを呼ぶこともできず、シェフの思いのままの”ザ・メニュー”に振り回される一行。

 

しかし、当初ツアーに参加する予定では無かったマーゴだけが、シェフの”ザ・メニュー”の唯一の誤算だった。

 

そして、その食通では無いマーゴだけが、隔離されてしまった島にあるレストランの中でただ一人、サイコシェフに対抗できる切り札だった。

 

美食だグルメだと浮かれている人たちをよそ目に、「あなたの料理に愛情を感じない。それに私の胃は満たされていない。お腹ペコペコ」。

その言葉にショックを受け、「まだ空腹?」と自分の料理に満足しないマーゴのリクエストの料理を作ります。

その実に庶民的ジャンクフードが反撃の起爆剤に・・・。

 

かなり毒の盛られたR15+指定のサーチライト・ピクチャーズのサスペンス映画です。

狂気的描写が多く、シェフの料理同様、好みが分れるタイプの映画ですが、できれば最後のデザートまで食べ残しの無いよう観ていただけると嬉しいと思いました。

個人的にはオススメです。

 

久々に悪を演じたレイフ・ファインズと今、一番勢いに乗っているハリウッド女優のアニャにゃんとの対決が見どころです。

 

ちなみに、「梅干し」は英語でも「Umeboshi」と言うんですね。

 

 

アニャにゃん、ぜひ日本へいらしてください。お待ちしております。