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『銀魂』(2017)

銀魂

 

2017年製作/日本映画/上映時間:130分/G/2017年7月14日日本公開

 

監督:福田雄一

出演:小栗旬

   菅田将暉

   橋本環奈 ほか

 

週刊少年ジャンプ」連載の空知英秋原作による大ヒットコミックを、小栗旬主演で実写映画化した作品です。(・・・作品と呼べるのか?)

宇宙からやって来た天人(あまんと)が台頭するパラレルワールドの江戸を舞台に、万事屋を営む風変わりな侍・坂田銀時と仲間たちの周りで起こるさまざまな事件がコミカルに描かれます。

 

あらすじ

 

宇宙から襲来した天人(あまんと)に支配され侍が衰退した江戸時代末期、いまだに侍魂を堅持する男・坂田銀時小栗旬)は、廃れた剣術道場の息子・志村新八(菅田将暉)や、戦闘種族である夜兎(やと)族の少女・神楽(橋本環奈)と共に万事屋を営んでいた。江戸では、謎の妖刀を使った辻斬りが横行し、銀時の旧友である攘夷志士・桂小太郎(岡田将生)がその凶刀に倒れ、行方不明になり……。

シネマトゥデイより)

 

空知英秋の大ヒットコミックの実写映画化です。

テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズなどの福田雄一

キャストは小栗旬菅田将暉、橋本環奈、長澤まさみ岡田将生柳楽優弥中村勘九郎堂本剛ら豪華キャストが勢ぞろい。

 

Netflixにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題が終了と記載されており、キャストの豪華さに釣られて、ついつい選んでしまいました。

橋本環奈ちゃん、長澤まさみさんという美女と日本映画界指折りの超・無能監督の力量、天秤で量り「鑑賞すべきではない」という結論に至らなかった自分を呪っております。

自分は日本映画の感想レビューは基本俳優さんは敬称をつけておりますが、監督と共犯と思われる俳優は今回に限り敬称略で書きます。

 

江戸時代末期、日本の鎖国を解放したのは、黒船ではなく宇宙船だった 宇宙からやってきた「天人(あまんと)」の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。

 

そんな時代に侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時と、ひょんなことから出会った新八と神楽が営む万事屋(よろずや)の周りで起こる事件や騒動の数々。果たして、今日はどんな事件が起きるのか・・・。

 

原作もアニメーションも知らないので比較できませんので、あくまで本作だけの感想を・・・。

観終わって、怒りでは無く悲しくなりました。

福田というバ監督に映画を撮らせている日本映画界、こんな酷すぎるシナリオにGOサイン出せる日本映画界、もはや狂っているんじゃないですか?

前回紹介した本年度ゴールデン・ラズベリー賞・最低作品賞受賞の『ブロンド』同様、脚本と監督同じ人で、その暴走が招いた悪夢と言えるものだと思いました。

 

『大怪獣のあとしまつ』は”令和最低の映画”と言われ、ある程度覚悟しての鑑賞でしたので(それでも気分悪くなりましたが)、本作も負けていない。

三木聡三谷幸喜山崎貴、そして福田の4人という害をどうにかしないと、日本映画本当に終わっちゃうよ。

 

『大怪獣のあとしまつ』の感想レビュー動画をYouTubeで多く拝見しましたが、唯一、擁護とは言えませんが「サイテーのクソ映画では無い」という意見を話されている映画ファンの方が「福田の映画よりはマシだった」と語っております。

 

福田の悪いところはつまらない映画だけならまだ日本映画なので許容範囲ですが、弱者をイジメるかの印象を与える描写や、セクハラの連発、オリジナルに愛の無いオマージュやパロディだけで映画を作っているところです。

なので、言葉悪いですが、本当に胸クソ悪い・・・。

本作でも結野(けつの・・・と読みます)という女子アナが登場し、番組の男性司会者が「現場の結野アナ」と呼びかけると、この女子アナが「現場の結野です」と言うと、司会者が「結野アナ、ちゃんと”結野アナ”と名乗ってくださいね」と催促。

その後、このやり取りが延々・・・。

若い女優に「ケ○の穴」と言わせて喜ぶ福田、完全なるヘンタイ。

 

今、大人気の吉沢亮さん。

エンドクレジット観るまで分かりませんでした。

カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した柳楽優弥さん。

こんなゴミ映画でも真剣に役に取り込んでいる姿勢があり、「偉いな~」と思う反面、こんな酷い映画に出演させられ気の毒で仕方ありませんでした。

橋本環奈ちゃんは可愛く天使でした。

ですが、それでいい映画になるはずがありません。

彼女の演じる神楽が銀時と行動を共にする経緯が端折られているので、原作を知らない人間には謎の残るものでした。

福田の映画のレギュラー、ムロツヨシ、いつも通り酷かったですね~。

ただ近年、福田の映画を離れてから、吉田恵輔監督の作品などに出演し、高い評価を得ているので、もう福田と縁を切った方がいいと思います。

安田顕さんは『ザ・ファブル』の好演はどこに行っちゃったのと思える酷さ。

少し耳の遠い役なのですが、それを笑いものにする福田お得意の病人イジメ描写。

本作の最低演技賞(戦犯)は間違いなく菜々緒でしょう。

ミスコン、水着キャンペーンギャル、レースクイーンから女優業へ。

そのような経歴から女優になったことを責めるつもりはありませんが(ミシェル・ファイファーもモデル出身)、いつも同じ表情と棒セリフ。

観ていて辛いし痛かった。

本作のあとの『マスカレード・ホテル』も最悪だったので、女優業からの引退を薦めたいところですが、2023年4月公開の映画に出演。

少しは演技力がついているといいのですが・・・。

その菜々緒と福田のミューズ(キモいな)佐藤二朗の最凶コンビ。

コイツのアドリブ全開のセリフは聴いていて不愉快。

演技力が無いから仕方ないですが、ならば、もっと面白いことを言えよと言いたくなります。

 

ナウシカはまだ許せましたが(宮崎駿監督とファンは違うと思いますが)、あのシャア・アズナブルは絶対許せない。

アメリカ人のスピルバーグですら、あんなにカッコいいガンダム描いてくれたのに・・・。

富野由悠季監督は怒りっぽいので(富野に泣かされた若手女性声優は数知れず)、あんな描写観たら、激怒し福田の家の上にアクシズ落とすよ、マジで。

 

シネマトゥデイの短評で「アクロバティックなアクションシーンは見るべきところがある」という意見がありましたが(ですが、映画全体の評価は★3)、この方、この映画より18年前の『マトリックス』という作品観ていないんでしょうね。

 

演出&シナリオがダメ。俳優の演技もダメ。アクションもダメ。

それなら、異世界を描いた美術やクオリティの高いVFXを見せてもらいたかったところですが、これも酷すぎ。

本当に予算ケチって、これなら平成~令和の「仮面ライダー」のテレビシリーズの方が圧倒的高いクオリティ。

 

柳楽優弥さんの演技と環奈ちゃんの可愛さ。

それしかいいところの無い映画でした。

オレオレ詐欺”を肯定するセリフなど、ゾッとする福田節の連発に主人公のピンチより日本映画の消滅の怖さを感じてしまいました。

 

ナンセンスギャグコメディは嫌いではありません。

本年度・第95回アカデミー賞において作品賞ほか計7部門を制した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の監督のダニエル・シャイナートの作った前作『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』(2022年11月4日に記事を書いておりますので、お時間があれば)も完全なおバカ映画です。

しかし、笑いを取ることは泣かせることより難しいと言われる映画。

緻密に書かれたそのすばらしいシナリオは、次の作品のアカデミー賞へとつながったとだと思います。

 

「宇宙一バカな侍」と紹介される主人公。

しかし、この映画を観終わった人は「宇宙一のバカ」は主人公では無いと気づくはずです。

 

自分でオリジナルものはほとんど書けず、原作をレ○プしまくり、ムロツヨシ佐藤二朗に頼りっぱなしの監督にもう映画を撮らせないことが日本映画界の将来を考えるのであれば大切だと思います。

#Me Tooの運動も強さを増しているハリウッドの映画界に見習って、セクハラの連発をする福田の映画に「出演しません」と声をあげる女優さんが登場することを心から願っております。

 

続編も今月いっぱいで見放題終了ですが、環奈ちゃんだけ観たいですが、まあ、鑑賞しないと思います。

 

最後に本作とまったく関係ないことですが、今回のアカデミー賞、最優秀作品賞受賞のとき、ハリソン・フォードキー・ホイ・クァンが抱き合うシーンは思わず泣いてしまいました。😭