One today is worth two tomorrow.

当ブログへ起しいただき、心から感謝いたします。映画の感想やスポーツ観戦の記事、写真中心のブログです。

『ランボー ラスト・ブラッド』

ランボー ラスト・ブラッド

原題:Rambo: Last Blood

 

2019年製作/アメリカ映画/上映時間:101分/R15+/2020年6月26日日本公開

 

監督:エイドリアン・グランバーグ

出演:シルヴェスター・スタローン

   パス・ベガ

   セルヒオ・ペリス=メンチェータ ほか

 

『ロッキー』シリーズと並ぶシルヴェスター・スタローンの代表作『ランボー』シリーズの第5弾にして完結編です。

監督は『キック・オーバー』などのエイドリアン・グランバーグ。

 

あらすじ

 

数々の戦いを終えて故郷のアリゾナに戻ったジョン・ランボーシルヴェスター・スタローン)は、家族のような絆で結ばれた古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に牧場で平穏な毎日を過ごしていたが、ある日ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに誘拐される。娘同然の彼女を救うため、ランボーグリーンベレーの隊員として培ってきた超人的な戦闘技術を総動員して戦いに備える。

シネマトゥデイより)

 

1982年に1作目が製作された人気アクション映画『ランボー』のシリーズ第5弾です。

ランボーが人身売買カルテルにさらわれた友人の孫娘を救い出そうとする姿が映し出されます。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、7月6日はシルヴェスター・スタローン、76歳のお誕生日です。(1946年生まれ)

お祝いの気持ちを込めまして、今回は本作を選びました。

HappyBirthday!

 

グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。

 

しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる・・・。

 

シルヴェスター・スタローン。(Sylvester  Stallone)

1946年7月6日、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区生まれ。

本名はシルヴェスター・ガーデンツィオ・スタローン。

 

イタリア系アメリカ人の父とフランス系アメリカ人の母親を持つ。

生まれつき言語障害を持つ。

高校卒業後、父親と同じ美容師を目指し美容師学校へ進学いたしますが、演劇に興味を持ち中退。

その後、脚本家を志す。

 

映画デビュー作は1970年のポルノ映画で、当時は極貧生活を送っており、やむにやまれぬ事情だったとスタローンは述べております。

 

顔面麻痺の影響による演技力の限界などのため、54回のオーディションに落ち続ける。

 

1975年、29歳のときに観戦したボクシング世界ヘビー級選手権試合「モハメド・アリVSチャック・ウェプナー」の試合に感銘を受け、それをヒントに3日間で『ロッキー』のシナリオを書き上げる。

 

すばらしいストーリーに映画会社も惚れ込み、当時のスター俳優主演での映画化をしようとしておりましたが、「自分が主演で無いなら売らない」と譲らず、結果、ハリウッド映画としては破格の低予算映画として製作。

わずかな上映館でのスタートでしたが、評判を呼び、世界的規模での大ヒットになります。

映画は第49回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、編集賞を受賞。

 

映画同様アメリカンドリームを手にしたスタローンはその後主演作を連発。

しかし、『ロッキー』シリーズ以外は低調な興行成績に終わる作品が多かったです。

 

1982年、本作の第1作目に当たる『ランボー』(原題:First Blood)が大ヒットを記録。

以降、スタローン2つめの代表作として、本作までで5作製作されます。

 

何と言っても『ロッキー』シリーズですね。

先ほど書いた通り、言語障害などもあり、演技力としては賞賛するほどでは無いかもしれませんが、シナリオがすばらしい。

シリーズも長く続くとダメなものも当然あるのですが、『ロッキー』は最後まで良かったと言える数少ないシリーズ作品でした。

 

ランボー』は第1作目は大好きでしたが、『2』以降は「・・・」でした。

『3』が壮絶なまでにつまらなく、4作目の『最後の戦場』は観ておりません。

 

それ以外のお気に入りは、あまり知られていないアクション映画、『ナイトホークス』(1981)、『大脱走』+サッカーの『勝利への脱出』(1981)、『デモリションマン』(1993)。

 

『ロッキー』で共演し、長年交友を深めていたタリア・シャイアは兄フランシス・フォード・コッポラに『ゴッドファーザーPARTⅢ』のスタローン出演を取り付けましたが、コッポラに拒絶され、両人の間に亀裂が生まれたそうです。(何の役だったんだろう?)

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

共和党支持者、ドナルド・トランプと親友のスタローン節炸裂のヴァイオレンスたっぷりのランボー版『ホーム・アローン』。

今の時代ならではのポリコレや女性蔑視などでスタローン常連のゴールデンラズベリー賞ラジー賞)で非難されている本作ですが、それは痛いほど分かるのですが、映画から表現の自由を奪ってしまうことは必ずしも善とは言えない気がいたします。

 

スタローン主演によるチャールズ・ブロンソン映画との評もありました。

ふむふむ、たしかにブロンソンの傑作『狼よさらば』を彷彿させるストーリー展開。

本作は一匹狼だったランボーがようやく愛する人と暮らせる生活を見つけ出し、それを奪われた復讐物語と言っていい内容だと思いました。

 

第1作目で描かれたベトナム帰還兵の行き場の無さ、虚しさのようなテーマを放り投げ、あくまでも復讐のため殺戮を繰り返すランボーの姿が正直怖い。

メキシコで麻薬組織の面々にフルボッコされたランボーを助けてくれた女性がいるのですが、当然物語に大きく絡んでくると思ったら、それも無し・・・。

 

スタローン主演のシリーズ作品の「完結編」というのは大仁田厚引退試合同様まったく当てにならないので、本当にこれが最後かは分かりませんが、期待値ゼロだったので、まあ、それなりに楽しめました。

 

ただ、『ロッキー』と違い『ランボー』は原作があり、(第1作目の原作のタイトルは「ひとりぼっちの軍隊」)やっぱり1作目で終わらせていた方が綺麗だった気もいたします。

 

毎年のようにノミネートされ、1999年にラジー賞にて「20世紀最低男優賞」を受賞してしまったスタローン。

クリード チャンプを継ぐ男』で「名誉挽回賞」を受賞してからは幸いにしてノミネートされなくなったようですが、70後半でアクションスターとして歩み続ける彼の生きざまは「It's a long road」(第1作目のテーマ曲)ですね。

 

 

 

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

原題:Mission: Impossible - Rogue Nation

 

2015年製作/アメリカ映画/上映時間:132分/G/2015年8月7日日本公開

 

監督:クリストファー・マッカリー

出演:トム・クルーズ

   ジェレミー・レナー

   サイモン・ペッグ ほか

 

ハリウッドのスーパースターのトム・クルーズ主演の世界的大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』の第5弾です。

スパイ組織IMFに所属する腕利きエージェントが、仲間たちと協力して暗躍する無国籍のスパイ組織撲滅というミッションに挑戦する姿が描かれます。

 

あらすじ

 

正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。

シネマトゥデイより)

 

1960年代に日本でも放映されたテレビシリーズ「スパイ大作戦」の映画化『ミッション:インポッシブル』のシリーズ第5作です。

主演はトム・クルーズ

共演は、ジェレミー・レナーサイモン・ペッグアレック・ボールドウィンら。

高度1500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機侵入を試みる、トムの命知らずのアクションも見どころ。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、7月3日はトム・クルーズ、60歳のお誕生日です。(1962年生まれ。還暦には見えません)

お祝いの気持ちを込めて、今回は本作を選びました。

今月はスーパースターの誕生日が多いので、皆さんお祝いできるか分かりませんが・・・。

Tom HappyBirthday!

 

CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織「シンジケート」の暗躍により、イーサン・ハントの所属するIMFはまたも解体の危機に陥る。

組織の後ろ盾を失いながらも、イーサンは仲間とともに世界の危機を救うため史上最難関のミッションに挑む・・・。

 

トム・クルーズ。(Tom Cruise

1962年7月3日、アメリカ合衆国ニューヨーク州シラキュース生まれ。

本名はトーマス・クルーズ・メイポーサー4世。

 

曾祖父はアイルランド移民。

12歳のとき両親が離婚し、経済的に苦しい生活を送ります。

学生時代はスポーツに夢中になりますが、その後演劇に興味を持つようになります。

 

青春映画の端役を多く演じたのち、1983年の『卒業白書』が全米で大ヒット。

たちまちスターになります。(しかし、この映画は日本では2週間で打ち切り。日本では話題になりませんでした)

1986年の『トップガン』の世界的大ヒットにより、名実ともにスーパースターの仲間入りを果たします。(書くまでもありませんが、現在続編公開中)

 

その後もヒット作に多く出演。

7月4日に生まれて』(1989年)、『ザ・エージェント』(1996年)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされております。

 

親日家としても知られ、これまで20回を超える来日をしております。

また、共演した子役をその後も気にかけ、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)のキルスティン・ダンスト、『宇宙戦争』(2005)のダコタ・ファニングに毎年クリスマスケーキや誕生日プレゼントを贈り、『ラストサムライ』(2005)で共演した池松壮亮さんには来日のたびに声を掛けているそうです。

 

結婚歴は3回。

いずれもお相手は女優さんでミミ・ロジャース、ニコール・キッドマンケイティ・ホームズ

しかし、全員と離婚しております。

 

映画ファンで無くても知らない人がいないと言っても過言では無い世界的なスーパースターです。

人柄の良さもポイント高いですね。

 

若手時代の代表作『トップガン』が人気作ですが、同年公開の『ハスラー2』でポール・ニューマンに負けない見事な演技力を見せ、1988年の『レインマン』でもダスティン・ホフマンと息の合った演技を披露。

2人の名優のアカデミー賞受賞のアシストを決めてくれました。

 

私の一番のお気に入りは『レインマン』です。

NASAに入れる」というセリフは爆笑してしまいました。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

結論から言ってしまうと、メチャ面白かったです。

オープニングに中国の映画会社(かな?)のロゴが出て、なんとなくですが不安もあったのですが、冒頭のド派手なアクションシーンから最後まで息もつかせぬ見せ場の連続。

 

お馴染みの仲間たちも再集結。

見事なコンビネーションを見せております。

ここが、このスパイ映画のいいところだと言える気がいたします。

トムのワンマン映画にならず、仲間がいてこそイーサンも不可能な任務を遂行できる姿はチームのすばらしさを描いていると思います。

 

レベッカ・ファーガソン演じるイルサというキャラクターがいいですね。

峰不二子を連想させる敵か味方か分からないミステリアスなキャラクターというのが面白いです。

 

バイクアクションシーンのスピード感が凄い!

ノーヘル、サングラスでのバイク走行はトムのトレードマークと言っていいかもしれません。

 

敵ボスを演じたショーン・ハリスの無表情な冷酷さはとても不気味な雰囲気をかもし出していて良かったですね。

 

その冷酷な相手に対し、情は捨てなくてはならないのがスパイの任務遂行の掟のようなものですが、イーサンは絶対仲間を捨てたり裏切ったりしない。

この姿には胸が熱くなるものがありました。

 

シリーズ5作目でこのクオリティの高さは評価できます。

冷戦下に作られたオリジナルのテレビシリーズは残念ながら未見ですが、その伝統(?)を受け継ぎながら、新しいものを上手くミックスさせようとしている製作のトムとJJ・エイブラハムスの熱意のようなものが伝わってきます。

 

今日、世界一カッコいい還暦の男性が誕生いたしました。

トムにはこれからも私たち映画ファンを魅了するスターであり続けてもらいたいです。

 

 

『エターナルズ』

『エターナルズ』

原題:Eternals

 

2021年製作/アメリカ映画/上映時間:156分/G/2021年11月5日日本公開

 

監督:クロエ・ジャオ

出演:ジェンマ・チャン

   リチャード・マッテン

   アンジェリーナ・ジョリー ほか

 

アベンジャーズ』シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバースMCU)で知られるマーベル・スタジオが送り出すヒーローアクション超大作です。

7000年にもわたって人類を見守ってきた集団エターナルズが、地球滅亡の危機に立ち向かいます。

第93回アカデミー賞作品賞などを受賞した『ノマドランド』などのクロエ・ジャオが監督を務めております。

 

あらすじ

 

ヒーローチームが不在となった地球で、人類の行動が新たな脅威を呼び起こしてしまう。そんな中、7000年にもわたって宇宙的規模の脅威から人類を見守ってきたエターナルズと呼ばれる10人の守護者たちが、数千年の時を経て次々と姿を現す。散り散りになっていた彼らは、人類滅亡まで7日しかないと知って再結集する。

シネマトゥデイより)

 

マーベル・スタジオが手掛けたヒーローアクション映画です。

クレイジー・リッチ!』などのジェンマ・チャン、『フレンチ・ラン』などのリチャード・マッデン、『モンタナの目撃者』などのアンジェリーナ・ジョリーらが出演。

 

Disney+にて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

7月最初の映画レビュー記事なので、派手目な作品がいいかな?と思い、今回は本作を選びました。

 

6月で配信終了の作品は結局観れませんでした。(涙)

 

遙かな昔から地球に存在し、7000年もの間、陰から人類を見守ってきたエターナルズ。最凶最悪の敵サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの戦いによって復活した。

だが、その時の強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生し、地球に迫っていた。その脅威に立ち向かうべく、これまで身を潜めていたエターナルズが再び集結する・・・。

 

始めにお断りしておいた方がいいと思いますが、わたくし、『ノマドランド』が近年のアカデミー賞作品賞受賞作の中で一番自分に合わなかったです。

クロエ・ジャオ監督の手腕も「オスカーに値するかな?」と疑問に思っておりました。

そんなクロエ・ジャオ監督が手がけたMCUのヒーロー・ロードムービーが本作です。

 

つまらない映画では無いと思います。

156分も長く感じませんでした。

登場するキャラクターも多様性にとんでます。

 

7000年前から現代アメリカン・イングリッシュを話しているキャラクター・・・と言ってしまうのは野暮かもしれませんが、やっぱり違和感が。

それ以上に彼女ら(女性の方が多いので)の戦う背景や目的、敵の存在などが分かりづらい。

 

ラブシーンが多いのがこのヒーロー映画の特徴と言えるかもしれません。

ですが、男女裸でのからみはお子さまも観る可能性のある映画ではちょっと・・・。

 

そして、今ハリウッドでの流行りのポリコレで黒人男性同士のキスシーン。

MCU作品でもそれ入れないといけないのね?

 

物語が忙しくあっちこっちに移動し、時系列道理に描かれておりません。

(現在からいきなり過去のシーンに行ったり)

監督からすると「凝っていて、私って天才」と思って作ったつもりだと思いますが、観ている方は混乱。

 

もう正直言って、アメコミ映画のヒーローの「目からビィ~~ム」にはうんざり。

これしか技のアイディアないの?

 

某『踊るマハラジャ』のようなシーンが用意してあります。

ま、まさかエターナルズの面々は踊りのパワーで敵を倒すという「バトルフィーバーJ」のようなヒーローたち・・・と期待した自分がバカでした。

 

某宮崎アニメに出てきそうなキャラクターも登場。

このキャラクターもよく分からなかった。

自分の知能指数が低いからかもしれませんが・・・。

 

MCUのヒーロー(DCもですが)はそれぞれ違う個性や戦いのスタイルがあるのですが、このエターナルズの面々はみんな同じような戦い方ばかり。

ここがヒーロー映画として魅力が乏しいところでした。

 

『インフィニティ・ウォー』に参戦したアベンジャーズが白人男性ばかりというのに、アジア系女性監督のクロエ・ジャオ、怒りの反撃と言わんばかりの多くの人種の登場。(一応、ブラックパンサーおりましたが)

 

1976年に登場した原作はおそらく全員白人だったと思いますが、ここは今どきでまあ問題ないかと思います。

 

しかし、キャラが活きない、魅力ない、カッコよくないとなってしまってはヒーロー映画として盛り上がるはずのものもキャラクターに感情移入できず、それができないのがこの映画のヒーローものとしての致命的な弱点と言える気がいたします。

 

主人公・セルシ(写真)がグリーンと言うのもまずかったかも?

「グリーンはやめてくれ!」というデップ(ジョニーではありません)の俺ちゃんの悲鳴が聞こえてきそうです。

 

エターナルズは自分たちの本来の敵、ディヴィアンツとの戦い以外には介入できないことになっております。

行く先々の星での戦争、目の前で多くの命が失われていくのを黙った見ることしかできない彼女らの姿はある意味切なく映りました。

・・・そう言った理由からインフィニティ・ウォーに参戦できなかった設定になっております。

 

古今東西、ヒーローは絶体絶命にピンチにこそ力を発揮するものです。

『エンドゲーム』のあのキャップの「アッセンブル!」のセリフの時の高揚感。

そのようなものが皆無だったMCU作品では一番盛り上がらない映画だったと言えます。

 

”エターナル”と言うとこちらの映画もありますが、こちらも酷かったな~。(『エターナルズ』は酷い映画とまでは行かないと思います)

ちなみに(またかよ)、クロエ・ジャオは「幽☆遊☆白書」が好きだそうです。

 

エンドクレジット後の映像を観ると、2作目の方が面白くなりそうな気がいたしました。

しつこいですが、2作目ではグリーンはやめた方がいいかもしれません。

 

 

『ちはやふる-結び-』

ちはやふる-結び-』

 

2018年製作/日本映画/上映時間:128分/G/2018年3月17日日本公開

 

監督:小泉徳宏

出演:広瀬すず

   野村周平

   新田真剣佑 ほか

 

末次由紀の大ヒットコミックを広瀬すず主演で実写映画化した『ちはやふる-上の句-』、『ちはやふる-下の句-』の続編です。

全国大会での激闘から2年後を舞台にして、競技かるたに打ち込む高校生たちのさらなる戦いが描かれます。

 

あらすじ

 

瑞沢高校競技かるた部員の綾瀬千早(広瀬すず)と若宮詩暢(松岡茉優)が、全国大会で激闘を繰り広げてから2年。真島太一(野村周平)、綿谷新(新田真剣佑)らと共に名人・クイーン戦に挑む千早だったが、詩暢と戦えない自分の実力不足を痛感する。そんな中、千早たちの師匠・原田秀雄(國村隼)が史上最強の名人とされる周防久志(賀来賢人)に敗れてしまい、新が彼に挑戦状をたたきつける。その後3年生になった千早は、高校最後の全国大会に向けて動くが……。

シネマトゥデイより)

 

末次由紀のヒットコミックを原作にした青春ドラマの完結編です。

監督の小泉徳宏広瀬すず野村周平新田真剣佑上白石萌音矢本悠馬森永悠希ら前作のスタッフ、キャストが再集結。

映画オリジナルキャラクターとなる千早のライバル・我妻伊織役を清原果耶が演じております。

 

dTVにて鑑賞。

映画館に次いで2度目の鑑賞になります。(約4年ぶり)

 

今月いっぱいで見放題終了とのことと、清原果耶ちゃんの出演シーンを確かめるべく、今回は本作を選びました。

・・・ですが、dTVの見放題終了でもBD持っているので、もう観ることが無くなるワケでは無かったのですが、いい機会なので。(意味不明)

 

瑞沢高校競技かるた部の1年生・綾瀬千早がクイーン・若宮詩暢と壮絶な戦いを繰り広げた全国大会から2年が経った。3年生になった千早たちは個性派揃いの新入生たちに振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き出す。

 

一方、藤岡東高校に通う新は全国大会で千早たちと戦うため、かるた部創設に奔走していた。そんな中、瑞沢かるた部で思いがけないトラブルが起こる・・・。

 

本作の第1作目になる『上の句』を観たのが2016年3月19日。

映画初日のレイトショーでの鑑賞でした。

同じ日公開の『英国王のスピーチ』、『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督の『リリーのすべて』と迷ったのですが、性転換手術が題材というのが、ちょっと気になり、でも、こちらもあまり得意では無いコミック原作の若者向け映画。

迷った末、こちらを選択。

本当にいい意味で裏切られました。

広瀬すずさんは名前くらいしか知りませんでしたが、『上の句』鑑賞後、2017年から私の寝室には毎年彼女のカレンダーが飾られております。(2022年現在)

目を真っ赤にして劇場から出てきた自分は一端トイレで顔を洗い、迷わず売店に行き『下の句』の鑑賞券を購入いたしました。

 

ちなみに(←これが好きだな)、『リリーのすべて』もWOWOWで鑑賞いたしました。

とてもいい映画だったと思いました。

で、ですが、あのネコのミュージカルは・・・。

 

若者にしか訪れない、一瞬の光のような瞬く間の輝きの時間。

そんな青春に1ページ(表現が古いな~)のような美しさが本作の魅力だと思います。

主人公の千早、その幼なじみの太一、新だけでなく、その周りのキャラクターにもしっかり光を当てているところがこのシリーズの好感の持てるところのように思います。

 

受験とかるたとの狭間で苦悩する太一のエピソードが『-結び-』の大きなテーマになっていると思います。

 

太一を演じた野村周平さんは兵庫県神戸市出身。

なんか、それだけで応援したくなります。

 

父親に故・千葉真一氏。叔父に”滝和也”こと千葉治郎氏(矢吹二朗氏)を持つ新田真剣佑さん。

千葉真一さんの息子は大葉健二さんでは?・・・と思い込んでいた『宇宙刑事』バカです。(汗)

 

真剣佑というのは本名で、名づけ親はお父さんの千葉真一さん。

「真実の剣を持って、人の右に出てほしい」という思いを込めて命名されたそうです。

 

前作出演後、原作者の末次由紀氏の許可を得て芸名を新田真剣佑と改名しております。

どうでもいいことですが、昔、原作者に無許可でチーム名を”アトムズ”と命名したプロ野球チームがありましたが。

当然、手塚治虫先生に怒られ、”スワローズ”と元の名前に戻して今日(こんにち)に至っております。(チーム名書いちゃって良かったのかな?)

 

『上の句』を観て、「広瀬すずさんを超える若手女優はいないだろう」と思っていたところを、映画の設定のように上には上がいるとばかりに、強烈なインパクトを与えてくれた最強のクイーン、若宮詩暢を演じた松岡茉優さん。

本作は少し出演シーンが減ってしまったのが残念でしたが、やはり登場シーンはインパクトを残してくれました。

 

清原果耶ちゃんはどこに出ていたのだろうか・・・と思ったら、冒頭に早々と登場。

次期クイーン候補の我妻伊織役。

終盤の団体戦での千早との対決シーンは”すずVS果耶”という日本映画界若手女優ナンバーワン対決のように思えて、いろんな意味で楽しめました。

 

どんな作品、どんな役柄も見事に演じる果耶ちゃん、本当に日本映画界のクイーンになってもらいたいですね。

 

ほかの若い俳優さんたちも活き活きと演技をしておりました。

若い才能を引き出した監督の力量の凄さを感じます。

 

百人一首をやったとき、そこに書かれている言葉の意味に興味など持っておりませんでしたが、このシリーズを観て、この”1000年の重み”、言葉の強さ、美しさを綴られていると知り感銘を受けました。

美しいものは時を超えて、いつまでも残るものだと実感いたしました。

 

原作のファンには当然の如く不評の本作ですが、広瀬すずさんを始めとする多くの若手俳優の輝き、國村隼さんらベテランの味わいなどコミックでは味わえない映画ならではのすばらしさのある青春映画の傑作だと思います。

 

クイーンへのリベンジをメインに持ってくる・・・と思わせて別のものにしたところも、この映画が”ありきたり”で無い証になったように思います。

続きが観たい・・・気もしますが、綺麗に終わらせた小泉監督と最後まで輝き続けた広瀬すずさんに拍手を送りたいです。

 

 

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

ゴーストバスターズ/アフターライフ』

原題:Ghostbusters: Afterlife

 

2021年製作/アメリカ映画/上映時間:124分/PG12/2022年2月4日日本公開

 

監督:ジェイソン・ライトマン

出演:キャリー・クーン

   フィン・ウルフハード

   マッケンナ・グレイス ほか

 

幽霊退治に乗り出した科学者たちの活躍を描いたSFコメディ『ゴーストバスターズ』シリーズの第3弾です。

祖父が遺(のこ)した田舎の家で新生活を始めた兄妹に待ち受ける運命が描かれます。

前2作を手掛けたアイヴァン・ライトマン監督の息子で『マイレージ、マイライフ』などのジェイソン・ライトマンがメガホンを取っております。

 

あらすじ

 

母(キャリー・クーン)と兄(フィン・ウォルフハード)と共に田舎に引っ越してきたフィービー(マッケンナ・グレイス)は、祖父が遺(のこ)した古い家で暮らし始めるが、街ではおよそ30年にわたり原因不明の地震が続いていた。ある日、フィービーは床下で不思議な装置を見つけ、さらに祖父の遺品を探るうちにゴーストを捕獲するための装置「プロトンパック」を発見。その後、彼女は祖父がかつてゴーストでいっぱいのニューヨークを救った「ゴーストバスターズ」の一員だったことを知るが、街はさらなる異変に見舞われる。

シネマトゥデイより)

 

幽霊退治に挑む冴えない科学者たちの奮闘をユーモラスに描き、1980年代に世界的ブームを巻き起こした『ゴーストバスターズ』のシリーズ第3作です。

『gifted ギフテッド』のマッケンナ・グレイス、『IT イット』シリーズのフィン・ウルフハード、『アントマン』シリーズなどのポール・ラッドらが出演。

 

dTVにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。(レンタル鑑賞、ポイント利用です)

 

失効してしまうポイントがあったため、本作レンタル料に利用いたしました。(『スパイダーマン~』と迷ったのですが、こちらを選んでしまいました)

前2作とも観ております。(『1』はレンタルビデオ、『2』は映画館)

おさらいでまた観ようか迷ったのですが、以前書いたかもしれませんが、私、ビル・マーレイが好きで無いのでやめました。

 

配信終了など諸々の理由で、これから少しシリーズもののレビュー記事が多くなると思います。

ご了承ください。

 

少女フィービーは母や兄とともに、祖父が遺した田舎の古い屋敷に引っ越して来る。この街では30年間にわたり、原因不明の地震が頻発していた。ある日フィービーは地下研究室でハイテク装備の数々を発見し、祖父がかつてニューヨークを救ったゴーストバスターズの一員だったことを知る。

 

そんな中、フィービーは床下にあった装置「ゴーストトラップ」を誤って開封してしまう。すると不気味な緑色の光が解き放たれ、さらなる異変が街を襲いはじめる。

 

1984年に全米年間ナンバーワン大ヒットになった『ゴーストバスターズ』。

製作&監督にアイヴァン・ライトマン

脚本が出演兼任のダン・エイクロイドとハロルド・ライミス。

ビル・マーレイシガニー・ウィーバー、リック・モラニスらが出演。

当時のコメディ映画の興行新記録を樹立。

主題歌のレイ・パーカーJrのテーマ曲も大ヒット。

’80年代洋楽ベスト盤などに必ずと言っていいほど収録されております。

 

アメリカでは1984年夏、日本は約半年遅れの12月に公開。

映画ファンの私としては、ぜひとも映画館で観たかったのですが、高校受験を控えており、泣く泣く断念。

 

のちにレンタルビデオで鑑賞いたしましたが、やはり映画館向けの作品だと感じました。

シナリオを担当したダン・エイクロイドとハロルド・ライミスの才能が光る作品だと思います。

 

ちなみにが2つ。

1つ目は、2016年製作のリプート版はシリーズとしてカウントされておりません。

(あのエンドクレジットのクリス・ヘムズワースのダンスは思い出すと気分が悪くなる・・・。でも、それ以外はそれほど悪くない)

2つ目は1984年全米年間興行成績2位は『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』なのですが、この作品にダン・エイクロイドカメオ出演

登場場面はチャイニーズ・マフィアのラオ・チェから逃げ出したインディが空港に到着し、迎えに来た男を演じております。

気づかなかった・・・と言う方はぜひDVDなどでチェックしてください。

 

アイヴァン・ライトマン監督(写真一番左)のライフワークとも言える『ゴーストバスターズ』。

その正当な続編を息子(写真一番右)が監督を担当する。

お父さんとしては最高に嬉しいことだと思いますし、息子さんは父への親孝行とも言えると思います。

アイヴァン・ライトマンは映画公開後の本年2月12日に亡くなられております。

本作の製作が映画人としての最後の仕事になってしまいました。

 

心の温まるコメディを得意とする監督で、『ツインズ』や『デーヴ』という作品がお気に入りです。

ご冥福をお祈り申し上げます。

お父さんの意思は息子さんが受け継いでくれると思います。

 

オリジナルを観ている方が当然楽しめる作品だと思いますが、観ていなくてもまったくついていけない出来になっていないところは若い映画ファンにも受け入れられるように思いました。

 

ミニチュアマシュマロマンが大量に登場するのですが、これは可愛かった。

どうでもいいことですが、わたくし、アメリカ映画を観て「マシュマロは焼いて食べるもの」と知りました。

 

ただ、オリジナルを観ている者から言わせていただくと、ゴースト捕獲用使用の特殊な自動車やゴーストトラップなどの登場には思わずニヤリとされられまくりでした。

 

ハロルド・ライミスが演じたイゴン・スペングラーの孫娘を演じたマッケンナ・グレイスが魅力的ですばらしい演技を披露しておりました。

『gifted ギフテッド』でもキャップことクリス・エヴァンスを喰ってしまう名演を見せてくれたおりましたが、本作も良かったです。

担当教師を演じた俳優さん、どこかで・・・と思ったら、今知りましたが、『アントマン』を演じた人でした。

MCUの主人公を演じた俳優はマッケンナ・グレイスと共演しない方がいいかもしれませんね。

影が薄くなってしまいます。

 

※ここからネタバレ記事になります。これからご覧になられる方はご注意を。※

終盤でのオリジナルキャストの登場は少しズルい感じもいたしましたが、彼らが出なければ、やはり『ゴーストバスターズ』と言えない気もいたしましたので、これは仕方ないのかな?とも感じました。

ただ、それでも「美味しいところは全部持っていった」とは言えず、やはり最後までマッケンナ・グレイスが光っていたのは良かったですね。

 

エンドクレジットが流れ、「シガニー・ウィーバーは出てくれなかったか~」と思っていたら・・・

エンドクレジット中の映像にしっかり出演してくれておりました。

1作目で見せたビル・マーレイとのやり取りの再現シーンは楽しませてもらいました。

 

本作はその後にもオマケ映像があるので、エンドクレジット最後までご覧になってくださいね。

 

ゴーストバスターズ2』が公開されたのが1989年。

本当はもっと早く3作目が製作されるはずでしたが、ビル・マーレイとハロルド・ライミスの確執などがあり、企画は断ち切れてしまいました。(これが私がビル・マーレイが嫌いになった一番の理由です)

2014年にライミスは他界されております。

ライミスが構想していた物語をできるだけ忠実に再現させようと製作された本作。

ライミスへの愛、ビル・マーレイとしては贖罪の気持ちもあっての出演だと思います。

映画の内容とは関係ないことかもしれませんが、CGで登場したライミスの嬉しそうな笑顔に胸が熱くなりました。

 

トップガン マーヴェリック』が世界的に大ヒット中です。

同じ1980年代にオリジナルが公開になった作品です。

 

トップガン』の監督も、もうこの世にはおりません。

オリジナルを生み出したクリエイターへの敬意と愛情を忘れないことが、続編作りをする人たちの使命のように思います。

本作や『トップガン マーヴェリック』はそれが出来ていたからこそ、好意的な評が多かったように思います。

(『トップガン マーヴェリック』はまだ観ておりませんので偉そうなことは書けませんが)

ルーカスを侮辱し、主演俳優を激怒させた某宇宙戦争映画8作目の監督や、石ノ森章太郎先生の生み出した改造人間を単純に軽い悪役として利用する白倉Pと脚本家・米村氏はこうしたものが完全に欠如しておりました。

 

本作は映画の出来として申し分ないとは言えないですが、オリジナル作とハロルド・ライミスへのあふれんばかりの愛情は観ていて気持ちのいいものでした。

・・・ただ、2作目のときも感じましたが、やはりマシュマロマンを超える魅力的なゴーストを生み出すのは難しかったようですね。

あと、お母さん役の女優さん、もう少し綺麗な方を起用してもらいたかった。

 

若い俳優がみんないい味を出していたので、青春映画としても楽しめる1本だと思いました。

 

 

『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』

『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』

原題:Florence Foster Jenkins

 

2016年製作/イギリス映画/上映時間:111分/G/2016年12月1日日本公開

 

監督:スティーヴン・フリアーズ

出演:メリル・ストリープ

   ヒュー・グラント

   サイモン・ヘルバーグ ほか

 

ニューヨーク社交界の顔にしてソプラノ歌手でもあった実在の女性、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしたドラマです。

アカデミー賞の常連メリル・ストリープがフローレンスを演じております。

監督は『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ

 

あらすじ

 

ニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているフローレンス・フォスター・ジェンキンスメリル・ストリープ)。しかし、その歌唱力は音痴というしかないレベルであった。夫シンクレア(ヒュー・グラント)は、マスコミを買収したり、理解者だけを集めた小規模なリサイタルを開いたりと、病を抱えながらも夢を追う彼女を支えていた。そんな中、フローレンスがカーネギーホールで歌いたいと言い始め……。

シネマトゥデイより)

 

名女優のメリル・ストリープが、音痴のソプラノ歌手として知られる実在の人物フローレンス・フォスター・ジェンキンスを演じたドラマです。

絶望的な音痴であるにもかかわらずソプラノ歌手になる夢を追う彼女と、それをかなえようと奮闘する夫の姿が描かれます。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

昨日、6月22日はメリル・ストリープ、72歳のお誕生日です。

Twitterで知らせを知ったのが今日だったので、1日遅れになってしまいましたが、映画ファンとしてお祝いしないワケにはいかない大女優なので、今回は本作を選びました。

HappyBirthday!

 

ニューヨークの社交界で名の知られたマダム・フローレンスは、ソプラノ歌手になる夢を追い続けていたが、自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気づいていない。

 

夫のシンクレアは、愛する妻に夢を見続けさせるため、マスコミを買収して信奉者だけを集め、小さなリサイタルを開催するなどしていたが、ある日、フローレンスがカーネギーホールで歌うと言い出して・・・。

 

メリル・ストリープ(Meryl Streep)

1949年5月22日、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身。

 

イエール大学演劇大学院で演技を学び、1975年ニューヨークに移り、舞台女優としてキャリアを始めます。

1976年公開の映画『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロの演技に刺激を受け、映画のオーディションを受けるようになります。

キングコング』(1976)のオーディションを受けますが、某イタリアの大物プロデューサーに酷評され落選。(出演しなくて良かった気が・・・)

1977年、フレッド・ジンネマン監督の『ジュリア』で映画デビュー。

同年、ストリープが出演した舞台「桜の園」を観劇したデ・ニーロは『ディア・ハンター』(1978)の相手役に推挙。この作品で初のアカデミー賞助演女優賞にノミネート。

クレイマー、クレイマー』(1979)でアカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。

ソフィーの選択』(1982)でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2012)で2度目のアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。

アカデミー賞21回ノミネートは俳優としては最多記録です。

 

泣く子も黙る世界最高の女優さんであると思います。

ストリープが嫌いな映画ファンもいると思いますが、彼女の演技力を否定する人はいないと言える文句なしの大女優です。

 

私が初めて観た映画は『ディア・ハンター』。

一番好きな作品・・・となると、あまりに多くの名作に出演しているので迷いますが、イーストウッド監督の大ファンなので、『マディソン郡の橋』かな~?

 

これからも活躍を見続けていきたい現代最高の女優さんです。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

実在した音痴のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの姿をコミカルなシーンを織り交ぜて描いた映画です。

やはり光るのはストリープの名演。

彼女は演技だけでなく歌唱力も抜群なのですが、超音痴なフローレンスを見事演じて第89回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされております。

 

梅毒と闘いながら、自らの夢を追い求める妻を献身的に支えるヒュー・グラント演じる夫のシンクレア。

彼の姿が美しくもあり、切なくもあり、そして残酷に感じました。

 

妻の病気のため、夜のお勤めができないにも関わらず、ここまで愛を貫き、彼女の夢だったカーネギーホールでのコンサートを実現させる姿は一見美談に感じますが、有り余る財力でもの言わせているのも事実。

 

フローレンスの専属のピアニストとして雇われるコズメ。

彼もシンクレアに正直に「音程を外している」と言いますが、結局はシンクレアの話術とフローレンスの熱意に負けてしまいます。

 

こうした周りの人たちが超音痴のソプラノ歌手・フローレンスを裸の王様、道化のようにしてしまったのは事実だと思いました。

 

レベッカ・ファーガソンが出演しておりましたが、もう少し見せ場が多かったら良かったのにと思ってしまいました。

 

SNS全盛の現在でしたらごまかしきれないものですが、残酷な現実より優しい嘘で包まれたフローレンスの人生は幸せだったと言えるかもしれません。

 

どんな高額な金額を提示されても応じず、正直に「音楽への冒涜」と綴った記事を書いたニューヨーク・タイムズ紙の記者は正真正銘のジャーナリストですね。

(それに対抗するべく、次回作でワシントン・ポスト紙の発行人をストリープが演じたのかは定かではありませんが)

 

私個人の意見ですが、CG加工のおぞましい化け猫たちがすばらしい歌唱力で唄った(ジュディ・デンチは例外)恐ろしいミュージカル映画より、超音痴のソプラノ歌手の本作の方が映画としては楽しめました。

ストリープの演技はやはり絶品ですし、ヒュー・グラントも良かったです。

アカデミー賞ノミネートの衣装もすばらしかったです。

 

「愛の映画」と言いたいところですが、男性のハートと下半身は別物で、しっかり旦那も不倫していたので、そこも何とも言えません・・・。

 

わが国が誇る迷シンガー、剛田武さん(6月15日生まれ。お祝いできなかった)も、カーネギーホールでのコンサート目指してもらいたいですね。

 

 

『イット・カムズ・アット・ナイト』

イット・カムズ・アット・ナイト

原題:It Comes at Night

 

2017年製作/アメリカ映画/上映時間:92分/G/2018年11月23日日本公開

 

監督:トレイ・エドワード・シュルツ

出演:ジョエル・エドガートン

   クリストファー・アボット

   カルメン・イジョゴ ほか

 

得体の知れない何かにおびえる2組の家族を描く心理スリラーです。

『ラビング 愛という名前のふたり』などのジョエル・エドガートンが主演と製作総指揮を担当しております。

 

あらすじ

 

森の中の一軒家に住むポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が、正体不明の“それ”から逃げようと助けを求めてくる。ポールは、“それ”が侵入しないように「夜は入口の赤いドアを常に施錠する」というルールに従うことを条件に、彼らを受け入れた。ところがある日の夜、赤いドアが開いていたことがわかる。

シネマトゥデイより)

 

ザ・ギフト』では長編初メガホンをとるなど多才ぶりが注目される俳優ジョエル・エドガートンが主演のほか、製作総指揮も務めた心理スリラーです。

監督は数々のインディペンデント映画賞で受賞歴を持つ新鋭トレイ・エドワード・シュルツ。

 

dTVにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことで、今回本作を選びました。

A24の作品ということで、多少の期待も・・・。

 

※ネタバレ、憶測・推測のレビューになります。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

ポール一家は夜になるとやってくる正体不明の「それ」から逃れるため、森の中の一軒家に隠れ住んでいた。そんなポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が助けを求めて訪れてくる。

 

ポールは「それ」の侵入を防ぐため、夜は入り口の赤いドアを常にロックするというルールに従うことを条件に、ウィル一家を受け入れる。2つの家族による共同生活はうまく回っていったかに思えたが、ある夜にロックされているはずの赤いドアが開け放たれていることが発覚。2つの家族に芽生えてしまった猜疑心、そして「それ」への恐怖から、それぞれの本性が次第に露わとなっていく・・・。

 

"それ"は夜にやってくる・・・。

何らかのパンデミックが勃発した世界を舞台に2組の家族の行く末が描かれていきます。

 

すでにある物事が起こった世界という設定では『10クローバーフィールドレーン』や『クワイエット・プレイス』に似た感じの映画に仕上がっております。

 

・・・なのですが、"それ"の正体が最後まで判明いたしません。

ウィルスなのか?

しかし、"それ"を追って森の奥へ行ったワンちゃんが夜、血まみれの死体になって一家のいる小屋の玄関前に置かれている。

そのようなことができるとなると、何らかの生命体と思われます。

 

アメリカの銃社会のある意味「凄さ」のようなものを感じさせる映画でした。

片時も離さずライフルや拳銃を持つ登場人物たち。

家族以外の人間には平気で銃を突きつける冷酷さ。

 

何かから家族を守ろうとしている父親をジョエル・エドガートンが演じております。

演技は問題無いのですが、とにかく何から守るのかが分からないままなので、観ていてイライラが積もります。

 

夢遊病の長男は頻繁に幻覚を見ます。

これが、何かのヒントになっているの間違いないのですが・・・。

 

「差別の行く末に警鐘を鳴らす悪夢的な寓話」とシネマトゥデイの評論家の方、大絶賛ですが、「そんな映画なの?」と思ってしまいました。

 

"それ"に怯える家族。

その正体を明かさないという演出を非難する気はありませんが、映画の作りとして怖さもありませんし、人物描写も薄口過ぎて、家族を描いた映画には思えませんでした。

 

ここからは私の推測なのですが、長男は何らかの理由で死にゆくことに。

そこで、自分の理想的な強い父親や優しい母親、美しい女性の姿が幻想として現れた・・・みたいな感じなのでしょうか?

とにかく分かりづらい映画で面白くありませんでした。

 

森の中でひっそり暮らす家族。

しかし、自動車のガソリンや食料に困らないのはなぜ?