『テッド』
原題:Ted
2012年製作/アメリカ映画/上映時間:106分/R15+/2013年1月18日日本公開
監督:セス・マクファーレン
出演:マーク・ウォールバーグ
ジョエル・マクヘイル ほか
『ザ・ファイター』などのマーク・ウォールバーグ主演のドタバタ異色コメディです。
命が宿ったテディベアのテッドと自立しきれていない中年男のコンビが巻き起こす騒動を、Fワードを連発で描きます。
あらすじ
いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られたテディベアと友人になれるように祈る。彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。それから27年の月日が経ち、中年となっても親友同士であるジョン(マーク・ウォールバーグ)とテッド。一緒にソファでくつろいでは、マリファナをくゆらし、映画を楽しんでいる彼らにジョンの恋人ロリー(ミラ・クニス)はあきれ気味。ジョンに、自分とテッドのどちらかを選べと迫る。
(シネマトゥデイより)
『ディパーテッド』のマーク・ウォールバーグ扮する中年男と、過激なテディベアの交流を描いたコメディです。
全米ではR指定ながらも、興行収入2億ドルを超える大ヒットを記録しております。
dTVにて鑑賞。
2度目の鑑賞になります。
間もなく配信終了とのことと、『2』を観る前のおさらいで鑑賞いたしました。
いじめられっ子の少年ジョンは、クリスマスプレゼントにもらったテディベアのテッドと本当の友だちになれるよう、神様に祈りをささげる。すると翌日テッドに魂が宿り、2人は親友になる。それから27年が過ぎ、ジョンとテッドはともに30代のおじさんになっていた。
一時は「奇跡のテディベア」としてもてはやされたテッドも、幻惑キノコで逮捕されてからは堕落し、下品なジョークと女のことばかり考える日々。そんなある日、ジョンは4年間つきあっている恋人から、自分とテッドのどちらかが大事なのか選択を迫られ・・・。
いろんな意味でアホらしく、恐ろしい映画だと思いました。
某悪魔教の呪いで魂の宿った人形のホラー映画に匹敵する、どうしようもないスケベオヤジの心を持ったテディベアの感動的な(?)友情物語です。
アメリカのサブカルチャーをある程度知っていないと笑えないところが多数あります。
自分も理解できたのは2~3割くらい。
翻訳家の方もご苦労されたようで、日本人でも笑えるよう、「くまモン」、「星一徹」と日本のものにすり替えていた部分がありました。
特に1980年製作のアメリカ映画『フラッシュ・ゴードン』という映画を観ていないと、かなり辛いです。
ですが、本作を楽しむため、わざわざこの映画を観る必要はありません。
わたくし、この映画を劇場で鑑賞いたしましたが、8割寝ておりました。
『ブラック・スワン』のミラ・クニスのコメディアンぶりは意外と良かったです。
マリファナを推奨しているかのような、それを吸引するシーンの多さに少し驚きました。
日本では法律で禁じられているものを、テディベアが「これ、やって楽しもうぜ」などと言っている場面は、何とも言えない気分になりました。
お国が違えば、習慣も違います。
堅苦しいことを言ってはいけない作品だとは分かってはおりますが・・・。
大人になれないダメ男と下ネタしか頭にないテディベアとの友情物語というところは、面白く、楽しく観れました。
人が大人になるためには、子どものころ大切にしていたものを失わなければならないように思います。
それは友人であったり、大切な宝ものであるような気がいたします。
しかし、ジョンにはテッドを捨てることはできない。
それは、子どもの頃、永遠の友情を誓ったから・・・。
『ドラえもん』幻の最終回と呼ばれる「さようならドラえもん」。
それを読んで号泣した当時子どもだった自分は、なんとなくそれを思い出しながら映画を鑑賞しておりました。
ジョンとテッドの関係がのび太とドラえもんと被ってしまいます。
しかし、天才・藤子・F・不二雄先生の作品と比較してはいけないほど、本作は下品で差別的表現満載の子どもさんや正義心の強い人は観てはいけない映画だと思いました。
表現の自由というものがあるので、このような映画の存在もありだと思うのですが、楽しい反面、気分が良くなるものでは無いことは間違いありません。
1回目のときは気づかなかったライアン・レイノルズの出演シーンは今回ハッキリ分かりました。
ギャグの意味は不明でしたが・・・。