『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
2023年製作/日本映画/上映時間:109分/G/2023年4月14日日本公開
監督:立川譲
声の出演:高山みなみ
林原めぐみ ほか
青山剛昌の人気コミックを原作とするアニメの劇場版第26弾です。(もう、ここまで来たら『男はつらいよ』追い抜いてもらいたい)
東京・八丈島近海に世界各国のエンジニアがとある計画のため集まる中、江戸川コナンたちに黒ずくめの組織が忍び寄ります。
あらすじ
世界中の警察が管理する防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」が、東京・八丈島の近海に建設される。そのころ、江戸川コナンも鈴木園子の招待で八丈島を訪れていた。ユーロポールの職員が黒ずくめの組織に殺害されたという情報がコナンにもたらされ、不穏に思ったコナンがパシフィック・ブイに向かうと、そこで黒ずくめの組織によるエンジニアの誘拐事件が発生する。
(シネマトゥデイより)
人気テレビアニメーション「名探偵コナン」の劇場版シリーズ26作目です。
ボイスキャストはコナンの声を担当する高山みなみのほか、山崎和佳奈や小山力也、林原めぐみなどお馴染みなメンバーが揃い、ゲスト声優に沢村一樹。
Netflixにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
本当は嵐を呼ぶ幼稚園児の映画を・・・と思っていたのですが、「これは昨年公開されたばかりのじゃないかな?」と思い、急遽また『コナン』の映画にしてしまいました。
配信されていることを知らないくらいなので、ストーリー、ゲスト声優などまったく知らずの鑑賞でした。(それが良かったのかも)
※お詫びと訂正※
2023年9月18日の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の記事の中で、「後にも先にも最多ノミネート作品に俳優部門ノミネートゼロは『ラストエンペラー』だけ」なる記載をしてしまいましたが、前回の『コンカッション』の記事を書いて違和感が・・・。
調べてみましたら、2003年の『ロード・オブ・リング/王の帰還』、2009年の『アバター』、2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多ノミネート、俳優部門ノミネートゼロでした。
訂正しお詫び申し上げます。
知ったかぶりはやめないといけないですね。(でもやめないと思います)
いつも通り、超人的な活躍を披露する江戸川コナンが主人公の作品です。
陸に海底にと大車輪の活躍はジェームズ・ボンドやイーサン・ハント顔負け。
これで死なないミステリーを解き明かしてもらいたい。
今回、”黒の騎士団”(・・・は「コードギアス」だった)では無く”黒の組織”が登場し、「コナン」に疎い私には少しお勉強になりました。
みんな高級酒の名前がついていて、安室さんは潜入捜査をしていると分かりました。
阿笠博士が珍しく感情をあらわにするシーンがとても印象的でした。
演じる緒方賢一さんが前回の『緋色の弾丸』から製作としては3年経っておりますが、まったく変わらない声で良かったです。
現在82歳、まだまだ頑張ってもらいたいですね。
灰原哀役の林原めぐみさんとは親子役での共演が多く、林原めぐみさんは「声優界のお父さん」と呼ばれているそうです。
(Wikipediaを参考にさせていただきました)
阿笠博士の発明品や、劇場版ならではの21世紀に現在とは思えない超ハイテクノロジーなものの数々に、『緋色の弾丸』同様「凄い!」の一言。
もう”犯人特定マシーン”なるものも開発され登場してもおかしくない、推理ものというジャンルよりかなりSF色の強まった劇場版だと思います。
ですが、『緋色の弾丸』と違い、今回はミステリー要素があり、眠りの小五郎や真犯人特定シーンは良かったと思いました。
・・・ここが番組スタート当初からのファンと比較的最近にファンになった人との温度差らしいですが、『緋色の弾丸』、そして本作を観て、コナンと灰原哀のアツアツぶり(?)に意見が分かれているそうです。
たしかに哀ちゃんは可愛い。(私は初めて観たときは、「何だ、この綾波○イのパクリは?」と思ってしまいましたが)
それはともかく、その分、本来新一の恋人であるはずの蘭の存在感がかなり薄くなり、本作ではほとんどモブ化してしまったように感じてしまいました。
蘭が格闘技を披露するシーンなど見せ場はあるのですが、あまり盛り上がらない。
蘭のピンチより、より力を入れて哀ちゃん救出に奮闘するコナンの姿に「心変わりか?」と思えてしまうほど。
赤井さん、またまた登場。
声優陣豪華で、池田秀一さん&古谷徹さん&井上和彦さん&飛田展男さん。
もう「刻の涙」観るしかない顔ぶれ。
また、林原めぐみさん&立木文彦さん&三石琴乃さんと、こちらも某汎用人型決戦兵器のアニメーションを連想させる顔ぶれに「サービスぅ、サービスぅ~」。
古谷徹さん&三石琴乃さんで「月の光は愛のメッセージ」などなど。
あまりハラハラするシーンは無く、新キャラと思われる人もあまり魅力があるとは思えませんでしたが、ストーリー自体は悪く無く、最後まで飽きずに楽しむことができました。
哀ちゃん大好きなファンへの哀ちゃん萌え萌え魚雷炸裂映画と言っていい、哀ちゃんファン必見の映画です。
本作が『コナン』映画史上初の興収100億円超えを記録したのも、哀ちゃんファンの多さを表しているように思います。
ですが、人工呼吸はキスとは言いません。
新一の愛は蘭に、コナンの愛は哀ちゃんにと割り切って観れる人と、灰原哀というキャラに萌え萌えの人と林原めぐみさんの名演に浸りたいにはオススメですね。
・・・小五郎は、もういいかな?
鬱陶しくなってきた。