『グッバイ、リチャード』
原題:Richard Seys Goodbye
2018年製作/アメリカ映画/上映時間:91分/R15+/2020年8月20日日本公開
監督:ウェイン・ロバーツ
出演:ジョニー・デップ
ローズマリー・デウィット
ダニー・ヒューストン ほか
ジョニー・デップが主演を務め、余命180日の大学教授が残された時間をありのままに生きることで人生の愛おしさを見いだしていく姿をユーモラスに描いたヒューマンドラマです。
共演は『レイチェルの結婚』のローズマリー・デウィット、『ゾンビランド ダブルタップ』のゾーイ・ドゥイッチ、『ワンダーウーマン』のダニー・ヒューストン。
あらすじ
美しい妻、娘と共に幸せに暮らしていた大学教授のリチャード(ジョニー・デップ)は、ある日余命180日であることを告げられ、さらに妻の不倫まで発覚する。残りの人生を好きなように生きると決めた彼は遠慮なく物を言い、授業中でも酒やマリファナを楽しむように。ルールや立場にとらわれない生き方に喜びを見いだしたリチャードの型破りな言動は、周囲にも影響を与えていく。
(シネマトゥデイより)
余命宣告を受けた大学教授の生きざまをジョニー・デップ主演で描くヒューマンドラマです。
人生の終わりをどう生きるかという普遍的なテーマをユーモラスに描きます。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
間もなく見放題終了とのことで、今回は本作を選びました。
「余命180日です」。大学教授・リチャードに告げられた突然の余命宣告。博学でエレガント、真面目な夫とし て美しい妻と素直な娘との何不自由ない暮らしを送っていたはずのリチャードの人生は一変。
追い討ちを掛けるかのように妻に上司との不倫を告白された彼の日々は予期せぬ展開を迎える。死を前に怖いものなしになったリチャードは残りの人生を自分のために謳歌しようと決心。
あけすけにものを言い、授業中に酒やマリファナを楽しむ。ルールや立場に縛られない新しい生き方はリチャードにこれまでにない喜びを与え、人の目を気にも留めない彼の破天荒な言動は次第に周囲にも影響を与えてゆく。しかし、リチャードの“終わりの日”は着実に近づいていて・・・。
末期癌で余命宣告をされた大学教授をジョニー・デップが演じた、ヒューマンドラマです。
死を目前にした男が自由奔放に残りの時間を過ごす姿が映し出されます。
とにもかくにもジョニー・デップの映画と言える作品だと思いました。
ジョニー・デップと言いますと、『シザーハンズ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』など、かなりぶ厚いメイクをする役柄が多く、素顔が分からないことが多い俳優と言えます。
そのデップが素顔をされけだし、自らの死を目前にきれい事や偽善から解き放たれる役を見事演じていたと思います。
本当にデップは演技力が高い俳優だと思います。
余命180日をどう生きるか?
黒澤明監督の名作『生きる』などでも描かれたテーマですが、何かを成し遂げようとするより、ヤケクソ気味に「やりたいことをやり通す」ことに徹した、ジョニー・デップの姿がユーモラスに映ります。
ゲイとカミングアウトした娘を演じた女優さんが可愛かったですね。
・・・ただ、冒頭のシーンで余命宣告されるので、これまでジョニー・デップ演じるリチャードがどのような生活を送っていたのか?なぜ、すでに夫婦と娘との愛は冷めてしまっていたのかがセリフでしか描かれていなかったのが残念に思ったところです。
リチャードが唯一、余命180日であることを教えた親友であり同僚のピーター。
彼はリチャードのために涙して悲しんでくれます。
そのような友人に恵まれたリチャードはとても幸せ者のように思いました。
演じたダニー・ヒューストンがジョニー・デップと同い年だと言うことは鑑賞後知りビックリいたしました。
物語的には平凡。
ツッコミどころも多い映画ですが、とにかくジョニー・デップがすばらしい!
彼が出演していなかったら、とんでもない駄作になっていたと思うほどです。
・・・なのですが、近年のハリウッド映画恒例の同性愛者の描写に多少ウンザリ。
マリファナ肯定は仕方ないにせよ、女性軽視と捉えられても仕方ないシーンもあり、不快に感じるものもありました。
それより、何より一人で死ぬのが嫌でワンちゃん道連れにしちゃダメでしょう!
友が泣いてくれるシーンにジ~ンと来てしまいましたが、ワンちゃん道連れで一気に感動から怒りに変わってしまいました。
やっぱりマリファナはやめましょうね。