One today is worth two tomorrow.

当ブログへ起しいただき、心から感謝いたします。映画の感想やスポーツ観戦の記事、写真中心のブログです。

『愛唄 -約束のナクヒト-』

f:id:SomewhereInBetween:20220119220149j:plain

『愛唄 -約束のナクヒト-』

 

2019年製作/日本映画/上映時間:127分/G/2019年1月25日日本公開

 

監督:川村泰祐

出演:横浜流星

   清原果耶

   飯島寛騎 ほか

 

「キセキ」、「扉」、「遥か」などのヒット曲で知られるグループ「GReeeeN」が、「愛唄」を題材にして作り上げた脚本を映画化した青春映画です。

監督は『海月姫』、『きょうのキラ君』の川村泰祐

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119220819j:plain

あらすじ

 

誰かを好きになることもなく、毎日をやり過ごしてきたトオル横浜流星)はある日、余命宣告を受ける。失意の中で、旧友の元バンドマン・龍也(飯島寛騎)との再会と一編の詩によって、トオルは人生を全うし、恋をしようと決意する。自分を変えてくれた詩の作者を探す彼は、凪(清原果耶)という少女と出会うが、彼女はある秘密を抱えていた。

シネマトゥデイより)

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119220858j:plain

『キセキ -あの日のソビト-』に続く「GReeeeN」の楽曲映画化プロジェクト第2弾で、名曲「愛唄」をモチーフに送る青春ラブストーリーです。

GReeeeN」自ら脚本に参加し、彼らの実話エピソードをもとにしたオリジナルストーリーになっております。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119221056j:plain

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

なんの予備知識も無く、清原果耶ちゃんが出ているという理由だけで鑑賞いたしました。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119221243j:plain

恋する勇気を持てないまま大人になってしまったトオルは、元バンドマンの旧友・龍也との再会や、運命を変える詩との偶然の出会いを通し、全力で恋と向き合う勇気を得る。ようやく巡り会えた運命の少女・凪の言葉に生きる意味を教えられるトオルだったが、凪にはある秘密があった・・・。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119221204j:plain

GReeeeN」の唄は「キセキ」は知っております。(埼玉西武時代の中島裕之の登場曲だったくらいの知識ですが・・・)

ストーリーも主演の人も知らず、ただ清原果耶ちゃんのみ観ようと思い選んだのですが、こちらも末期がんで余命3ヶ月のストーリー。

2日連続で末期がん余命数ヶ月の主人公の物語を観ることになってしまいました。

(ストーリーくらいは予習しておいた方が良かったですね)

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119222033j:plain

ダメだったと思ったところから。

 

前日のケヴィン・コスナーもですが、余命数ヶ月に見えない主人公の元気ハツラツぶり。(コスナーは薬もらっているので分かりますが、こちらは・・・)

そもそも、ポスターの写真、元気に走る3人の若者。

そのうち2人が余命数ヶ月と思う人はいないでしょう。

余命わずかな清原果耶ちゃん演じる凪(なぎさ)は「朝日が見たい」と言います。

お互い先の短い二人は思いきって日本で一番早く朝焼けの見える北海道辺りまで行くのかと思っていたら、比較的ご近所。

これなら病院の窓で十分じゃない?

・・・それと、これ、日本映画に多いのですが、わたくし、病院に勤めたことがありますが、患者さんお一人、または患者さんだけで病院の屋上へ行くシーンが多いですが、そんなこと、絶対にさせません。

付き添いの看護士がいても不可能だと思います。

理由は簡単。飛び降りちゃう可能性が高いからです。(実際主人公のトオルは余命宣告をされてすぐビルから飛び降り自殺しようとしております)

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119223328j:plain

坂本龍也(坂本龍一じゃダメなんですか?←蓮舫風)役の飯島寛騎さん(初めて知りました。仮面ライダーエグゼイドに出ていたそうです)の演技と歌がヘタ。

ラスト、「GReeeeN」の唄が流れてエンディングを迎え感動を呼ぶ・・・はずのシーンがこの人の歌声で一気に台無しに。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119223754j:plain

映画評論家でシネマトゥデイで短評を掲載していらっしゃるくれい響氏が「映画業界でも“奇跡”とも呼ばれた『キセキ -あの日のソビト-』のスマッシュヒットは、W主演の圧倒的な存在感と巧さ、ベテラン脚本家・斉藤ひろしの職人技の功績がデカかった」と書かれております。(自分は未見です。Amazonプライムビデオで観れるみたいですが)

しかし、いつも比較的甘口評価のくれい響氏は本作を「二匹目のドジョウ感強すぎ」、「これまで確実に爪痕を残してきた相手役の清原果耶も救いの女神にはならず、事務所の先輩・富田靖子との共演程度で終了。『ブレイクする=ムダ遣い映画も増えること』を実証してしまった」とかなりの辛口評価。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119224636j:plain

・・・ですが、私も「また余命数ヶ月ものかよ」と思い、ハードルを下げて観ていたせいか、予想より「良かった」と思える映画になっていたと感じました。

まず、なんと言っても清原果耶ちゃんが可愛くて魅力的。(ここはくれい響氏と意見が違うところです)

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119225019j:plain

『世界の中心で愛を叫ぶ』がヒットしなければ、この手の映画はそれほどは作られなかったと思います。

しかし、映画は大ヒット。

ヒロインを演じた長澤まさみさんは今や日本映画界を代表する女優さんです。

 

そりゃ、企画力の無い日本映画界は何匹もドジョウを狙います。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119225415j:plain

多くの人に感動を与えた詩人・伊藤凪は死んでいなかった。

凪曰く、「死んだという設定にした方が(本が)売れるらしいし、もう私、詩が書けなくなったから」と言う果耶ちゃんのセリフにかなり胸キュン。

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119225937j:plain

余命わずかな重病だから、1日でも長く生きてもらいたい親御さんの気持ちと、残り少ない人生だから、やり残したことの少ない日々を送りたいと思う本人の気持ち。

どちらの気持ちも胸に響くものでした。

自分が親の立場だったら?

または自分の余命がわずかと知らされたら?

 

f:id:SomewhereInBetween:20220119230348j:plain

命の長さを選ぶのか?

それとも、命の重さを取るべきなのか?

考えさせられました。

 

本当に、なぜ、ラストで「GReeeeN」の唄を流し、エンディングにしてくれなかったのだろうか?

そうなっていれば、泣いていたかもしれないくらい、自分の中ではかなり感動作に入る映画でした。(約束のナクヒトになれなかった)

すべてはエグゼイドの歌声でぶち壊し。

 

男優陣は全滅の映画ですが、女優さんは、清原果耶ちゃんをはじめ、成海璃子さん、ちょっとしか出演シーンありませんが、中山美穂さん、財前直見さん、富田靖子さんといい演技を披露しておりました。

 

映画の内容とは関係ありませんが、私はいくら美味しくてもくわえたばこで料理を運んでくる店員のお店で食事したいとは思いませんが・・・。