『オーシャンズ8』
原題:Ocean's Eight
2018年製作/アメリカ映画/上映時間:110分/G/2018年8月10日日本公開
監督:ゲイリー・ロス
出演:サンドラ・ブロック
アン・ハサウェイ ほか
ジョージ・クルーニーほかオールスターキャスト共演で話題を集めた『オーシャンズ』シリーズを、新たにオール女性キャストで描くクライムエンタテインメントです。
女性8人の犯罪チームが、ニューヨークで開催されるファッションショーで強奪計画に挑みます。
あらすじ
仮出所したデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)は、服役中に考えていた犯罪計画を実行しようとする。それは、ニューヨークで開催される世界最大規模のファッションの祭典メットガラに出席する女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身に着ける1億5,000万ドルの宝石を盗み出すというものだった。デビーは旧知の仲のルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)を相棒に、ハッカー、スリ、盗品ディーラーらを集めてチームを結成する。
(シネマトゥデイより)
犯罪チームの活躍を描いた『オーシャンズ』シリーズの第4弾です。
『しあわせの隠れ場所』などのサンドラ・ブロック、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイら豪華キャストが集結。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
豪華女優陣の競演と間もなく見放題終了とのことで、今回は本作を選びました。
ジョージ・クルーニー主演の『オーシャンズ』シリーズは『11』のみ観ております。
元ネタのフランク・シナトラ主演の『オーシャンと十一人の仲間』は観ておりません。
史上最強の犯罪ドリームチーム「オーシャンズ」を率いたカリスマ的リーダー、ダニー・オーシャンの妹デビーが仮釈放された。出所したデビーは犯罪プロフェッショナルである7人の女性に声をかけ、ニューヨークで開催される世界的ファッションイベント「メットガラ」の会場で1億5000万ドルの宝石を盗み出すという前代未聞の計画を実行に移す・・・。
ぶっちゃけ、『オーシャンズ11』はそれほど面白いとは感じず、続編はスルーしてしまったのですが、本作はなかなか面白かったですね。
犯罪ドラマとしてより、女性キャラクターならではの個性や家族のような協力関係など、男性同士の仲間意識とは違う魅力があったように思いました。
人種も多様で良かったです。
アン・ハサウェイはハリウッドでは嫌われているんですね。
本作の短評で知りました。
その彼女の自虐的なネタがたしかにありました。
それを知ってまた観るのも面白いかもしれません。
でも、やっぱり綺麗で魅力的に思えました。
ハリウッドに嫌われても、私は大好きです!
どの女優さんも個性的で良かったですが、やはり目が行ってしまうのがケイト・ブランシェット。
スマートでクール。
彼女にしか演じられない役で、単車に乗る姿は本当にカッコ良かったです。
ティム・バートン監督と別れてから、少しパッとしない作品が続いたヘレナ・ボナム・カーターも久々に味のある演技を披露していたと思います。
ただ、いつ観ても、どうしても濱田マリさんとダブって観えてしまうんですよね~。
・・・ただ、犯罪ドラマとして観ると、物足りなさがかなりある作品でした。
まず、標的の1億ドル以上するダイヤモンドのネックレス。
それを3Dコピー機みたいなもので複製する時点で少し引いてしまいました。
つまり、盗むと言うよりすり替えるのが目的なんですよね。
このネックレスを手に入れるため、仲間たちが力を合わせ活動するストーリー・・・のはずなのですが、実は本当の目的は別にあったというところは後出しジャンケンのような気がして、あまりスッキリしませんでした。
結局は復讐ドラマの落ち着いてしまったところも何とも言えない感想。
犯罪者集団が復讐目的で大金を手に入れると言えば、名作『スティング』と同じですが、あの作品ほどの爽快感が無かったのは残念。
ですが、女性の友情を描いた映画は少ないので、そう言った意味では心に来るものがあったと思います。
今の時代、「男だから」、「女だから」などと言うのは野暮だと思います。
男性ができたことを女性もできると証明する。
そんな映画として観ると、女性脚本家&女性キャストの努力が伝わるのではないでしょうか?
最後、1カットでいいからサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーが一緒に映るシーンがあれば嬉しかったのですが、二人は宇宙空間で離ればなれになっちゃったからムリか・・・。