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『アド・アストラ』

『アド・アストラ』

原題:Ad Astra

 

2019年製作/アメリカ映画/上映時間:123分/G/2019年9月20日日本公開

 

監督:ジェームズ・グレイ

出演:ブラッド・ピット

   トミー・リー・ジョーンズ

   ルース・ネッガ ほか

 

ブラッド・ピット主演で、太陽系の遥か彼方で消息不明となった父親を捜しに旅立つ宇宙飛行士の姿を描いたSF映画です。

地球外知的生命体を探求する父親に憧れて宇宙飛行士になった息子が、父の謎を探る姿が映し出されます。

監督は『エヴァの告白』のジェームズ・グレイ

 

あらすじ

 

地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。

シネマトゥデイより)

 

ブラッド・ピットトミー・リー・ジョーンズが共演したSF映画です。

ブラッド・ピットは製作を兼任。

共演に『ラビング 愛という名前のふたり』などのルース・ネッガをはじめ、リヴ・タイラードナルド・サザーランドら。

 

dTVにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、12月18日はブラッド・ピット、59歳のお誕生日です。

と、共にスティーヴン・スピルバーグ監督、76歳のお誕生日でもあります。

どちらも偉大な映画人なので、どちらの作品を選ぶか迷ったのですが、スピルバーグの監督作はすべて観ているので、ブラッド・ピットの観ていない映画の中から本作を選びました。

お二方とも、HappyBirthday!

 

地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父の姿を見て育ったロイは、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた海王星付近で消息を絶ってしまう。

 

時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、父が進めていた「リマ計画」が、太陽系を滅ぼしかねない危険なものであることがわかり、ロイは軍の依頼を受けて父を捜しに宇宙へと旅立つが・・・。

 

ブラッド・ピット Brad Pitt

1963年12月18日アメリカ合衆国オクラホマ州シャウニー生まれ。

(人名を略すのはあまり好きではありません〔ニックネームは除く〕のでブラピとは書きません)

 

ミズーリ大学コロンビア校在学中に俳優になることを決意。学位を取得する2週間前に大学を中退し、手持ち金325ドルでロサンゼルスへ向かいます。

 

1987年の『追いつめられて』の端役で映画デビュー(クレジットなし)。

しばらくテレビドラマの端役で活動し、1988年『リック』(←ウチの犬の名前と同じ)で映画初主演。

しかし、本作はクロアチア紛争勃発のため、一時的にお蔵入り。

1997年まで公開されませんでした。

 

その後、映画やドラマの小さな役を演じ続け、1991年のリドリー・スコット監督作品『テルマ&ルイーズ』のJ.D.役で知名度を上げます。

1992年のロバート・レッドフォード監督作品『リバー・ランズ・スルー・イット』の演技でキャリアを築き上げたと高評価を得ます。

それから『トゥルー・ロマンス』(1993)、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(共に1994)と順調にキャリアを築きます。

1995年、連続殺人鬼を追う刑事を演じた『セブン』の世界的大ヒットでスーパースターの座をつかみます。

本作はバラエティ紙でベストの演技と評されます。

 

『セブン』大成功後、テリー・ギリアム監督作『12モンキーズ』でゴールデングローブ助演男優賞を受賞。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされます。

 

その後のキャリアは『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)、『ファイト・クラブ』(1999)、『オーシャンズ11』(2001)、『トロイ』(2004)などなど。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。

 

同年にクエンティン・タランティーノ監督作『イングルリアス・バスターズ』に主演。

2011年にテレンス・マリック監督作『ツリー・オブ・ライフ』、『マネーボール』と傑作に主演。

2019年、タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。

 

プライベートは『セブン』で共演したグウィネス・パルトローと婚約まで結びましたが解消。

2000年に女優のジェニファー・アニストンと結婚。

ハリウッドでは珍しい結婚成功例として取り上げられましたが、2005年に『Mr.&Mrs.スミス』で共演したアンジェリーナ・ジョリーと急接近との報道がされ、離婚の危機に。

当初は不貞を否定していたものの、アンジーに「恋に落ちた」と認め、2005年10月2日、アニストンとの和解が成立し離婚。

2012年、交際7年目にして正式にアンジーと結婚。

その後は・・・。

 

2002年にかつてのパートナーだったアニストンらと映画製作会社「プランBエンターテインメント」を設立。

自らプロデューサーを務めた『それでも夜は明ける』(2014)、『ムーンライト』(2016)はアカデミー賞最優秀作品賞を受賞。

ただ、最近のニュースで「プランB」は持ち株の6割を、仏メディア企業Mediawanに売却したと、米CNBCが報じております。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

俳優としてだけでなく、プロデューサーとしてもすばらしい映画人と言えると思います。

初めて観た作品は『テルマ&ルイーズ』でしたが、「ジーナ・デイヴィスの相手役のお兄ちゃん、カッコいいな~」と思ったのは今でも印象に残っております。

 

傑作が多いのでお気に入りを選ぶのは難しいですが、最高にカッコ良かった『セブン』と野球(ベースボール)ファンには大感動だった『マネーボール』ですね。

『リバー・ランズ・スルー・イット』は私の母と一緒にビデオ鑑賞していたのですが、母が「なんて美しい人なの」と珍しく男優を褒めておりました。

 

タイトルの『アド・アストラ』は「to the stars」(星に向かって)を意味するラテン語だそうです。

アストラ・・・と聞くと、私の世代ですと、どうしてもウルトラマンレオの弟を思い出してしまいますが、映画はまったく関係ありません。

 

Yahoo映画レビュー平均的2.8点、映画.comレビュー平均的2.9点と散々な評価でスルーしていたのですが、なんとなくですがうなずける点数だな~と思ってしまいました。

 

映画は『2001年宇宙の旅』風のインテリジェンスに加え、宇宙版『地獄の黙示録』と

「父を訪ねて43億キロ」みたいなお話しでした。

 

スカイウォーカー父子にも同じことが言えますが、「親子ケンカを銀河に巻き込むな」と思ってしまう内容。

この映画が『スター・ウォーズ』のすぐ後くらいに作られたのであれば賞賛できるかもしれませんが、『ゼロ・グラビティ』、『インターステラー』という傑作の後にこれは正直きついかも・・・。

 

冒頭の宇宙ステーションから落下してしまうのは、まだ地球の引力があるからと分かるのですが、月でのカーチェイスなど、「なぜ、そこに重力はあるのか?」と「ガンダム」(富野由悠季の作品)のファンの自分はついつい思ってしまいます。

 

トミー・リー・ジョーンズドナルド・サザーランド

クリント・イーストウッド監督の宇宙映画の大ファンには嬉しいキャスティング・・・と思っていたら、ドナルド・サザーランドの出演シーンは10分程度。(涙)

今回も地球に取り残されるリヴ・タイラーなど、過去のヒット作を連想させるのですが、かゆいところに手が届かない気の利かないサービス精神にガッカリ。

 

月面基地から火星へ向かう途中、救難信号をキャッチ。

向かうと実験用のマントヒヒ(だと思う)の襲撃に遭い、引っ掻き攻撃によって宇宙ヘルメットあっさり粉々。

・・・私のSHIEIのバイクヘルメットよりヤワ。

Made in Chinaでしょうか?

 

それからいろんなところに寄って、ようやくお父ちゃんと再会。

それまで数ヶ月経っているのですが、散髪するシーン無かったのですが、ブラッド・ピット、ヘアスタイル一切変わっていない。(ヅラ?)

逆に宇宙空間に何年もいたトミー・リー・ジョーンズは顔中しわくちゃ。

 

ブラッド・ピットがちょうどアンジーと別れた直後に作られた映画らしく、「人間の孤独感、人生観」みたいなものを愚痴混じりに描いた作品のようです。

私は結婚したこと無いので、夫婦生活や子どもの世話などの煩わしさは分かりませんが、ブラッド・ピットほどのスーパースターでも愚痴はあると思います。

ですが、それはお近くのバー辺りで晴らしてください。

わざわざ映画作って言わないでもらいたいと思いました。

 

※ネタバレあり※

独り暮らしは孤独です。

やはり人肌恋しいです。

 

ブラッド・ピットも43億キロ、数ヶ月の宇宙の旅をして、その孤独の辛さが分かったのではないでしょうか?

ラストに手を差し伸べる温かさが感じられます。

そのようなものをブラッド・ピットも求めていたのではないでしょうか?

・・・ただ、私はてっきり地球に帰還後、そこはマントヒヒの惑星と化していたと思っていたのですが。

「リマ計画」は本当は「人類マントヒヒ計画」で、これがお父ちゃんの真の目的だったりして。

 

美術など目を見張るものもありましたが、映画の出来としては平凡な印象でした。

宇宙人ジョーンズ曰く、「この惑星の住人には理解できないだろう」と言われてしまうかもしれませんが・・・。

お誕生日、誰と過ごしているのかな?

 

 

スティーヴン・スピルバーグ監督の新作。

自伝的作品のようです。

とても楽しみですね。