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『クローブヒッチ・キラー』

クローブヒッチ・キラー』

原題:The Clovehitch Killer

 

2018年製作/アメリカ映画/上映時間:109分/G/2021年6月11日日本公開

 

監督:ダンカン・スキルズ

出演:ディラン・マクダーモット

   チャーリー・プラマー

   マディセン・ベイティ ほか

 

ゲティ家の身代金』で注目を集めた若手俳優チャーリー・プラマー主演のサスペンススリラーです。

ある出来事を通して、自身の父親が未解決の連続殺人事件の犯人ではないかと疑う少年の葛藤が描かれます。

 

あらすじ

 

敬虔な人々が多い田舎町に暮らす16歳の少年タイラー(チャーリー・プラマー)は、ある日父親ドン(ディラン・マクダーモット)の小屋に忍び込み、猟奇的なポルノや異様なポラロイド写真を見つける。不審に思った彼は調べを進める中で、ボーイスカウトの団長を務め周囲からの信頼も厚い父が、10年前に起きた未解決の「巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件」の犯人ではないかと疑念を抱く。タイラーは同じ事件を追う少女カッシ(マディセン・ベイティ)と共に真相を探り始める。

シネマトゥデイより)

 

『荒野にて』などのチャーリー・プラマー主演のサスペンススリラーです。

監督はダンカン・スキルズ、脚本は『クラウン』などのクリストファー・フォードが担当しております。

共演にディラン・マクダーモット、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などのマディセン・ベイティ、『愛と呼ばれるもの』などのサマンサ・マシスら。

 

BDにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

どうもネットの繋がりが悪く、配信の映画は観づらい状態だったので、しばらく寝かせておいた本作を選びました。

 

信仰を重んじる小さな町で貧しくも幸せな家庭に暮らす16歳の少年タイラー。ある日、タイラーはボーイスカウトの団長も務め、町でも信頼の厚い父親ドンの小屋に忍び込み、猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真を見つけてしまう。

 

不審に思ったタイラーが調査を進めていく中で、父親が10年前に起きた未解決事件「巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件」の犯人ではないかとの疑念を深めていく。

 

タイラーは同じく事件を追う少女カッシに協力を求め、真相を究明しようとするが・・・。

 

2018年製作の作品で、日本公開が2021年と言うことは、コロナ禍で無ければお蔵入りしていたかもしれない作品でしたね。

 

物語の時代設定が推測ですが2010年代初頭くらいだと思います。

 

以前から書いておりますが、私はポリコレに対し反対ではありませんが、不自然に多人種(マイノリティ)が登場している作品には違和感を感じます。

本作はアメリカの伝統を重んじる敬虔なキリスト教徒が多く暮らす田舎町という舞台設定なので、ほとんど白人しか出演しておりません。

 

それに、ヘンな言い方ですが、なぜかホッとしたものを感じてしまうのは不思議です。

 

※物語の核心に触れることはいたしませんが、少しネタバレを含みます。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

10年ほど前、この小さな田舎町で両手・両足首を巻き結び(クローブヒッチ)で縛られた女性の連続殺人事件が起きました。

 

それ以来、事件は犯人が捕まらないまま、起こらなくなるのですが、偶然父親の大工道具がしまっている小屋から、猟奇ポルノの雑誌を発見してしまうタイラー。

 

父親の自動車を勝手に使いガールフレンドとデートしている最中に、彼女が紐で縛られた女性の切り抜き写真を発見し、タイラーはヘンタイ扱いを受けてしまいます。

以来、父親に対し、「もしかすると、クローブヒッチ・キラーは父親ではないか?」という疑念が生まれます。

 

アルフレッド・ヒッチコックの傑作サスペンス『疑惑の影』を彷彿させるサスペンスです。

疑念を抱いた少年が、真相に辿る着く姿が、とても面白く描かれていて良かったです。

 

敬虔なキリスト教徒という主人公たち家族が、この物語をより複雑にしているように感じました。

もし、父親が犯人なら、法で裁かれるべきなのか?

それとも家族の絆を守るため、真相を闇に葬ることが正しいのか?

苦悩するタイラー。

 

事件を追う異教徒の少女と出会い、一緒に行動するタイラー。

この2人の関係性が面白かったです。

ホームズ&ワトソンのような感じ・・・。(と、言ったら褒めすぎ?)

 

しかし、彼女から驚くべき真実を聞かせれるタイラー。

彼女の失踪したと言っていた母親は、10年前、クローブヒッチ・キラーに殺されていた・・・。

 

リヴァー・フェニックスの再来」と言われるチャーリー・プラマーのイケメンぶりもすばらしいです。

 

「意外な真犯人」的な映画ではありません。

描かれていたのは狂気と信仰と赦しのように思いました。

最後のタイラーの行動は、彼もまたクローブヒッチ・キラーのようになり得る可能性のようにも映り、少し背筋が凍る感じがいたしました。

 

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の1/10000くらいの予算の映画でしょうか?

ですが、最後まで飽きずに観れるサスペンス映画でした。

 

父親の名前はドンといいますが、正確にはドナルドです。

さりげな~くトランプ批判にもなっているところが、ブラックです。