『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
原題:Avatar: The Way of Water
2022年製作/アメリカ映画/上映時間:192分/G/2022年12月16日日本公開
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン
シガーニー・ウィーヴァー ほか
ジェームズ・キャメロン監督によるヒット作の約13年ぶりの続編で、第1作の10年後を描いたSF超大作です。
本年度・第95回アカデミー賞において、作品賞、美術賞など計4部門にノミネートされ、最優秀視覚効果賞を受賞。
あらすじ
神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、子供たちをもうけ、幸せに暮らしていた。しかし、ジェイクたちは再びパンドラに現れた人間たちに森を追われてしまい、海の部族のもとに身を寄せる。だが、その美しい海にも侵略者が接近していた。
(シネマトゥデイより)
ジェームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった『アバター』の約13年ぶりとなる続編です。
サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァーらおなじみのキャストが続投しております。
Disney+にて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
続編製作の話しを知ったとき、「作ったんだ」程度に思い期待は一切しておりませんでしたが、アカデミー賞作品賞候補になったことで、観てみようと思いました。
前作は今は無き有楽町マリオンの日劇1で3Dで鑑賞いたしました。
地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。
神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた・・・。
・・・な、長い。
いつ終わるかと思いながら観ておりました。
ただ、ジェームズ・キャメロン、13年分の気合いは感じることができました。
この映画で一番衝撃だったのが、『タイタニック』以来となるジェームズ・キャメロン監督作出演のケイト・ウィンスレット。
エンドクレジットで知りました。
こちらが彼女の演じたロナルというキャラクター。
素顔での登場は一切無し。
・・・言われなくては分からないし、言われても分からなかった。
そして、ケイトである必要も分からなかった。
シガーニー・ウィーヴァーがパフォーマンス・キャプチャーで14歳のキャラクターになって登場。
・・・これに意味があるのかも謎。
彼女だけ素顔で出演するシーンが用意されているのですが、そのシーンになぜか安らぎのようなものを感じてしまいました。
ゾーイ・サルダナも終始パフォーマンス・キャプチャーでの出演。
彼女はとってもステキな素顔の持ち主だと思いますが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など、ほとんど素顔で出演が無い不思議な女優さんです。
13年前の前作の映像には驚きましたが、今回はそれほど・・・。
本編鑑賞後、メイキング映像を観て、そこで前作の映像が登場していて、たしかにクオリティは高まっているのは間違いありません。
お金掛かってますね~。
ですが、それで「いい映画」ができるという保証が無いことを証明しちゃった映画のように思いました。
元海兵隊員のサリーという男を招き入れてしまった神秘の星・パンドラ。
これが災いの火種になることは承知だと思うのですが、予定調和で敵の地球人(スカイ・ピープル)が襲ってきます。
森の部族だったサリーたちは海へ逃げます。
そこで海の部族に助けを求めるのですが、彼らにとってはいい迷惑だと思うのですが・・・。
サリーたちと海の部族は意気投合して仲良しに。
子どもたちは一緒にダイビングをしたりして楽しんでおります。
微笑ましい描写なのですが、緊張感ゼロ。
この物語は家族を描いているようなことをキャメロンは話しておりましたが、何か薄っぺらいストーリーで深みがありません。
終盤のバトルシーンになって、ようやくエンジンが掛かってきた感じがしましたが、このころにはグッタリ疲れてしまっておりました。
・・・で、気になって仕方なかったのが、スカイ・ピープルの戦闘機が「帰ってきたウルトラマン」に登場したマットジャイロそっくりだったところ。
この作品に地球のクジラに似たトゥルクンという生物が登場いたします。
それに「これでもか!」と言うほど攻撃を加えるスカイ・ピープル。
そして、その武器に日本語で”日浦”という文字が・・・。
つまり、この映画は表向き”家族愛”などと言っている映画ですが、描きたかったのは日本人大嫌いのジェームズ・キャメロンが「捕鯨反対」を謳った日本バッシングの映画だったのです。
ファンタジー映画にこのような、言ってみれば悪意のあるメッセージを取り入れる。
ウワサでは560億円と言われる制作費のほとんどがチャイニーズ・マネーとはいえ、日本人には不快極まる作品でしかありませんでした。
それらを抜きに考えても『ターミネーター:ニューフェイト』のストーリーを観ても、もうジェームズ・キャメロンのストーリーテラーとしての才能は朽ち果ててしまったのは明白で、本作も5作まで作るつもりだそうですが、もうわたくしはキャメロンに一言言ってギブアップです・・・
「Hasta la vista,baby!」。