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『そして、バトンは渡された』

『そして、バトンは渡された』

 

2021年製作/日本映画/上映時間:137分/G/2021年10月29日日本公開

 

監督:前田哲

出演:永野芽郁

   田中圭

   石原さとみ ほか

 

第16回本屋大賞で大賞を受賞した、瀬尾まいこの小説を原作にしたヒューマンドラマです。

『老後の資金がありません!』などの前田哲がメガホンを取り、『いぬやしき』などの橋本裕志が脚本を担当しております。

 

あらすじ

 

血のつながらない親たちをたらい回しにさせられ、苗字を4回も変えた森宮優子(永野芽郁)。いまは義父・森宮さん(田中圭)と二人暮らしをする彼女は、不安ばかりな将来のこと、うまくいかない恋や友人たちとの関係に悩みながら、卒業式で弾く「旅立ちの日に」のピアノの特訓に打ち込んでいた。やがて彼女の人生と運命は、かつて深い愛情を注いでいた娘みぃたんを残して姿を消した女性・梨花石原さとみ)と不思議な形でつながる。

シネマトゥデイより)

 

瀬尾まいこの同名ベストセラー小説を、永野芽郁田中圭石原さとみの共演で映画化した作品です。

共演に岡田健史(水上恒司)、大森南朋市村正親ら。

 

Netflixにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、9月24日は永野芽郁さん、24歳のお誕生です。

お祝いの気持ちを込めまして作品を・・・と思い、本作か2022年製作の『母性』、どちらにするか迷ったのですが、1年古い本作を選んでしまいました。

それが吉とでたか?凶とでたか?(選んでしまいました。と書いてある時点で結論言っているようなものですが・・・)

 

※ネタばれ全開の記事になります。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった森宮優子。わけあって料理上手な義理の父親、森宮さんと二人暮らし。今は卒業式でピアノを弾く『旅立ちの日に』を猛特訓中。将来のこと恋のこと友達のこと、うまくいかないことばかり。

 

一方、夫を何度も変えながら自由奔放に生きる梨花は、泣き虫な娘みぃたんに精いっぱいの愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう・・・。

 

永野芽郁さん。

 

1999年9月24日、東京都西東京市生まれ。

小学校3年生のとき、吉祥寺のサンロードで買い物中スカウトされ、芸能界入り。

・・・私はその頃、練馬区に住んでいて吉祥寺へ頻繁に遊びに行っておりましたが、お逢いしたこと無いですね。(あるワケが無い。しかも小学校3年生!)

 

子役として2009年の映画でデビュー。

2010年からファッション誌「ニコ☆プチ」(新潮社)のレギュラーモデルを務めます。

 

2016年に月9ドラマ、大河ドラマに出演し大ブレイク。

2017年に『ひるなかの流星』で映画初主演。

2018年3月に高校卒業。同年4月からNHKで放映された連続テレビ小説「半分、青い」に2,366人のオーディションの中から選ばれヒロインを演じます。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

永野芽郁さんを意識して観た映画は『仮面病棟』(2022年7月11日本ブログで紹介)からですが、それ以前に観ている作品にかなり出演していたと知りました。

『仮面病棟』鑑賞後もそれほど関心は無かったのですが、(こんなこと書いちゃっていいのかな?)永野芽郁さんのマネージャーさんが「彼女は(男性)経験が無い」と大暴露しちゃった話しをウワサで知り(マネージャーさん、こんなこと公の場で言っちゃっていいの?)、急に彼女の見方が変わりました。

 

私は処×信仰ではありませんが(ホントかよ?)そのようなお話しを聞いてしまっては黙ってはいられません。(いや、沈黙してろ!)

ですが、『地獄の花園』、『マイ・ブロークン・マリコ』など多くの映画に主演を務め、女優さんとして、大活躍されておりますね。

日本武道館で何やらイベントを開催するらしく、これからも注目される女優さんですね。

誕生日の今日、グッズが先行発売され、一時回線がパンクしたそうです。

もの凄い人気です!

 

まあ、山本リンダさんが唄われているように「ウワサを信じちゃいけないよ~♪」。

 

本作の演技で第46回報知映画賞主演女優賞を受賞されております。(日テレ製作の映画で報知映画賞では何とも言えませんが・・・)

 

血のつながらない親の間をリレーされ、これまで4回も苗字が変わった優子。

・・・が不幸なことなら、アニメキャラと比較するのもおかしな話しですが、クワトロ・バジーナ大尉など苗字だけでなく、名前も変えざるを得ない状態で、最愛の妹には「鬼子」と呼ばれ、そのうえカミーユ・ビダンに「修正してやる!」とぶん殴られ、ハマーン・カーンに「こんなところで朽ち果てる己を呪うがいい」などと言われる始末。

 

大森南朋さん演じる優子の実の父親がチョコレート作りに没頭し、突然家族に相談も無しに「いいカカオ豆が採れる(ゲスラかよ?)のでブラジルに移住する」となる展開になったところから、とてつもなく嫌な予感がし出し始めました。

練馬区から吉祥寺(武蔵野市)では無いですよ。

日本からブラジル。

それを家族に一言も相談なく決めてしまうお父さん。

 

そのお父さんがブラジルで大成功を収め、今も暮らしている・・・という話しなら納得なのですが、事業に失敗し、日本に戻り再婚。

日本でチョコレート作りしているのかと思えば、なぜかリンゴ農園を経営って、埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手に失礼でしょ!(笑?)

 

再婚相手と子ども作っている暇があるなら、まず勝手にブラジルに行ったことを娘の優子に謝罪するため帰国後真っ先に詫びを入れるのが筋だと思うのですが・・・。

 

そこからの展開がまた凄い。

まるで『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのように石原さとみさん演じる育ての母親・梨花はタラを守るための政略結婚のように、片っ端からお金持ちや頭のいい人を狙い結婚をします。

「お金持ちはピアノを持っている」、「高学歴は東大卒」って、昭和の感覚丸出し。

 

ふたたび嫌な予感がしていたんですよね。

石原さとみさんが頻繁に結婚相手を変える理由に。

そして、子役に「ママにはいっぱい長生きしてもらいたい」なる意味不明なセリフがあったときから・・・。

その嫌な予感が的中してしまったとき、(別の意味で)泣けました。

平和ボケと他国に言われてしまうのもうなずける、日本映画典型的展開。

ヒロインを悲しく(不幸に)させる手段は交通事故かこれしかありません。

でも、石原さとみさん、とっても健康的に観えてしまいました。

 

田中圭さんは安定したラズベリー演技。

演じたキャラクターも妙にキモくて、受けつけませんでした。

 

実の母親は早くに死別し、育ての母親には失踪されてしまう。

一見不幸そうな優子ですが、全然不幸ではありません。

育ててくれた父親は全員(何か気持ち悪いくらい)いい人ばかり。

 

またアニメキャラと比較してしまいますが、幼くして母親に死なれたという点で同じの碇シンジはあの鬼父に呼び出され無理矢理EVAに乗せられ、ニアサー(ニアサードインパクト)起こしたことで逆恨みを喰らい、目の前で大好きだったカヲルくんが爆死し、それこそ辛い経験を多くしてきました。

 

誰一人悪人が出ない映画です。

それは、まったく気にしておりません。

しかし、誰一人責任感のある人間が出てこないのには問題があります。

それこそ、しつこいですが、「自分なりの落とし前をつける」とふたたび初号機に乗ったシンジはやっぱり立派です!

 

日本のある意味”悪しき風習”とも言える「臭いものに蓋をする」。

残酷な現実に目を背けることが”善”ではありません。

そのことをひた隠しにするため、何年も娘に辛い思いをさせることが正しいと思える人には感動でしょうが、私は「もう、どうにもとまらない~♪」憤りでした。

 

田中圭さん演じる森宮さんが作る料理は美味しそうでした。

 

日本人が好きな言葉と拝借するなら「出演者に罪は無い」。

本当は違うと思うのですが、せっかくのお誕生日なので、あまり攻撃するのはやめましょう。

お誕生日、おめでとうございます!