『ガラスの城の約束』
原題:The Glass Castle
2017年製作/アメリカ映画/上映時間:127分/G/2019年6月19日日本公開
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
出演:ブリー・ラーソン
ナオミ・ワッツ ほか
ニューヨーク・マガジンのジャーナリスト、ジャネット・ウォールズの自叙伝を、『ショート・ターム』のブリー・ラーソンとデスティン・ダニエル・クレットン監督が再びタッグを組んで映画化した作品です。
父親との再会を機に隠してきた子供時代の記憶をたどる女性の姿が映し出されます。
あらすじ
ニューヨーク・マガジンの人気コラムニスト、ジャネット(ブリー・ラーソン)はある日、ホームレス同然の父レックス(ウディ・ハレルソン)と再会する。両親は彼女が幼いころ、定職につかず夢を追い求めて気の向くままに生活していて、仕事がうまくいかない父は酒に溺れ、家で暴れた。成長したジャネットは大学進学を機にニューヨークへ旅立ち、両親と関わらないようにしようと考えていた。
(シネマトゥデイより)
『ルーム』でアカデミー主演女優賞を受賞し、『キャプテン・マーベル』でマーベルヒーロー映画の主演も務めるブリー・ラーソン主演のヒューマン・ドラマです。
共演に『スリー・ビルボード』などのウディ・ハレルソンと『インポッシブル』などのナオミ・ワッツら。
今月もよろしくお願いいたします。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
本日、10月1日はブリー・ラーソン、34歳のお誕生日です。
お祝いの気持ちを込めまして、今回は本作を選びました。
「ニューヨーク・マガジン」で活躍する人気コラムニストのジャネットは、恋人との婚約も決まり、順風満帆な日々を送っていた。
ある日、ジャネットは車道に飛び出してきたホームレスの男性に遭遇する。それは、なんと彼女の父・レックスだった.
レックスは、いつか家族のために「ガラスの城」を建てるという夢を持つエンジニア、妻のローズマリーはアーティスト。彼らは定職につかず理想や夢ばかりを追い求め、自由気ままに暮らしていた。
物理学や天文学などを教えてくれる父・レックスは、幼い頃のジャネットたち兄弟にとってカリスマ的な存在で、聡明なジャネットのことを彼は「チビヤギ」と呼び、愛情を注いでいた。
しかし、仕事が上手くいかないレックスは次第に酒の量が増え、家で暴れるようになっていく。やがて、高校生になったジャネットは大学進学をきっかけに、ニューヨークへと旅立ち、両親との関係を断とうとするが・・・。
ブリー・ラーソン Brie Larson
1989年10月1日、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サクラメント生まれ。
フランス系アメリカ人でカナダ、スウェーデンの血を引いてもいます。
2001年頃からテレビのコメディ番組などに出演。
2004年に『スリープオーバー』という映画でデビュー。
2005年からミュージシャン・シンガーソングライターとして本格的に音楽家として活動。
大手レコード会社でデビューアルバムをリリース。
その後、全米をライブコンサートで回ります。
女優として2013年製作の『ショート・ターム』に主演し注目され、2015年の『ルーム』で第88回アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。
2019年、Netflix映画『ユニコーン・ストア』(この映画と本作迷ったんですよね)で製作&監督&主演の3役を果たします。
同年、『キャプテン・マーベル』でMCU作品のヒロインを演じ、世界的に有名になります。
11月公開の『マーベルズ』で2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来のキャプテン・マーベルを演じます。
誰が観ても「美人」というタイプでもありませんし、地味目な印象の作品が多いので、「MCU作品のヒロインに相応しく無い」ような意見まで出てしまいます。
『ルーム』の演技はとても良かったですが、子役の演技がすばらしかったことの方が印象に残り、「お母さんの方が受賞?」と思ってしまいました。
一番好きな作品・・・となると、やはり『キャプテン・マーベル』ですね。
(Wikipediaを参考にさせていただきました)
「こんな格言を知っている?」・・・では無く、日本の諺で「親は無くとも子は育つ」とあります。
ロクに定職に就かず、夢ばかり見ているダメ親父とその子どもたちの実話を基にした物語です。
・・・なのですが、このダメ親父があまりに破天荒過ぎて、まるで山田洋次監督作品や橋田壽賀子ドラマに出てきそうなリアリティの無さ。
『スリー・ビルボード』と同じ人とは思えないウディ・ハレルソンの演技の酷さ。
それに加えて安っぽいヅラも似合わなかった。
子どもは学校へも行かせてもらえず、食事も3日に1回くらい。
そんな子どもたちをほったらかしにして、アルコールに溺れる父親。
もう犯罪レベルだと思うのですが・・・。
プールで泳げなく怖がっているジャネットを何度もボディスラムしたり、それを注意した警備員にチョーク式スリーパーホールドを仕掛けるなど、プロレスのテクニックは褒められるかもしれませんが、それ以外何もいいところ(プロレス技も褒めるものでも無いですが)お父さん。
親父も親父なら、その母親の祖母も孫に暴力を振るう。
男の子の孫のズボンを脱がし、いかがわしいことをしようとしてジャネットたちに殴られるシーンがあるのですが、昨今話題の某芸能事務所を思い出して恐怖してしまいました。
単にズボンのほつれを直そうとしていたのを早合点しただけだったのですが・・・。
ジャネットが将来のために貯めていた貯金箱のお金までお酒に使ってしまうダメ親父。
そのジャネットが学校に通えなかったにもかかわらず、どうやって学を身につけニューヨーク・マガジンの有名コラムニストになる過程を観客は一番観たいのですが、なぜかそこは省略されちゃっておりました。
ウディ・ハレルソンの暴走とあまりに安っぽいヅラだけが目立つ、まったく感動も何も無い映画でした。
エンドクレジットのとき、ご本人の映像や写真が登場しますが、そんな有名人じゃないんだから、ムリに似せるヘンなヅラいらなかったんじゃないかな~?
ラストは父親の夢だった”ガラスの城”を完成させる・・・という結末だと思っていたら、全然違いました。
ブリー・ラーソンとナオミ・ワッツのお箸の使い方の上手さだけ褒められる要素でした。
せっかくの誕生日、酷評でごめんなさい。
『マーベルズ』は楽しみにしております。
HappyBirthday!