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『アイ・ソー・ザ・ライト』

『アイ・ソー・ザ・ライト』

原題:I Saw the Light

 

2015年製作/アメリカ映画/上映時間:123分/PG12/2016年10月1日日本公開

 

監督:マーク・エイブラハム

出演:トム・ヒドルストン

   エリザベス・オルセン

   チェリー・ジョーンズ ほか

 

数々のヒット曲を放つものの29歳で夭逝したカントリーシンガー、ハンク・ウィリアムスの伝記ドラマです。

わずか6年間という短い活動期間ながら、後の音楽界に多大な影響を与えた偉大な歌手の功績とその素顔が描かれます。

 

あらすじ

 

1944年、アメリカのアラバマ州。オードリー(エリザベス・オルセン)と結婚して幸せな日々を過ごし、カントリーシンガーとしても成功を収めていたハンク・ウィリアムストム・ヒドルストン)。公私ともに順風満帆に見える彼だったが、オードリーもシンガーの夢を抱えていたことから家庭内に不穏な空気が流れる。やがて子供に恵まれたのを機に再び支え合う二人だが、ハンクがスターとして活躍するほどにオードリーとの溝が大きくなっていく。その苦しみから逃げようと、彼は酒に溺れ、ほかの女性と関係を持つようになる。

シネマトゥデイより)

 

1940~1950年代アメリカで活躍したカントリー歌手ハンク・ウィリアムスを演じた伝記ドラマです。

マイティ・ソー』シリーズのトム・ヒドルストン、『キャプテン・アメリカ』などのエリザベス・オルセンらが出演。

 

Netflixにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、2月9日は「肉の日」ですが(皆さん、もう召し上がられたでしょうか?私はまだ・・・です)、『マイティ・ソー』のロキ役で知られるイギリス人俳優、トム・ヒドルストン、43歳のお誕生日でもあります。

お祝いの気持ちを込めまして、今回は主演作品を選ばせていただきました。

 

HappyBirthday!

 

1944年、アラバマ州。カントリー歌手のハンクは愛する女性オードリーと結婚するが、オードリーは自身の歌手としての夢を諦めきれず複雑な思いを抱えていました。やがて2人の間に息子が生まれたことで、家族の未来は希望に満ち溢れたものとなります。

 

しかしハンクの音楽活動が順調に進むにつれ、父親が必要な家族との溝は深まり、ハンクは他の女性やアルコールに逃避するようになってしまいます・・・。

 

ハンク・ウィリアムス

カントリーソングに疎いので、名前くらい・・・の知識しかありません。

ただ、そのくらいの知識の自分でも知っているということは、それだけカントリーソングの世界では”伝説的な”人物だったことは間違いないと思います。

 

2018年製作の『ボヘミアン・ラプソディ』がすばらしいところは、自分のように当時のクイーンにハマっていた人間も、今の若い人のようにクイーンをまったく知らない人も同じような感動を分かち合える作りになっていたところだと思います。

それより約3年前の本作はどうだったのでしょうか?

 

結論から言ってしまうと、完全な失敗作だと思いました。

まず、作り手が「観る人はハンク・ウィリアムスを知っている」ということを前提にしているように思えたことです。

アメリカ南部(だと思う)の酒場から大手レコード会社と契約し、ツアーを行うハンク。

そこからの6年間が描かれるのですが、あまりに早足で描き方が雑です。

 

23歳~29歳のハンク・ウィリアムストム・ヒドルストンが熱演しておりましたが、実際の本人を知らないので自分はサッパリでしたが、知っている人には瓜二つとの高評価でした。

・・・なのですが、このとき、すでに30歳を超えていたトム・ヒドルストン、正直23歳にはまったく観えませんでした。

 

ハンクの奥様も歌手なのですが、ご主人との歌唱力の差は歴然。

彼女だけクビになってしまい、それに対し反論しなかったハンクとの間に徐々に亀裂のようなものが生まれます。

(違うのかもしれませんが、そうとしか観えませんでした)

 

とにかくお話しが飛び飛びで、ダイジェスト版を観ているような気分でした。

突如アルコール依存症で施設のベッドで寝ているシーンになり、その次のシーンで退院。

女性癖も多い人物とのことが掲載されておりましたが、それほど多くの女性と付き合っているようなシーンもありませんでした。

 

ハンク・ウィリアムスを”美化”していないところがいい」というご意見がありましたが、いいも悪いも、この作品を観た限りでは、つかみどころの無い人物としか言えない印象しか残りませんでした。

ボヘミアン・ラプソディ』のあとに作られたら、いいお手本があり、もっと面白い映画になったかもしれませんが、1年前の2014年にはクリント・イーストウッド監督の『ジャージー・ボーイズ』という音楽映画の大傑作が生まれているので、音楽映画当たり作品の多かった2010年代の中で、「残念賞」の映画と言わざるを得ません。

 

ロキ以外のトム・ヒドルストンが観れたことだけは良かったです。

・・・が、『バトルロイヤル』(この邦題もな~)以降、ロキ以外の役を演じていないのが心配です。

せっかくのお誕生日に酷評でごめんなさいね。