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『チャーリーズ・エンジェル』(2019)

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チャーリーズ・エンジェル

原題:Charlie's Angels

 

2019年製作/アメリカ映画/上映時間:118分/G/2020年2月21日日本公開

 

監督:エリザベス・バンクス

出演:クリステン・スチュワート

   ナオミ・スコット

   エラ・バリンスカ ほか

 

1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアスらが主演し大ヒットした『チャーリーズ・エンジェル』のリブート版です。

新開発のエネルギーの兵器化を阻止すべく、3人の女性が活躍します。

 

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あらすじ

 

チャーリーズ・エンジェルは、国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特別な訓練を受け、世界各地で平和を守る任務を遂行する女性エージェントの組織。あるとき、自分が開発した新エネルギー源カリストの軍事利用を知った天才プログラマーのエレーナ(ナオミ・スコット)は、チャーリーズ・エンジェルに調査を依頼する。組織の司令塔ボスレー(エリザベス・バンクス)は、変装と潜入の達人サビーナ(クリステン・スチュワート)、武器の扱いが得意な元MI6のジェーン(エラ・バリンスカ)と共にエレーナのもとに向かう。

シネマトゥデイより)

 

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国際的な探偵エージェンシーに所属する女性たちの活躍が描かれる人気シリーズ『チャーリーズ・エンジェル』のリブート版です。

ピッチ・パーフェクト2』などのエリザベス・バンクスが監督と出演を務めております。

 

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Amazonプライムビデオにて鑑賞。

映画館以来の鑑賞になります。

 

間もなく見放題終了とのことで、終わってしまうなら、もう一度観ておこうかなと思い今回本作をチョイスいたしました。

 

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日本でも放映されていた、本作のオリジナルのテレビシリーズ「地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル」。

自分も夢中になって観ておりました。(年齢的に本放送では無く、再放送でですが)

かなり子供でしたが、セクシーで美人の私立探偵3人の女性の活躍に胸ときめいておりました。

 

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2000年に製作された、テレビシリーズの大ファンであったドリュー・バリモアが製作・出演した『チャーリーズ・エンジェル』。

映画の出来自体はお世辞にも褒められるものではありませんでしたが、全編にオリジナルへの愛が感じられ、特にオープニングに「チャーリーズ・エンジェルのテーマ」が使用されたところは懐かしさと嬉しさに涙が出そうになりました。

 

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そして新たに製作された本作。

かなりの改変がされておりました。

 

オリジナルはロサンゼルスにあるチャーリー・タウンゼント探偵事務所に所属する3人の女性私立探偵の活躍を描いておりましたが、本作では国際機密企業に大成長。

全世界で活動し、エンジェルは探偵では無くエージェント。それも3人では無く、かなりの人数存在します。

 

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”ボスレー”と呼ばれるエンジェルとチャーリーの間を取り持つエンジェルの上司もオリジナルでは中年男性一人でしたが、本作では世界中に多く存在し、この作品のエンジェルのボスレーはエリザベス・バンクス演じる女性。

 

ロサンゼルスの探偵事務所という設定が良かったのに、これではまるでCIAやMI6並の規模。

 

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オリジナルや2000年版では、エンジェルはセクシーさを武器とし、おバカな男を悩殺するような作戦を取るのですが、たしかにこれは今の時代にそぐわないと言えるかもしれません。

 

女性監督が製作した、現代的な『チャーリーズ・エンジェル』ですが、あまりにオリジナルとかけ離れてしまったため、全米では大コケ。酷評の嵐でした。

 

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オリジナルの大ファンだった自分も昨年、映画館に足を運び、思いっきりガッカリした記憶があります。

とにかく残念だったのが、エリザベス・バンクス監督にオリジナルへの愛がまったく無かったこと。

国際的な企業になった段階で『チャーリーズ・エンジェル』じゃないなと思い、アクションシーンの盛り上がりそうな場面に「チャーリーズ・エンジェルのテーマ」を起用してくれれば、ファンもそれなりに喜べるのですが、そのサービス精神すら無い。

 

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お色気やアクションは控えめ。

強く、賢い国際エージェントの女性の姿を映し出した今の時代に作られた映画ですが、これなら別の企画でやって『チャーリーズ・エンジェル』というタイトルを使わないでもらいたかった。

 

エンジェルは3人だけ。

『007』のQのような調達係はいらない。

3人の連携だけで事件を解決していく。

それが『チャーリーズ・エンジェル』です。

 

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・・・で、今回2回目の鑑賞。

映画館で「これは別もの」と分かったうえでの鑑賞だったので、ガッカリ感はありませんでしたが、アクション映画として、やはり盛り上がりに欠けるのは否めません。

 

エレーナを演じるナオミ・スコットが可愛くてステキでした。

 

この映画の大失敗で2度と『チャーリーズ・エンジェル』が映画化されることは無いでしょう。

こんな作品を作ったエリザベス・バンクスの罪は大きいです。

 

我々ファンも『チャーリーズ・エンジェル』を卒業する日が来たのかもしれません。

Amazonプライムビデオでは別料金掛かってしまいますが、一番最高のシーズン1が鑑賞できます。

やはり、これが本当の『チャーリーズ・エンジェル』ですね。