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『キャンディマン』(2021)

『キャンディマン』

原題:Candyman

 

2021年製作/アメリカ映画/上映時間:91分/PG12/2021年10月15日日本公開

 

監督:ニア・ダコスタ

出演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世

   テヨナ・パレス

   コールマン・ドミンゴ ほか

 

作家クライヴ・バーカーの小説「禁じられた場所」を原作とする1992年製作のカルトホラー『キャンディマン』を、『ゲット・アウト』、『NOPE/ノープ』などのジョーダン・ピール製作・脚本により新たに映画化した作品です。

鏡に向かって5回名前を唱えると現れるという伝説の殺人鬼“キャンディマン”の恐怖が描かれます。

 

あらすじ

 

アメリカ・シカゴの公営住宅「カブリーニ=グリーン」。そこでは鏡の前で5回その名を唱えると、右手がかぎ爪の殺人鬼“キャンディマン”が現れ、殺されるという都市伝説が語り継がれていた。老朽化した団地が取り壊されてから10年後、新設された高級コンドミニアムに画家のアンソニー(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)が恋人と引っ越してくる。創作活動のためにキャンディマンの謎を調べていた際、彼は公営住宅に住んでいた人から伝説に隠された悲しい話を聞かされる。

シネマトゥデイより)

 

ゲット・アウト』、『アス』などのジョーダン・ピールが製作・脚本を担当したホラー映画です。

『アンビュランス』などのヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、『ビール・ストリートの恋人たち』などのテヨナ・パレスなどが出演。

監督は11月10日日本公開のMCU映画『マーベルズ』に抜擢された黒人女性監督、ニア・ダコスタ。

 

BDにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

10月31日=ハロウィンということで、それっぽい映画をと思い、本作を選んでしまいました。

1992年のオリジナル版は観ておりません。

続編、3作目まで作られたそうですが、そちらも当然観ておりません。

 

シカゴに現存した公営住宅「カブリーニ=グリーン」地区。その界隈では、鏡に向かって5回その名を唱えると、右手が鋭利なフックになった殺人鬼に体を切り裂かれるという怪談めいた都市伝説が語り継がれていた。

 

老朽化した最後のタワーが取り壊されてから10年経ち、恋人とともに新設された高級コンドミニアムに引っ越してきたヴィジュアルアーティストのアンソニーは、創作活動の一環としてキャンディマンの謎を探求していたところ、公営住宅の元住人だという老人から、その都市伝説の裏に隠された悲惨な物語を聞かされる・・・。

 

ハロウィンとは、古代ケルト人が死霊や悪魔から身を隠すことから、仮装していたことが始まりと言われております。

それが、仮装してお菓子をおねだりするように変化してしまった理由は不明です。

 

タダでお菓子をもらえるのは嬉しいように思いますが、まったく知らない人から食べものもらうのって、結構怖い気もいたしますが・・・。

 

ハロウィンにふさわしい映画と探していて、候補になった作品は、『炎の少女チャーリー』、『死霊のはらわた』、『チャイルド・プレイ』、『フラットライナーズ』、そして本作と全部リメイクものでした。(汗)

 

・・・で、選んだのが、Amazonプライムビデオ、Netflix両方で配信していない、BDで寝かせていた本作。

解説等で新たに製作と書いてありましたが、観てみたらリメイクでは無く続編みたいですね。

 

なぜ寝かせておいたかと言いますと、よく拝聴しているYouTubeの映画好きのミステリー作家の方のレビューが散々な評価だったんですよね。

逆にシネマトゥデイの評論家は高評価連発。

映画・comの映画ファンの平均的、2.9点。

さてさて、どちらを信じればいいでしょうか?

いざ、鑑賞!

 

19世紀の人種差別によって誕生したキャンディマン。

それが21世紀の現代に現れます。

 

ゲット・アウト』のジョーダン・ピールらしさが全開のストーリーなのですが、人種差別が前面に出すぎてしまい、ホラー映画としての怖さや面白さが欠けてしまったように感じました。

 

イカップルなど、マイノリティ賛歌の本作ですが、もう最近ジョーダン・ピールスパイク・リーに思えてしまうほど、彼の「白人大嫌い」節が少しウザく感じるようになってきました。

 

白人に酷いことされたので、当然ですがキャンディマンは白人しか殺しません。

 

ホラー映画で誰一人共感持てる人が出ていないと、誰が殺されても「別にいいや」と思うようになってしまいます。

そこがこの映画の弱点だった気がします。

不謹慎で差別的なことを書きますが、1980年代のハリウッドのホラー映画は「必ず」と言っていいほど最後に白人のブロンド美女が生き残ります。

だから、彼女には「助かってもらいたい」と思ってしまうような感情が芽生えます。

これが、中年のオッサンだったら、そうは思わないような気が・・・。

 

エンドクレジットで登場する影絵のアート感はすばらしいものがありました。

 

キャンディマンはこれからも白人を殺し続けるでしょう。

ですが、ジョーダン・ピールスパイク・リーに言いたいです。

この世には黒人を差別していない白人もたくさんいるということを。

むしろ、あなたたちが、白人を差別しているかと、どちらの人種でも無い自分は思ってしまいます。

 

人種問題がメインになってしまい、ホラー映画の面白さが失われてしまった感が残ってしまったのが惜しい気がいたします。

 

 

残り時間が少なくなりましたが、皆さん・・・

HappyHalloween!

Trick or Treat!」。