『マリグナント 狂暴な悪夢』
原題:Malignant
2021年製作/アメリカ映画/上映時間:111分/R18+/2021年11月12日日本公開
監督:ジェームズ・ワン
出演:アナベル・ウォーレス
マディー・ハッソン
ジョージ・ヤング ほか
『死霊館」ユニバースを生み出し、『ソウ』や『インシディアス』シリーズなど数々のホラーを手がけ、『アクアマン』などアクション超大作も大ヒットさせているジェームズ・ワン監督が、オリジナルストーリーで描くホラー映画です。
あらすじ
マディソンは、あるときから目の前で殺人を目撃するという悪夢を見るようになる。超人的な能力で次々と犠牲者を殺めていく漆黒の殺人鬼による夢の中の殺人事件が、ついに現実世界でも起きてしまう。人が殺されるたびに、殺人現場を疑似体験するようになったマディソンに魔の手が忍び寄る。
(シネマトゥデイより)
『アクアマン』などのジェームズ・ワンが製作と監督などを手掛けるホラー映画です。
殺人鬼による犯行現場を目撃するという悪夢に悩まされる主人公に、魔の手が・・・。
『アナベル 死霊館の人形』などのアナベル・ウォーリス、『アイ・ソー・ザ・ライト』などのマディー・ハッソン、ジョージ・ヤング、ミコール・ブリアナ・ホワイトらが出演。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
期間限定レンタル¥100だったので、怖いもの見たさでレンタルいたしました。
ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく
やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。
そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる・・・。
出世作『ソウ』や『死霊館』などで知られるジェームズ・ワン監督のホラー映画です。
あまりホラー映画は観ないのですが、これは「凄かった!」と思わせる1本でした。
※R18+指定なので、かなりグロい写真も掲載いたします。苦手な方はご注意を。※
ホラー映画はエンターテインメントであると思うので、その部分は大成功だと思いました。
正直、『アクアマン』は途中退屈になって、最後の方はヘトヘト状態でしたが、本作はオープニングからラストまでノンストップで楽しめました。
ホラー映画はスティーヴン・キング原作の映画が好きです。
殺人鬼にも、何かもの悲しさのようなものがあり、社会への復讐のため殺人を繰り返す。
また『13日の金曜日』的な無差別殺人も、それはそれで「あり」かな?とも思っております。
孤児院から拾われて里親の下で育った主人公・マディソンが成人になり、結婚。
しかし、旦那がDVで過去2年間で3回流産を経験している。
そうした彼女の見る悪夢が現実のものになる姿が、情け容赦ない恐怖描写で映し出されていきます。
なぜ彼女にそのようなものが見えるのか?
幼いころ、会話していた架空の人物、ガブリエルとは何者なのか?
王道ホラー路線にミステリアスな要素を取り混ぜ、最後の最後までグイグイ引っ張っていく演出は上手かったです。
ジェームズ・ワンはマレーシア出身。
そのせいかもしれませんが、事件を追う刑事がアジア系だったり、登場人物はみんなトヨタ乗っていたりとアジアンテイスト満載。
刑事を演じた俳優さんがかなりイケメンさんなので、そういう楽しみもできる映画だと思いました。
殺害された人物は、すべてマディソンの過去が関わっていた。
はたして、マディソンの過去に何が起こっていたのか?
真犯人は?
謎解きやホラー映画としても面白いですが、強烈なブラックユーモアも良かったです。
留置場に入れられてしまったマディソンの前に謎の殺人鬼が現れる。
そこで、収監されていたビッ○どもを懲らしめるシーンは不謹慎ながら殺人鬼を応援してしまいました。
久々に面白いと思えるホラー映画に出会えたと感じました。
物語は比較的シンプルですが、映像が凝っていて良かったです。
『ホーム・スイート・ホーム・アローン』の記事を書いたときも思いましたが、絶対DVをするような男はダメですね。
30年前のビデオテープが普通に再生できる・・・などという野暮なことを言ってはいけないと思いつつ、ツッコミどころも満載なのがホラー映画の宿命。
VHSのビデオテープの登場は監督の『リング』へのオマージュ?