『ダーティ・グランパ』
原題:Dirty Grandpa
2016年製作/アメリカ映画/上映時間:102分/R15+/2017年1月6日日本公開
監督:ダン・メイザー
出演:ロバート・デ・ニーロ
ジュリアン・ハフ ほか
ロバート・デ・ニーロとザック・エフロンが共演し、自由奔放な祖父と真面目な孫が繰り広げる珍道中を描いたバディコメディです。
監督は『ボラット』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたダン・メイザー。
あらすじ
1週間後に挙式予定のカタブツ弁護士ジェイソン(ザック・エフロン)は、祖母の逝去の知らせを受けて葬儀に参列する。彼は一人残された祖父ディック(ロバート・デ・ニーロ)に半ば引きずられるように、祖父母の思い出の場所フロリダへと旅に出る。ところが、ディックは40年ぶりの独身生活をエンジョイし、朝から酒浸りで葉巻を吹かし、ナンパに明け暮れ……。
(シネマトゥデイより)
名優ロバート・デ・ニーロと、『恋人まで1%』などのザック・エフロンの共演で放つバディムービーです。
デ・ニーロの体当たりのギャグ、祖父と孫の珍道中が描かれます。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
間もなく見放題終了とのことと、ロバート・デ・ニーロは大好きな俳優なので鑑賞したのですが・・・。
1週間後に結婚を控えた弁護士のジェイソンは、祖母の訃報を受けて葬儀に駆けつける。そこで彼は意気消沈した祖父ディックから強引に誘われ、祖母の思い出の地フロリダへ傷心旅行に出かけることに。
ところが、ディックは40年ぶりの独身生活で完全に羽目を外し、朝から酒を飲んだりゴルフ場でナンパしたりとやりたい放題。挙句の果てにはデイトナビーチで大暴れしてしまい……。
セレブ生活を送る弁護士の青年が長年寄り添った妻を亡くした祖父とバカンスに出かけ、本当の自分を見つけるという、よくあるストーリー。
しかし、デ・ニーロ主演ならひと味違うと期待していたのですが・・・。
映画は終始おふざけと下ネタのオンパレード。
下ネタが特別嫌いというワケではありませんが、ここまで下品なネタが連発されるとウンザリします。
おバカ映画も嫌いではありません。
ですが、コメディと銘打って笑えない映画が一番救いが無い。
この映画はまさにそんな1本。
まったく笑えない映画でした。
結婚を控えた主人公のジェイソンは旅先である女性と再会し、その女性に惹かれていくのですが、これがまったく説得力の無い演出でかなりムリがあります。
ロマンチックの部分も外しまくっております。
何なんでしょうね。
プロデューサーはドラッグのディーラーか何かなんだと思いますが、ドラッグとアルコールのすばらしさをPRしているだけの映画になっております。
映画を観るとフロリダ州では簡単に手に入るみたいですが、わが国ではちょっと(いや、かなり)難しいですね。
違法ですし・・・。
『ゴッドファーザーPARTⅡ』、『タクシードライバー』、『ディア・ハンター』、『レイジング・ブル』、『アンタッチャブル』、『ミッドナイト・ラン』、『グッドフェローズ』etc・・・。
多くの傑作に出演し、映画ファンを魅了したデ・ニーロ。
そのキャリアに泥を塗ってしまうかもしれない駄作コメディへの出演は懐の広さを感じさせます。
ですが、せっかくデ・ニーロが主演しているのなら、もっととことんはじけてしまった方が面白くなったように思いました。
「殻を破って自分の本当の人生を見つけろ」みたいなきれいなテーマなど入れず、終始危ない祖父ちゃんを描いた方が良かったと思いました。
その祖父ちゃんも「ヤりたい」と連発して言っておりましたが、いざというとき「長年ヤってないので自信が無い」などと情けないことを言う有様。
これだけ下品な映画にもかかわらず、女性の裸は一切登場しません。
男のお尻を観て喜ぶ趣味は無いので、0点です。