『サバイバー』
原題:Survivor
2015年製作/アメリカ・イギリス合作映画/上映時間:97分/G/2015年10月17日日本公開
監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
ディラン・マクダーモット ほか
『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチとピアース・ブロスナンが共演し放つサスペンスアクションです。
爆破テロ犯人のぬれぎぬを着せられた外交官が、未曽有の危機からアメリカを救おうと孤軍奮闘する姿が描かれます。
あらすじ
ロンドンのアメリカ大使館に着任したケイト(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、テロリストのアメリカへの入国を事前に食い止める任務を受ける。ある日、彼女は不審な人物の入国を察知するが、そのことが原因でテロリストの時計屋(ピアース・ブロスナン)に狙われる。その後、ケイトは爆弾テロの巻き添えを食った上に、テロの実行犯に仕立て上げられ……。
(シネマトゥデイより)
『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョボビッチがテロリストに立ち向かう女性外交官の死闘をスリリングに描いたアクション映画です。
監督は『V フォー・ヴェンデッタ』、『推理作家ポー 最期の5日間』のジェームズ・マクティーグ。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
上映時間の短めの肩のこらないアクション映画を探していたところ、本作を見つけ鑑賞することに。
一応、鑑賞前にいろんなレビュー記事を閲覧しておきましたが、あまりの低評価にかなりハードルを下げて鑑賞いたしました。
ロンドンのアメリカ大使館に赴任した外交官ケイトは不審な入国者の存在に気づくが、伝説のテロリスト・時計屋に狙われ爆弾テロのターゲットになってしまう。
どうにか生き延びたものの爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられた彼女は、時計屋のみならずアメリカ国家やイギリス警察からも追われる身に。
そんな中、大みそかのニューヨーク・タイムズスクエアにテロの危機が迫っていることを知ったケイトは、人々の命を救うべくたったひとりで戦いに挑む・・・。
製作は『ロッキー』シリーズや、『レイジング・ブル』、『グッドフェローズ』など数多くの名作を手がけたアーウィン・ウィンクラー。
女性版『逃亡者』になってしまった外交官ケイトをアサシンのサーバント・・・では無く、謎の暗殺者“ウォッチメイカー”らの追撃を逃れながら、自らにかけられた容疑を晴らすべく奮闘する姿が描かれます。
謎の暗殺者“ウォッチメイカー”を『007』のピアース・ブロスナンが演じております。
ミラ・ジョヴォヴィッチの作品はあまりお目にかかる機会が無かったので、じっくり拝見させていただきました。
身長が高く、このような役柄はとても似合っていると感じました。
この手の映画の細かいところにツッコミを入れるのは野暮だと分かってはおりますが、あまりにリアリティが欠如しているので、書かせていただきます。
レストランの料理に爆弾を仕掛け、ケイトを狙って殺害しようとしたテロリストですが、なぜかケイトが店を出ているときにスイッチを入れてしまう。
大爆発で遺体の見分けなどつかないはずなのに、なぜか「ケイトの遺体が見当たらない」と断言するケイトの同僚。
アメリカ大使館やロンドン市警、謎の殺し屋からの追跡をスーツ姿で簡単に逃れられてしまう、ごく普通の外交官ケイト。
謎の殺し屋も「最強」と謳われながら何度もチャンスがありながら、あっさり逃げられるおマヌケぶり。
顔面傷だらけにもかかわらず、難なく税関を通れ、ロンドンからニューヨークの空港へ行けてしまうケイト。
セキュリティの厳しい今のご時世、こんなことあり得ないでしょう。
エンドクレジットが始まる前に「9・11以降 アメリカ警察は53人ものテロリストをN.Y.で阻止した」というテロップが出るのですが、それをごく普通の外交官がやっちゃったことを描きたかったのでしょう。
ストーリーは悪いとは思えなかったですし、主演の2人もそれなりの演技でした。
問題は雑なシナリオとメリハリの無い演出にあったと思います。
私怨による復讐のためのテロによる大虐殺。
その恐ろしさをもっと掘り下げて作ってくれれば良かったのですが、意外と低予算でチープさばかりが目立ってしまい残念。
2015年製作ということで、大使館には当時のオバマ大統領の写真がありました。
アメリカの大統領は世界一の有名人と言ってもいいと思います。
私などはアメリカの大統領の名前は言えても、わが国の総理のフルネーム言えないときがあるくらいですから。