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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

原題:The Mummy

 

2017年製作/アメリカ映画/上映時間:110分/G/2017年7月28日日本公開

 

監督:アレックス・カーツマン

出演:トム・クルーズ

   ソフィア・ブテラ

   アナベル・ウォーリス ほか

 

ハムナプトラ 失われた砂漠の都』でもリブートされた1932年のホラー映画『ミイラ再生』を新たに生まれ変わらせたアクションアドベンチャーです。

エジプトの地下深くに埋められていた王女の覚醒と、それを機に始まる恐怖が映し出されます。

 

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あらすじ

 

中東で、古代エジプトの文字が刻まれた石棺が発見される。その発掘に居合わせたアメリカ軍関係者のニック(トム・クルーズ)は、考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)らと共に調査のために石棺をイギリスに運ぶ飛行機に乗り込む。だが、フライト中に思いも寄らぬアクシデントが起きて、ニックをはじめとする軍関係者を乗せたまま輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺の所在もわからなくなってしまう。

シネマトゥデイより)

 

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1932年製作の『ミイラ再生』を新たによみがえらせたアクションアドベンチャーです。

監督は『M:i:III』、『トランスフォーマー』シリーズの脚本を手掛けたアレックス・カーツマン

 

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Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

見放題終了作品とのことで、酷評は知っておりましたが、やはりトム・クルーズ主演映画は観たいと思い、見放題終了時刻残り130分とギリギリで鑑賞いたしました。

 

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古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。

 

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ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう・・・。

 

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本作は、アメリカン・コミック、マーベルのMCUマーベル・シネマティック・ユニバース)、DCコミックスのDCユニバースに対抗したユニバーサル映画のモンスターを現代に蘇らせた「ダーク・ユニバース」シリーズ第1弾として製作されました。

 

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アカデミー賞はたまにウソをつくことがありますが、ゴールデンラズベリー賞ラジー賞)は常に正直です。

第38回(2017年)ゴールデンラズベリー賞において、本作は、最低作品賞、最低主演男優賞、最低助演男優賞ラッセル・クロウ)、最低監督賞、最低リメイク・パクリ・続編賞、最低脚本賞、ロッテントマト賞の全10部門中の7部門にノミネートされ、最低主演男優賞=トム・クルーズが受賞いたしました。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

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古き墓所はそっとしておき、掘り起こしてはいけない。

古き名作は現代に蘇らせてはいけない、それは墓荒らしと同じだと思い知らされる究極の駄作の誕生でした。

 

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怖くも無い。

面白くも無い。

戦争中のイラクが舞台なのに、緊迫感も無い。

ラッセル・クロウの役は完全に意味不明。

 

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トム・クルーズにダーク・ファンタジー作品、暗い映画は似合いませんね。

観ていて完全に浮いた存在に観えてしまいました。

 

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古代エジプトの王女アマネット。

このミイラのお姉さんがとても笑える。

 

5千年の眠りから目覚め、知らないはずの英語を「お前たちの言葉は簡単だ」と言って、突然現代アメリカン・イングリッシュをペラペラお話しになられる。(舞台はイギリスなのですが・・・)

 

周囲に気を遣われる、とっても心の優しいミイラのお姉さんでした。

 

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そのミイラのお姉さんが虫を作りだし、それが耳に入ると、その人をコントロールすることが出来る。

・・・こ、これっ、どこかで観た気がと思っていたら、『仮面ライダーストロンガー』のブラックサタンの奇械人が使うサタン虫そっくり。

その前にラッセル・クロウが「サタン=悪魔」というセリフを話しておりましたし。

終盤には「モンスターに対抗出来るのはモンスターだけ」というセリフもありました。

そうか!悪魔(ブラックサタンの奇械人)に対抗出来るのはブラックサタンが生み出した電気人間=仮面ライダーストロンガーだけ。

本作は『ミイラ再生』のリメイクだけでなく、『仮面ライダーストロンガー』のパクリだったのだ。

石森プロは今すぐ抗議を!

 

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ラッセル・クロウのセリフ(これが多い)、「苦痛こそよろこび」。

その精神で観なければ観ていられない、本当に酷い映画でした。

 

インディアナ・ジョーンズ』旧3部作がすばらしい理由が本作を観ると分かります。

タランチュラもネズミもホンモノを使っている『インディ』に比べ、安っぽいCGでまかなっている本作とでは怖さも天と地の差があります。

 

トム・クルーズは次回作(『バリー・シール~』)で汚名返上したので大丈夫ですが、問題はラッセル・クロウの方。

本作出演だけでもアカデミー賞最優秀主演男優賞にキズをつけるものですが、その後の作品選びを見ると、彼のキャリアも棺に入ってしまったのかと思ってしまいます。

 

私は字幕版で鑑賞いたしましたが、日本語吹き替えでは古代エジプトの王女アマネットの声を文春砲のベッキー殿が担当。

これって何か意味があるのかな?と思ってしまいました。(笑)

 

ダーク・ユニバースシリーズは本作1本で終了。

それは「めでたし、めでたし」と言えるかもしれません。