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『マトリックス レザレクションズ』

マトリックス レザレクションズ』

原題:The Matrix Resurrections

 

2021年製作/アメリカ映画/上映時間:148分/G/2021年12月17日日本公開

 

監督:ラナ・ウォシャウスキー

出演:キアヌ・リーヴス

   キャリー=アン・モス

   ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 ほか

 

1999年に公開され、革新的な映像技術とストーリーで社会現象を巻き起こしたSFアクションの金字塔『マトリックス』。

2003年に公開された続編『マトリックス リローデッド』、『マトリックス レボリューションズ』で3部作完結となった同シリーズの新たな物語を描く、18年ぶりとなるシリーズ新章です。

 

あらすじ

 

ネオ(キアヌ・リーヴス)は自分の生きている世界に違和感を覚え、やがて覚醒する。そして、マトリックスにとらわれているトリニティーを救出するため、さらには人類を救うため、マトリックスと再び戦うべく立ち上がる。

シネマトゥデイより)

 

斬新なアクションや映像表現でポップカルチャーに影響を与えた『マトリックス』シリーズのその先を描くSFアクションです。

主人公ネオを演じるキアヌ・リーブスが過去作と変わらず同役を担当するほか、トリニティー役のキャリー=アン・モス、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスらが続投。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

期間限定¥199だったので、(¥100で無いところがある意味怖かった)、それほど「観たい」とは思ってなかったのですが気にはなっていたので、自販機でジュース買ったと思ってレンタルいたしました。

 

サンフランシスコ。トーマス・A・アンダーソンは、青いカプセルの処方薬を服用しながら日常生活を送っていた。そして、彼は最近言いようのない違和感に苛まれていた。そんなある日、トーマスはトリニティーと偶然出会うが、互いに互いのことを認識できず……

 

1999年に『リーサル・ウェポン』、『ダイ・ハード』の名プロデューサー、ジョエル・シルバーの下製作された『マトリックス』は斬新なアイディアや映像で世界的大ヒットを記録し、映画史に残る傑作になりました。

公開時期が私の父の死去と重なってしまい、映画館で観ることはできませんでしたが、のちにDVDで鑑賞したときの衝撃は今も忘れられません。

2019年の公開20周年の4DX上映で、初めて映画館で鑑賞できて嬉しかったです。

 

続編ができると聞き、とても楽しみにしておりました。

2作目『リローデッド』は念願の映画館での鑑賞でした。

感想は「・・・つ、つまらなかった」。

1作目のようなワクワクする展開も無く、ネオとトリニティーが終始いちゃついている展開に唖然。

 

3部作になると聞いており、3作目の『レボリューション』は「どうしようかな~?」と悩み(当時購読していた朝日新聞でも酷評でした)、結果映画館には足を運ばず。

レンタルDVDで鑑賞いたしましたが、DVD叩き割ろうかと思うほどの酷さ(レンタルなので、それはできませんでしたが)。

 

そして、まさかのジョエル・シルバー不在の4作目の製作。

 

過去作を思い出すのが大変で(2、3作目は青いカプセル飲んで忘れちゃいましたし)「大丈夫かな?」という不安もありましたが、序盤は、むしろ続編というより、新たな物語の始まり的な感じで観た方がいいような感じがいたしました。

 

モーフィアス役のローレンス・フィッシュバーン

エージェント・スミス役のヒューゴ・ウィーヴィングが揃って出演しておりません。

別の俳優さんがそれぞれのキャラクターを演じているのですが、かなりの違和感。

この部分だけで観ても、正当な続編では無いと思った方がいいように思いました。

 

1作目をなぞったような作り、展開で、ところどころで”デジャヴュ”という言葉が登場いたします。(ネコの名前にもなっております)

過去の3部作はゲームの世界のストーリーだったという設定にし、新たなマトリックスの物語・・・と思って観ていたら、ストーリーが進むにつれて、やっぱり正当な3作目の続編になっていたと感じました。

監督は両親の死への悲しみを紛らわせるための単独作品で続編では無いとコメントしておりますが、思いっきり続編なんですけど・・・。

 

相変わらず「トリニティー大好き」なトーマス・A・アンダーソンことネオの姿に「まるで成長していない」(←安西先生風)と思ってしまいました。

 

近年のシリーズ映画として観ても、これほど前作のシーンを導入しているのは本作だけでは無いでしょうか?

それを観て、第1作目のネオとトリニティーの姿が映し出されますが、監督、意地悪ですね。

今のキアヌとキャリー=アンが老けたのを観客に感じさせる作りにするとは・・・。

 

視覚効果は第1作目のまんま。

なので、1999年は斬新だったものも、本作はただただ古くさいだけ。

ネオはいつからかめはめ波の使い手になったのだろうか?

 

キアヌが左手でお箸持ってラーメン食べているシーンは哀愁があり良かったかな?

・・・ですが、東京のシーンは意味不明。

さらに、芸者さんが出てきそうな内装の新幹線はもっとワケが分からなかった。

 

後半のバトルシーンは睡魔との闘いでした。

Resurrectionsとは”復活”という意味だそうですが、これが良かったと言えるか微妙な作品でした。

 

このシリーズのコアなファンしか分からない楽屋落ちが多数あったようで、それらをすべて分かるくらいの”マトリックス愛”がある人向けの映画です。

エンドクレジット後のオマケ映像で『キャットリックス』を製作する・・・なる笑えないジョークが用意されておりましたが、本気で本作の続編を作る気なら、ワーナーの重役は赤いカプセル飲んで現実を見た方がいいです。

 

元々のアイディアは某日本のアニメーション映画。

今回も日本のアニメーション映画のオマージュがあったそうで、「鬼滅の刃」だそうですが、このアニメ、観てないので分かりませんでした。

ラストシーンは「翔んだカップル」でしょうか?