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『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』

『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』

原題: The Story of  My Wife

 

2021年製作/ハンガリー・ドイツ・フランス・イタリア合作映画/上映時間:169分/PG12/2022年8月12日日本公開

 

監督:イルディコー・エニェディ

出演:レア・セドゥ

   ハイス・ナバー

   ルイ・ガレル ほか

 

1920年代のマルタ共和国を舞台に、出会ったその日に結婚を決めた夫婦をめぐるラブストーリーです。

監督は、『心と体と』などのイルディコー・エニェディ

2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

 

あらすじ

 

1920年マルタ共和国。船長のヤコブ(ハイス・ナバー)は、カフェに最初に入ってきた女性と結婚するという賭けを友人と始める。そこへリジー(レア・セドゥ)という美しい女性が現れ、ヤコブは初対面のリジーに求婚。二人だけの結婚式を行い、しばらくは幸せな結婚生活を送っていたが、リジーの友人デダン(ルイ・ガレル)の登場によってヤコブは二人の仲を疑い、嫉妬にさいなまれていく。

シネマトゥデイより)

 

ある賭けをきっかけに美しい女性と結ばれた男が、妻の友人が現れたことで疑念を募らせていくラブストーリーです。

ヒロインを『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などのレア・セドゥ、彼女の夫を『マイ・フーリッシュ・ハート』などのハイス・ナバー、ヒロインの友人を『グッバイ・ゴダール!』などのルイ・ガレルが演じております。

 

今月もよろしくお願いいたします。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、7月1日はレア・セドゥ、38歳のお誕生日です。

お祝いの気持ちを込めまして、出演作品をと思い、「観ていない作品を」と考え、いろいろ探しましたが、主演クラスの映画が少なく、唯一主演だった本作を選びました。

・・・ただ、見放題では無く、レンタルです。

ただ、運良く(?)昨日6月30日まで期間限定¥100でした。

 

Bon anniversaire!(フランス語で「お誕生日おめでとう」)

 

1920年マルタ共和国。船長のヤコブは、カフェに最初に入ってきた女性と結婚するという賭けを友人とする。そこにリジ―という美しい女性が入ってくる。

ヤコブは初対面のリジ―に結婚を申し込む。その週末、二人だけの結婚の儀式を行う。幸せなひと時を過ごしていたが、リジ―の友人デダンの登場によりヤコブは二人の仲を怪しみ嫉妬を覚えるようになる・・・。

 

レア・セドゥ Léa Hélène Seydoux-Fornier de Clausonne

 

1985年7月1日、フランス・パリ生まれ。

身長168cm

 

祖父はフランスの映画会社パテの会長、母親は石油開発会社SLBの創設者の孫という、とんでもない家系に生まれます。(き、嫌いになりそうだ)

 

2006年に映画デビューを果たします。

 

2008年、『美しいひと』でセザール賞の有望新人女優賞にノミネート。

翌年の2009年、クエンティン・タランティーノに見出され、『イングロリアス・バスターズ』でハリウッド映画に進出。(さすがタラちゃん!)

2012年に『マリー・アントワネットに別れを告げて』で第38回セザール賞の主演女優賞に初ノミネート。

 

2013年、主演した『アデル、ブルーは熱い色』が第66回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞。

この際、スティーヴン・スピルバーグ率いる審査員側により、主演女優のセドゥに特別にパルムドールが贈られ、同映画祭史上初となる、出演女優のパルムドール受賞を果たします。(さすがスピルバーグ!)

 

その後も順調なキャリアを築き、2015年に『ロブスター』(この作品と本作で迷いました)、2016年に『たかが世界の終わり』など、英語圏、フランス語問わず、多くの作品に出演いたします。

2011年に『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、2015年に『007/スペクター』とスパイ映画に出演。

2021年の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも出演し、史上初になる2作品連続ボンドガールを演じた女優さんになります。

公開が待たれる新作映画として『デューン 砂の惑星パート2』(2023)があります。

日本では”セドゥー”と表記されることがあります。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

個性的なお顔で、誰もが「美人」と思うタイプでは無いかもしれません。

ですが、『007』で2作品連続ボンドガールはやはり「凄い!」と思うことで、今回お祝いの記事を書かせていただきました。

 

ちなみに、どうでもいいことですが、今月お誕生日を迎える映画俳優は多いのですが、1962年7月3日生まれのトム・クルーズ、1942年7月13日生まれのハリソン・フォードは観ていない作品が今年劇場公開の映画しか無いので、お祝いの記事は書けないと思います。(13日は現在再放送中の「あまちゃん」の主演女優さんのお祝いの記事をと思っております。名前の記載に迷うところですが・・・)

1946年7月5日生まれのシルヴェスター・スタローンは前回の記事で書いた通り見損なったのでお祝いの気持ちはありません。

 

1980年7月18日生まれの広末涼子さんは現在迷っているところです。

 

この場を借りて、皆さんに

HappyBirthday!

 

邦題を見て、先日鑑賞した、シアーシャ・ローナン主演の映画のパクリだと思いました。

製作国を見て、すべてヨーロッパで英語圏では無かったので、「何、この邦題は?」と思っておりましたら、原題でした。(正確には『The Story of My Wife』。”The ”がつきます)

セリフも一部を除き、ほとんど英語でした。

 

シアーシャ・ローナン主演の映画の邦題の方が本当は問題があったのかもしれません。

日本で「若草物語」と呼ばれる作品ですが、これらの原題は「Little Women」です。

 

ですが、監督曰く、「実際にはこれは”夫の物語”です」と明言しているように、映画は夫である船長のヤコブをメインに描かれます。

ハンガリーの小説が原作だそうですが、このヤコブという男の人物像は日本人の私でも比較的分かりやすく描かれていたように感じました。

 

ヤコブという名前は旧約聖書から来ていると思うのですが、腕利きの船乗りで、海では絶対的な存在。

ある日、船で腹痛を起こした彼はシェフに「不摂生な生活が原因、妻をもらえ」とアドバイスを受け、カフェで友人に「最初に入店してきた女性に求婚する」と言い、ミステリアスなフランス人女性リジーと結婚することになります。

 

このリジーという女性が一筋縄ではいかない性格で、ヤコブを翻弄していく姿が面白く感じました。

海では絶対的な存在でも、陸では完全にリジーが上手(うわて)というところや、自分も散々浮気しているにも関わらず、リジーが自分を裏切っているのではという疑念が生じるところなど、とても情けない男に描かれているところが皮肉まじりでいいです。

 

VFXも使われておりましたが、1920年のフランスを再現したセット、美術はすばらしかったです。

この映画、約2時間50分あるのですが、『ノマドランド』ではまったく気にならなかった喫煙シーン、この映画は「さすがに多過ぎないか?」と思うほどでした。

2時間30分くらいは誰かしらタバコ吸っている場面があったように思います。

嫌煙家の方はご注意を。

 

物語は7つの章で分けられて描かれます。

原作の副題にも「船乗りヤコブの7つの教訓」とあるそうです。

 

7つというのは世界の海の数を表しているように思います。

海を制覇し、自尊心の強すぎるうぬぼれた男に「おしおきだべ~」(←分かる人には分かるギャグ。「月にかわって・・・」でも良かったのですが)とばかりに成敗するリジー

惨めな男の末路も共感できるものでした。

 

そのリジーという女性は本当に存在したのか・・・?と思わせる後半の展開はミステリアスで良かったです。

あまりHappyな気持ちにはなれない寓話のような内容の作品です。

本日お誕生日のレア・セドゥを観るだけでも必見と言えるかもしれません。

 

いろいろ教訓になるものが多い本作。

一番は、本作とシアーシャ・ローナン主演の映画、絶対間違わないように・・・と言うところだと思います。(苦笑)

 

 

 

じっくり予告編観ましたが、どこに出演しているか分かりませんでした。