One today is worth two tomorrow.

当ブログへ起しいただき、心から感謝いたします。映画の感想やスポーツ観戦の記事、写真中心のブログです。

『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

原題:My Salinger Year

 

2020年製作/アイルランド・カナダ合作映画/上映時間:101分/G/2022年5月6日日本公開

 

監督:フィリップ・ファラルドー

出演:マーガレット・クアリー

   シガーニー・ウィーヴァー

   ダグラス・ブース ほか

 

ライ麦畑でつかまえて」などで知られるアメリカの小説家J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を原作にしたドラマです。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などのマーガレット・クアリー、『エイリアン』シリーズなどのシガーニー・ウィーヴァーらが出演。

 

 

あらすじ

 

1990年代のニューヨーク。作家志望のジョアンナ(マーガレット・クアリー)は、出版エージェンシーで編集アシスタントとして働き始める。上司マーガレット(シガーニー・ウィーヴァー)のもと、彼女は人気作家であるJ・D・サリンジャー宛てのファンレターの処理に追われる。手紙を読むうちに、ジョアンナは定型文を送り返すことに気が引けるようになり、個人的に手紙を返信し始める。

シネマトゥデイより)

 

ジョアンナ・ラコフの回想録「サリンジャーと過ごした日々」を、『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』などのフィリップ・ファラルドーが脚本・監督を手がけた作品です。

J・D・サリンジャー担当の出版エージェントのもとで働く新人アシスタントが、ファンレターへの返信をきっかけに自分自身を見つめ直す姿が描かれます。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、10月23日はマーガレット・クアリー(・・・って誰?と思われた方ほとんどだと思います。後ほど詳しく紹介いたします)、29歳のお誕生日です。

お祝いの気持ちを込めまして、今回は主演作品として本作を選びました。

 

シガーニー・ウィーヴァーも10月8日、7×歳のお誕生日でした。

お二人とも

HappyBirthday!

 

’90年代、ニューヨーク。作家を夢⾒るジョアンナは、⽼舗出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当の⼥上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。⽇々の仕事は、世界中から毎⽇⼤量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。

 

しかし、⼼揺さぶられる⼿紙を読むにつれ、飾り気のない定型⽂を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個⼈的に⼿紙を返し始める。そんなある⽇、ジョアンナが電話を受けた相⼿はあのサリンジャーで・・・。

 

マーガレット・クアリー Margaret Qualley

 

1994年10月23日、アメリカ合衆国モンタナ州カリスペル出身。

父親はモデルで牧場主のポール・クアリー。

母親は女優のアンディ・マクダウェル(これは鑑賞後初めて知りました!)

右の方ですね。

スティーヴン・ソダーバーグの『セックスと嘘とビデオテープ』(1989)、『グリーンカード』(1990)、ブルース・ウィリス黒歴史映画(?・・・山のようにあるよ)『ハドソン・ホーク』(1991)、『フォー・ウェディング』(1994)などに出演。

まだ現役です。

 

マーガレット・クオリー、マーガレット・クォーリーと表記されることもあります。

 

ノースカロライナ州で育ち、バレエを習い、ロンドン王立演劇学校で演劇を学び、2011年からモデルとしてニューヨークで活動。

 

2013年、ジア・コッポラのデビュー映画で映画初出演。

HBOのドラマにレギュラー出演。

 

2019年のNetflix配信のSF映画ユピテルとイオ』で初主演。

 

同年、クエンティン・タランティーノ監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の出演で話題になります。

 

2021年、Netflix配信のドラマシリーズ「メイドの手帖」に主演。

第79回ゴールデングローブ賞などに主演女優賞にノミネートされます。

 

世の独身男性に悲しいお知らせですが、2022年、音楽プロデューサーのジャック・アントノフと婚約しております。

テイラー・スウィフトのアルバムのプロデュースを手がけ、グラミー賞にもノミネートされているほどの人なので、経済面で勝ち目のある方は少ないと思います。

 

まだ出演作品が少ないので、「これから」の女優さんだと思います。

ですが、10月生まれの注目女優5人みたいなHPで、シガーニー・ウィーヴァーレベッカ・ファーガソン(19日)、カトリーヌ・ドヌーヴ(22日)、ジュリア・ロバーツ(28日)という大物を押しのけ(?)特集が組まれているところを見ると、映画ファンの期待値も高いと言えるかもしれません。

 

お母さんが有名女優にもかかわらず、ちゃんと演劇学校で勉強するところは好感持てますね。

オレ様旧J事務所タレントと旧おニャン子クラブの娘に見習わせたいところ・・・などと言ってはいけません。(言ってんじゃねぇか?)

 

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

かなり怒っております。

この”怒りのデスロード”をまず、どこへ向けるかと言うと、邦題ですね。

登場人物、誰一人日記など書いていないのに、なんで、こんなヘンなタイトルになってしまったのか・・・?

 

2006年の『プラダを着た悪魔』をご覧になられた方なら、誰もが思う「完全なる二番煎じ」映画でした。

しかも、かなりの出涸らし。

 

この映画を観て、『プラダを~』がいかに良くできた映画だと思いました。

エイリアンや破壊の神ゴーサに勝ったシガーニー・ウィーヴァーですが、メリル・ストリープにはやはり敵わないかな~?(破壊の神ゴーサは彼女が倒したワケでは無いですが・・・)

 

シガーニー・ウィーヴァー演じる上司と主人公の作家志望のジョアンナとの駆け引きは描かれますが、シガーニー・ウィーヴァーは特に鬼上司でもありませんし、逆に彼女を導く立派な人物としても描かれておりません。

中途半端なんですよね。

 

大きなお金は『アバター』でいただけるので、「私もメリル・ストリープのような役がやりたい」と芸術系路線で引き受けたと思うのですが、本当に面白味の無い役柄でガッカリしてしまいました。

 

映画はサリンジャー神話映画か、サリンジャーを読まないヤツはダメだ・・・みたいな、とにもかくにも”サリンジャー”な映画でした。

わたくしは残念ながら未読です。

秘密戦隊ゴレンジャー」なら観ておりましたし、石ノ森章太郎先生の漫画も読みましたが・・・。

バンバラバンバンバン~♪

 

プラダを~』のアン・ハサウェイは思わず応援したいと感じさせるキャラクターでしたが、この主人公はNYに来て、地元に残した彼に「凄い刺激的な街。ここで作家になる」と電話で言ってあっさり捨てて、NYで新しい、こちらも作家志望のカレシとくっつくお尻の軽さが「どうもね~?」と思ってしまいました。

 

ライ麦畑でつかまえて」が発行されたのが1951年。

映画の舞台が1995年で、未だ毎日山のようにファンレターが届くところは凄いと思いました。

そのファンレターへの返事を書くゴーストバスターズ・・・じゃないゴーストライター的な仕事からジョアンナのキャリアはスタートいたします。

 

ちなみに「ライ麦畑でつかまえて」は・・・

新海誠監督の『天気の子』でも登場しております。

どん兵衛(たぬき?)の蓋の上に置かれている姿を観たら、この映画の”サリンジャー信者”どう思うか不安です。

 

そのサリンジャーから直接電話をもらい、「作家を目指しているのなら、とにかく書くんだ。1日15分でもいいから」と、別にサリンジャーで無くても言えそうなアドバイスしかくれません。

それでもサリンジャーからのメッセージに勇気づけられ、懸命に作家を目指し奮闘する姿が描かれれば良かったのですが、それも無く、なんかあっさり処女作が出版が決まる何とも言えない展開に・・・。

 

マーガレット・クアリーは良かったと思いました。

ただ、ミュージカル映画でも無いのに、突然音楽が流れ、踊り出すシーンはインド映画じゃ無いんだからと思って苦笑してしまいました。

 

せめて美しいニューヨークの風景でもと思ったのですが、エンドクレジットで判明いたしましたが本作、一切NYで撮影はしておらず、ほとんどがカナダでロケ。

何から何までウソの邦題でライ麦畑の”rye”が”Lie”に思えるほど。

 

『エブエブ』同様、またもドビュッシーが・・・。

わたくしも「月の光」は好きですが、何でもかんでも使えば感動すると思うんじゃねぇぞと言ってやりたくなりました。

 

以上、私の怒りのデスロードは終着点に。

「月の光は愛のメッセージ・・・」。