『BECKY ベッキー』
原題:Becky
2020年製作/アメリカ映画/上映時間:94分/R15+/2021年10月29日日本公開
出演:ルル・ウィルソン
ケヴィン・ジェームズ
ジョエル・マクヘイル ほか
13歳の少女とネオナチ脱獄犯が繰り広げる壮絶なバトルを描いたヴァイオレンススリラーです。(この筋書きだけで爆笑してしまいそうですが・・・)
『アナベル 死霊人形の誕生』のルル・ウィルソンが主人公ベッキーを演じ、『ピクセル』のケヴィン・ジェームズ、『テッド』のジョエル・マクヘイルが共演。
あらすじ
母親を亡くした13歳の少女ベッキー(ルル・ウィルソン)は絶賛、思春期中。山の中の別荘で、父から再婚相手を紹介されるが、反抗心からその場を飛び出してしまう。だがその直後、刑務所から脱獄したネオナチの凶悪犯4人組が別荘に押し入り、ベッキー以外の全員を人質に取る。窮地に立たされたベッキーは、恐るべきスキルと思春期特有の複雑な感情がスパークして生み出された有り余るパワーを駆使して、ネオナチたちに反撃を開始する……。
(キネマ旬報WEBより)
『ゾンビスクール!』のジョナサン・マイロット&カリー・マーニオンのコンビが贈るヴァイオレンスです。
人里離れた山の別荘を舞台に、思春期真っただ中の13歳の少女ベッキーが、家族を人質に取った4人組のネオナチ脱獄囚たちと壮絶なバトルを繰り広げられます。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
時間が無く、上映時間短めの映画をテキトーに選んでしまいました。
説明するまでもございませんが、本作と文春砲の方は一切関係ありません。
母親を亡くした少女ベッキーは、父親の再婚相手を紹介されて滞在中の別荘を飛び出してしまいます。そこに脱走したネオナチ凶悪犯4人組 が押し入り、ベッキー以外は人質にされてしまった。恐るべきキルスキルを駆使するベッキーの反撃が始まります・・・。
簡単に言ってしまうと現代版『ダイ・ハード』(1作目)に『ホーム・アローン』と『ランボー』の要素を取り入れた、家へ押し込んできた脱獄したネオナチと13歳の少女・ベッキーの死闘が描かれるヴァイオレンスです。
※ちょっとグロい写真掲載いたします。苦手の方はご注意を。※
・・・ただ、『ダイ・ハード』や『ホーム・アローン』と大きく違うのは日本赤十字社も大喜び(?)の流血シーンてんこ盛り映画です。
ベッキーにマシュマロを刺す金具で目玉貫かれたネオナチのボスがその目玉を取り抜いて切り取るシーンにはビックリ。
この外した目玉が「おい、鬼太郎」とか言えば、もっと良かったのですが・・・。
ベッキーとお父さん、その再婚相手の女性と連れ子がいる山小屋に脱獄したネオナチがある”鍵”を求めてやって来ます。
ベッキー以外は人質に。
ベッキーのスマホの入ったリュックはネオナチに取られ、運良く(?)近くにあったトランシーバーを片手にネオナチとやり取りをする・・・って、もうほとんど『ダイ・ハード』。
どうせなら、ベッキーに「Yippee-ki-yay mother✖ucker」と言わせるべきだった。
武装しているネオナチに対し、ベッキーの武器は色鉛筆や定規で相手を滅多刺しにするという『ホーム・アローン』超ヴァイオレンス版。
ベッキーの隠れた素質なのか?
それとも13歳の少女にあっさりやられるネオナチがおバカなのかは観る人の判断に委ねられます。(そんな大げさなものでもございませんが)
単純明快で分かりやすいところが取り柄の映画と言えます。
映画に登場するネオナチクラスのおバカ・・・ですと辛いかもしれませんが。
※ここからネタバレあり。※
途中まではそれなりに楽しめました。(『ダイ・ハード』には遠く及びませんが)
ですが、ネオナチの1人にとんでもない巨漢マッチョの男がいて、その男が突如良心の呵責に目覚め、殺戮を繰り返すベッキーに「このままでは引き返せなくなる。オレたちと同じようになる。だからオレと一緒に引き返そう」と言い出します。
ネオナチの囚人にお説教されてもな~と思い、どこへ一緒に行こうというのだろうと苦笑してしまいました。
ベッキーを演じたルル・ウィルソンは2005年生まれの現在18歳。
つまり演じたベッキーと撮影当時は同じくらいの年齢になります。
『キック・アス』(2010)のときのクロエたんも言われましたが、未成年、しかも10代前半の女優さんに暴力的な役柄を演じさせるべきでは無い・・・みたいなお堅い映画評論家の方もいらっしゃると思いますが、それも観客の倫理観に委ねられているように思います。
自分はまったく気にしない派なので、ルル・ウィルソン嬢、頑張っていたと思います。
愛犬殺されちゃったら飼い主、黙っていないですよ。
『ジョン・ウィック』でも描かれましたが、運悪くこのネオナチの囚人はムショに入っていて観ていなかったみたいでした。
結局、鍵の秘密は分からず仕舞いで終劇。
・・・だったのですが、本作続編が製作されまして、2024年1月24日からデジタル配信開始されるそうです。(映画館での上映は無いようです)
本作は字幕版しかありませんでしたが、この続編は吹き替え版があるそうで、主人公・ベッキーの声を「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどか役などで知られる悠木碧さんが「演じさせていただきました」とX(旧Twitter)で話されておりました。
碧さんの洋画の吹き替えは珍しいので、ちょっと映画と関係無いことで興味があります。
続編で鍵の秘密が分かるかもしれません。
文春砲の方がテレビのバラエティで超売れっ子だったころから思っていたことですが、わたくし個人的には”ベッキー”より、断然・・・
”ガッキー”が好きです!(何の話しで〆てんだよ!)
今年も残りわずかで、映画もあと1本観れるかだと思います。
できれば2023年最後は少し心温まるようなタイプの映画で終えたいと思っております。