One today is worth two tomorrow.

当ブログへ起しいただき、心から感謝いたします。映画の感想やスポーツ観戦の記事、写真中心のブログです。

『グッド・ナース』

『グッド・ナース』

原題:The Good Nurse

 

2022年製作/アメリカ映画/上映時間:121分/G/2022年10月21日日本公開/2022年10月26日Netflix配信開始

 

監督:トビアス・リンホルム

出演:ジェシカ・チャステイン

   エディ・レッドメイン

   ンナムディ・マサマヤ ほか

 

『タミー・フェイの瞳』などのジェシカ・チャステイン、『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどのエディ・レッドメインらが共演した実話ベースのサスペンスです。

患者の不審死が連続する病院を舞台に、女性看護師が事件の真実に近づこうとする姿が映し出されます。

 

あらすじ

 

重い心臓病を抱えながら、夜勤続きの日々を送るシングルマザーの看護師エイミー(ジェシカ・チャステイン)。彼女が働く部署にチャーリー(エディ・レッドメイン)という看護師が配属され、思いやりにあふれた彼と友情を育む。ある時、院内の患者が相次いで不審な死を遂げる。その体内から大量のインスリンが検出されたことから、病院内の人間による者の犯行だとされ、容疑者としてチャーリーが浮上する。やがて事件の真実を追うことになるエイミーは、彼に関する不穏な情報を得ていく。

シネマトゥデイより)

 

オスカー俳優のジェシカ・チャステインエディ・レッドメインが共演し、殺人容疑をかけられた看護師と真実を求めて奔走する同僚の姿を、実話をにもとに描いたサスペンスです。

チャールズ・グレーバーの著作「The Good Nurse」を原作に、『ある戦争』のトビアス・リンホルムが監督を務めております。

 

Netflixにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

本日、1月6日は大場久美子さん(6?歳)、菊地凛子さん(4?歳)、声優のゆかなさん(4?歳)、中畑清氏(70歳)、お写真の乃木坂46梅澤美波さん、25歳のお誕生日です。

PC立ち上げたらMicrosoftのニュース記事が入ってきて、今知りました。

乃木坂46、最近少し興味を持ち始めましたが、(愛し続けてきたAKB48が危機的状況なこともありますので)まだ現役のメンバーで存じあげている人は6名だけ。

梅澤さんは初めて知りました。

お写真拝見すると、白石麻衣さんに感じ似てますね。

 

・・・ですが、今回の記事のメインは梅澤さんでは無く、エディ・レッドメイン、42歳のお誕生日です。(ダジャレじゃ無いです)

お祝いの気持ちを込めまして出演作品を・・・と思ったのですが、やはり『ファンタスティック・ビースト』になるかな~?と思ったのですが、第1作目は劇場で鑑賞済み。

続編から観るか迷ったのですが、7年くらい経っているのでおさらい必要と思い、第1作を観返そうかとも思ったのですが、ここから3連チャンはキツいと思い、Netflix配信作品から本作を選びました。

 

2022年の同日の『博士と彼女のセオリー』でもお祝いの記事書いておりますが、経歴など記載していなかったので、今回は記載しております。

皆さん、

HappyBirthday!

 

命を脅かす心臓病を抱える心優しいシングルマザーのエイミーは、看護師として、ICUのきわめて多忙かつ過酷な夜勤で肉体的にも精神的にも限界を迎えていました。

しかしある日、そんな彼女の部署に思いやりがあり、親身になってくれる同僚のチャーリーが配属されたことで、エイミーの生活に一筋の光が見えてきます。

 

病院での長い夜を共に過ごすうちに、2人は固い絆で結ばれた親友同士になり、エイミーは久しぶりに自分と幼い娘たちの未来に心から希望を持てるようになります。ところが、患者の不審死が相次いだことをきっかけに、チャーリーを第一容疑者とした捜査が開始。エイミーは、自らの命と子供たちの安全を危険にさらしながら、真実を突き止めることを迫られます・・・。

 

エディ・レッドメイン Eddie Redmayne

 

1982年1月6日、イングランド・ロンドン生まれ。身長184cm。

 

父親は銀行の頭取で5人兄弟の第四子。

英国一の名門校、イートン校に入学。ウィリアム王子と同級生でした。

その後ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに入学し美術史を選考。

ご本人色盲にもかかわらず、2003年に優秀な成績で卒業。

 

2002年に舞台デビュー。

しばらくは演劇をメインに活躍いたします。

映画デビューは2006年の『悪魔のルームメイト』(日本劇場未公開作品)。

2012年、大ヒットミュージカルの映画化『レ・ミゼラブル』に出演いたします。

 

2015年、物理学者のスティーヴン・ホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』で第87回アカデミー賞において最優秀主演男優賞を受賞。

し、しかし、同年『ジュピター』で第36回ゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞も受賞。(この作品も候補だったのですが、「ガンダム」のあとまたSFは・・・と思い別の作品にしましたが、正解だったみたいですね)

2016年、『リリーのすべて』で受賞翌年にふたたび第88回アカデミー賞主演男優賞候補になります。

 

2016年からJ・K・ローリングが書き下ろした映画用シナリオの『ファンタスティック・ビースト』で主人公のニュート・スキャマンダーを演じております。

ハリー・ポッター』のトム・リドル役のオーディションで落選した経歴があります。

 

プライベートではハンナ・バグショーさん(写真左の方だと思います)とイートン校在学中に知り合い交友を深め、2012年から交際し、2014年12月に結婚。

2016年6月に第一子女児、2018年3月に第二子男児が生まれております。

Wikipediaを参考にさせていただきました)

 

英国版「GQ」で3回男性ベストドレッサーに輝いていることもあり、とてもスタイルのいい、カッコよさのある俳優さんだと思います。

 

お気に入りは難しいですが、演技的には完全成りきりだった『博士と彼女のセオリー』がすばらしかったと思いますが、「最高に泣けた」映画は『リリーのすべて』ですね。

本人が最近、「(トランジェンダーでは無い)自分が演じるべきでは無かった」と話されておりますが、レッドメインが演じたからこその傑作だと自分は思っております。

 

山田洋次監督の名作『幸福の黄色いハンカチ』のアメリカリメイク版『イエロー・ハンカチーフ』(2008)に出演しておりますが、同役を演じた武田鉄矢さんとルックス、特に脚の長さを比較してはいけません。(笑)

 

※完全ネタバレ全開の記事になります。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

 

アメリカ合衆国ペンシルベニア州ニュージャージー州の病院で不可解な入院患者の死亡が相次ぎます。

それらの病院すべてに勤務していたナースのチャーリー・カレンが第一容疑者に浮上します。

 

患者の死因は混入されてはいけない透明のクスリが点滴液に混入されていたこと。

 

実話を基にした映画ですが、こうしたことは日本でも起こった記憶があるますが、病院関係者が無差別に患者を殺めることなど、ある意味簡単なことだと思うと背筋が寒くなる気持ちになります。

 

ぶっちゃけネタバレしちゃいますが、エディ・レッドメイン演じるチャーリーが真犯人で、彼は渡り歩いた病院で数多くの患者の命を奪っております。

 

こちらが実際のチャールズ・カレン。

アメリカ史上最悪のシリアルキラーと呼ばれ、最終的に彼の被害者は400人を超えると言われております。

現在終身刑で服役中。

仮釈放が認められるのは2203年だそうです。

 

つまり本作は「真犯人は誰だ?」的なミステリーではありません。

またシリアルキラーの心情を描いたスリラーでも無いと思います。

自分が感じた本作のテーマは「善の仮面を被った人間の恐怖」や「2000年初頭のアメリカの医療現場の暗闇」のように思いました。

 

ジェシカ・チャステイン演じる主人公のエミリーの子どもは雇われたベビーシッターに懐きません。

ですが、人当たりのいいチャーリーが彼女の家へ訪ねると子どもたちと意気投合してしまうのには、かなりの皮肉が込められているように思いました。

 

またエミリーは重い心臓の病気に苦しんでおります。

チャーリーが「働いている場合じゃないだろ。休んで治療に専念すべきだ」と優しい言葉を掛けてくれます。

しかし、まだ契約期間で「有給休暇が取れるまで、まだ4ヶ月ある。今休むと仕事を失う」と働かざるを得ない状況のエミリー。

 

オバマ政策でマシになったと聞きますが、当時のアメリカの医療費の高さには犯人以上の驚きを受けてしまいました。

心臓の病気を病んでいながら働くしか無いエミリーの姿が切なく感じます。

 

そして、シリアルキラーに匹敵する恐ろしさを感じてしまったのが、病院の隠蔽工作

チャーリーが何だかに関わっていることは病院関係者誰もが分かっていることなのですが、病院の保身や責任転嫁などで、一切警察に協力しようとしない。

この病院の姿を観て、昨年公になった某J事務所の事件と重なるものを感じてしまいました。

犯行を行った人間だけが悪だったのか?

止めることも、新たな犠牲者を出さないこともできながら、なにもしなかった人間に責任は無いのか?

そのようなテーマが痛烈に描かれております。

 

もし最初に犠牲者の出た病院が声をあげていたら、400人もの犠牲者は出なかったと言えます。

彼のことを信頼していて、それでもこれ以上の犠牲者を出さないため立ち上がったエミリーこそ、まさに『グッド・ナース』だと思います。

 

病院内、エミリーの自宅くらいが物語の舞台で動きが少ない、舞台劇的な作りの映画なので主演のジェシカ・チャステインエディ・レッドメインの演技を楽しむのがベストだと思います。

 

Netflixではチャールズ・カレンのこの事件を追ったドキュメンタリーも配信しているそうです。

機会があれば、観てみたいですね。

 

 

 

鋭い切れ口の映画評論家のミルクマン斉藤さんが2日、肝腎不全で亡くなられました。60歳でした。

斉藤さんは自分がよく閲覧しているシネマトゥデイで短評を発表しており、ほかの評論家の方より、かなり辛口でズバリ評論がとても気に入っていたので、斉藤さんの短評がもう拝読できないと思うと悲しくなります。

心からご冥福をお祈りいたします。