One today is worth two tomorrow.

当ブログへ起しいただき、心から感謝いたします。映画の感想やスポーツ観戦の記事、写真中心のブログです。

『マーベルズ』

『マーベルズ』

原題:The Marvels

 

2023年製作/アメリカ映画/上映時間:105分/G/2023年11月10日日本公開

 

監督:ニア・ダコスタ

出演:ブリー・ラーソン

   テヨナ・パリス

   イマン・ヴェラーニ ほか

 

マーベル・コミックのヒーローたちが活躍する作品群「マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)」の1作で、アベンジャーズ最強ともいわれる女性ヒーロー、キャプテン・マーベルを主役に描いた映画『キャプテン・マーベル』に続くシリーズ第2弾です。

監督は『キャンディマン』の女性監督ニア・ダコスタ。

 

あらすじ

 

キャプテン・マーベルブリー・ラーソン)への復讐(ふくしゅう)を計画する謎の存在が現れる。キャプテン・マーベルのみでは手に負えない危機を前に、彼女と、彼女を慕う敏腕エージェントのモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)、彼女に憧れる高校生ミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ)が入れ替わってしまう。そしてこの出来事をきっかけに、3人は新たなチームを結成する。

シネマトゥデイより)

 

キャプテン・マーベル率いるマーベルズの結成秘話を描いたヒーローアクション映画です。

キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンのほか、モニカ・ランボー役のテヨナ・パリス、ミズ・マーベル役のイマン・ヴェラーニ、ほかにサミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュンなどが出演。

 

Amazonプライムビデオにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

昨日、1月16日が「ヒーローの日」だそうで(初めて知りました)、その日からデジタル配信開始。

まだレンタルは無く、4KUHD版購入(¥2,500)だけしかありませんでした。

・・・迷いました。

一足早く、12日から配信している私が心から尊敬し、MCU大嫌いのマーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』も2Kですが、同額の¥2,500。

ミッション:インポッシブル』の新作も4KUHD版¥2,500。

ですが、この2作品は待てばいずれ、Amazonプライムビデオ、Netflixでもっと安い価格での鑑賞、または見放題になる可能性があるのですが、『マーベルズ』はDisney+以外で見放題になる可能性はありません。

¥2,500はお安くはありませんが、ふたたびDisney+に加入することは皆無なので、映画館へ行ったと思えばチケット代+交通費でこれくらい掛かると思うので、思い切って(ブリー・ラーソン観たかったので)買ってしまいました。

『マーベルズ』より後に公開のリドリー・スコット監督の『ナポレオン』はレンタルで¥1,980・・・これはさすがにまだ手が出ませんでした。

 

アベンジャーズ最強ヒーロー、キャプテン・マーベルの新たな物語。キャプテン・マーベルの“ある過去”を憎み、復讐を誓う謎の敵が現れる。その狙いは、地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすことだった。

 

最凶最悪の敵サノスを圧倒する力でも救えない危機が迫るなか、彼女を家族のように慕う敏腕エージェント〈モニカ・ランボー〉、彼女に憧れるアベンジャーズオタクの高校生ヒーロー〈ミズ・マーベル〉と、3 人が入れ替わる謎の現象が発生。

 

これまで一人で戦ってきたキャプテン・マーベルは仲間との運命的な繋がりからチームを結成し、新たな“強さ”に目覚めていく・・・。

 

全世界での興行成績がMCU史上最低記録を打ち立ててしまった本作。

本作の製作費&マーケティング&配給を含む全体的予算が日本円で約390億5000万円。(そんな掛けていたとは思えませんでしたが)

それに対し、全世界での興行成績が約296億5000万円。

と、とんでもない額の赤字出しちゃいました。

 

ブリー・ラーソンストライキ中でお時間があったからか、自らそれらしいジャージ姿で劇場へ行かれたようです。(これくらいなら宣伝活動にはならないかな?)

・・・でも、この写真誰が撮影したのだろうか?

しかし、その甲斐も無く、ワースト記録を打ち立ててしまったMCUヒーローになってしまいました。

劇場公開は終了したのであれなのですが、私の支払った雀の涙ですが¥2,500、どうぞお役に立ててください。

し、しかしアメリカのポップコーンのバケツ、大きい!

 

本作はなぜ興行成績が大失敗に終わってしまったのか?

本作の監督は「私が黒人で女性なので差別によりこの映画は失敗した」とコメント。

ブリー・ラーソンは「女性の社会進出に嫉妬する男達が映画の成功を邪魔している」とXで発信しておりますが、おふたりには申し訳ないのですが、それは違うと思います。

 

本作は『キャプテン・マーベル』の続編的な作品で、『キャプテン・マーベル』を観ていないとサッパリ分からない作りです。

それは続編なので仕方ないことですが、重要なキャラクターである写真中央のミズ・マーベルはDisney+オリジナルドラマ「ミズ・マーベル」の主人公。

そのドラマを観ていない人(私も加入しているとき、一切観る気が無く観ておりませんでしたが)には「何者?」と思われてしまいます。

つまり、本作(に限らず近年のMCU作品)はこれまでの劇場用映画のMCU作品だけでは分からない、Disney+作品もすべて鑑賞しているコアなファン向けなところが、そうでは無い人を遠ざけてしまったと言えます。

 

次いであげられるのが、「ヒーロー作品疲れ」。

私はあまり年間ベストやワーストをつけるのが得意ではありませんが、昨年製作された映画(これはこれからも観る予定の映画があるので暫定ですが)でワーストワンはDisney+オリジナルの『ピーターパン&ウェンディ』ですが、(これは2023年どころか人生で観た映像作品でもワーストワン)映画館で上映されなかったことを考えると劇場映画としてワーストワンだったのが『アントマン&ワスプ:クアントマニア』です。

これは米エンターテインメント・ウィークリーが選ぶ2023年ワースト映画にも選ばれ(ラジー賞最有力)悪役として登場したカーンは次回の『アベンジャーズ』のボスになると言われ、俳優の顔と名前覚えたのですが、コイツが恋人にDVしちゃって逮捕というオマケつき。

 

2023年はDisney創設100周年でした。

しかし、それを記念した(かはよく分かりませんが)作品は大コケ連発で、総赤字は日本円で約1,500億円らしいです。

 

Disneyは自分たちの映画が売れず、逆に『スーパー・マリオ・ブラザーズ・ムービー』や現在全米で公開中の山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』がなぜ大ヒットしているのかを考えた方がいいと思います。

 

わたくし存じあげませんが、韓国の人気俳優のパクさん演じる王子の意味不明なミュージカルシーンは失笑しか出ませんでした。

Disneyも「ポリコレだ」なんだとむちゃくちゃいろんな人種の登場人物出しておりますが、製作費がチャイニーズマネーなので、絶対に日本人は登場させません。

ここは今月下旬からNetflixで配信される『ジョン・ウィック4』見習ってもらいたいな~。(かなり楽しみ!)

 

・・・ですが、その意味不明なミュージカルシーン以外はMCU史上最短の上映時間のサクッと観れる感が何とも心地良い、女性ヒーローを描いた軽いタッチの映画で面白かったと思いました。

 

ミズ・マーベルことカマラ・カーン(この方もカーン。何か意味があるのかと思ってしまいました)はたしかに騒々しいキャラで時にウザいと思いましたが、まあ、許容範囲・・・かな?

 

やはりブリー・ラーソンですね。

彼女がキャプテン・マーベルで帰ってきてくれるのを本当に楽しみにしておりました。

 

本作では大きな(男性の)お友だち大喜びのサービスショットもありました。(勝手な想像)

小さなお子ちゃまには刺激強いかな?

 

彼女の映画は『ルーム』なども観ておりますが、こんな大きかったっけ?と多少疑念も・・・。

それと比べちゃってもカマラ演じた女優さんは・・・。

まあ、こちらは成長過程と言うことで。(セクハラになるぞ!)

 

ニック・フューリーは今回は当然CGで若返らず登場。

ただ、もっと出演シーン&活躍するところは観たかったですね。

 

ヒーローも全員女性なら、敵ボスキャラも女性。

こちらも少しインパクトという点では弱いかなと思いました。

スタン・リー氏が亡くなられてからのMCU作品は(フェーズなんとかと言うみたいですが)少し悪役が影薄い気がします。

 

それぞれのキャラが特殊パワーを使うと入れ替わる設定なのですが、その立ち位置など、しっかり押さえた演出を見せた監督の手腕はなかなかだと思いました。

まだ未熟のミズ・マーベルを経験豊富なキャプテン・マーベルが指導・・・などしないでぶっつけ本番で戦うところもダラダラしていなくて良かったです。

 

ネコちゃん、今回も可愛かった。

あの触手が出るところ以外は・・・。

 

本当にブリー・ラーソン演じるキャプテン・マーベルはカッコいい!

女性だ何だ関係無く、間違いなくヒーローだと思います。

ただ、本作ではビーム攻撃ばかりだったのが単調。

これは(差別的意図はありません)女性監督だから、あまり殴り合いは描きにくかったのかもと思ってしまいました。

 

※エンディングのシーンに触れます。これからご覧になられる方はご注意を。※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女性だけのヒーロー・チーム”マーベルズ”にスカウトされるDisney+ドラマ「ホークアイ」のヒロインのケイト・ビショップ登場。

このドラマは観ていて、とても面白かった(ヘイリー・スタンフェルド大好きなので)ので、これは嬉しかったですね。

スカウトに来たカマラが「アントマンの娘も参加した」なるセリフも用意されておりました。

 

1975年放映の「仮面ライダーストロンガー」。

第1期ライダーシリーズの最後(当然そのときは2期は念頭に無いので最終作という思いで製作)のこの作品の最終回で全7人の仮面ライダー、そしてそのライダーを演じた7人の俳優さんが顔を揃えました。

それ以降、ライダーが全員揃うことはあっても、演じた俳優さんが全員揃うことはありませんでした。

MCU作品でそれをやったのが『アベンジャーズ/エンドゲーム』です。

 

タイトル通り最後の切り札的なものを切ってしまった『エンドゲーム』のあとに作られたMCU作品がそれを超えられないのは当たり前の話しで、ファンも『エンドゲーム』の興奮をもう一回という気持ちで鑑賞するのですが、それが落胆に変わってしまうのも仕方ないと言えます。

私個人的な意見ですが、もうMCU作品で『エンドゲーム』を超える映画は誕生しないと思っております。

ならば、過去作を超えられないと分かって続けるシリーズに意味があるのか?という気持ちにもなってしまいます。

 

ブリー・ラーソン演じるキャプテン・マーベルが大好きです。(彼女はファン、スタッフ&共演者には嫌われているそうですが)

ですが、この『マーベルズ』が最後になってしまってもいいと思っております。

同じく、ベネディクト・カンバーバッチドクター・ストレンジをもう演じなくていいとも思っております。

チャドウィック・ボーズマンは、もうおりません・・・。

ヘイリー・スタンフェルドもフローレンス・ピューもアベンジャーズ入りしなくても何も問題ありません。

ディズニーはこの作品などの大失敗を教訓に今後の映画製作に務めてもらいたいです。

ここはスコセッシが一番懸念しているところだと思いますが、劇場で公開している映画が動画配信チャンネルの宣伝であってはならないのです。

 

”○○○でキャプテン・マーベルは帰ってくる”なるテロップも出ませんでした。

本当に最後になってしまうかもしれませんが、主人公として帰ってきてくれるのを待ち望んでいたブリー・ラーソンキャプテン・マーベルの勇士観れたので、作り自体はお粗末なところも多い作品ですが、自分はオススメしたいと思っております。