『線は、僕を描く』
2022年製作/日本映画/上映時間:106分/G/2022年10月21日日本公開
監督:小泉徳宏
出演:横浜流星
清原果耶
三浦友和 ほか
水墨画の世界を題材にした砥上裕將の青春小説「線は、僕を描く」を、『ちはやふる』シリーズなどの小泉徳宏監督が映画化した青春ドラマです。
水墨画と出会った青年が、水墨画を学ぶうちにその世界にのめり込む姿が描かれます。
あらすじ
大学生の青山霜介(横浜流星)は、絵画展設営のアルバイト中に水墨画と出会い、白と黒のみで表現される世界に魅了される。水墨画家として知られる篠田湖山に声をかけられたことをきっかけに、霜介は水墨画を学び始める。真っ白な紙に筆と墨だけを使って描かれる芸術を知るにつれ、彼は次第に深遠な水墨画の世界に引き込まれていく。
(シネマトゥデイより)
砥上裕將の小説を『ちはやふる』の小泉徳宏監督のメガホンで実写映画化した作品です。
日本を代表する水墨画家・小林東雲が監修を務めております。
主演は横浜流星、共演に清原果耶、江口洋介、富田靖子、三浦友和ら。
Netflixにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
本日、1月30日はオスカー女優のオリヴィア・コールマン、50歳のお誕生日、並びに・・・
オスカー俳優、クリスチャン・ベイル、こちらも50歳のお誕生日(同い年とは思いませんでした。しかもクリスチャン・ベイル、お顔写っていない・・・)です。
おふたりとも、
HappyBirthday!
ですが、今回のメインは、こちらの清原果耶ちゃん、22歳のお誕生日をお祝いして(良かった、50歳で無くて・・・)、出演作品を選ばせていただきました。
お誕生日、おめでとうございます。~💖
大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒のみで表現された【水墨画】が霜介の前に色鮮やかな世界となって拡がる。
水墨画の巨匠・篠田湖山に声をかけられ、霜介は【水墨画】を学び始める。【水墨画】とは筆先から生み出される「線」のみで描かれる芸術。
描くのは「自然(命)」。目の前にある「命」を白と黒だけの世界で表現する。霜介は初めての【水墨画】に戸惑いながらもその世界に魅了されていく・・・。
悲しい過去があり、人生を前向きに生きられない青年がある日ふと出会った水墨画の世界に魅了されていく。
ありきたりと言ってしまえば、それまでなのですが、「王道上等!」と言わんばかりの展開に思わず涙してしまいました。
水墨画の巨匠・篠田湖山を演じた三浦友和さんが本当にすばらしいです。
この年は『ケイコ 目を澄ませて』もあり、友和さん抜きに日本映画は語れない年となったように思います。
温かい眼差しで愛弟子を見つめる姿は感動ものです。
出演シーンはそれほど多くありませんが、富田靖子さんの貫禄のある演技を披露して印象に残りました。
『ちはやふる』に次ぐ、小泉徳宏監督の「和の世界+青春ドラマ」が今回もピタッとハマっていたように思います。
そして、観ていて何とも言えない心地良さを感じます。
小泉監督の優れた手腕は『ちはやふる』の競技かるた、そして本作の水墨画と、映画を観なければ、おそらくその世界に触れることの無かった日本の独特な伝統のようなものを、本当に繊細に、そして奥深く描き、主人公同様観る人もその世界観に引き込まれる作りの上手さがあると思います。
ただ、『ちはやふる』の競技かるたのシーンには『ロッキー』のようなスポーツ映画に似た醍醐味や演出がありましたが、こちらは常に「静」の世界観を描いた作品なので、ダイナミックさは一切ありません。
ですが、映像の迫力は物足りないものがあったかもしれませんが、映画の持つ面白さはこの「静」の世界にも十分描かれていたと思いました。
真っ白な紙に一滴の点から、そして線へ・・・。
その水墨画の世界の映像は映画でしか描けない魅力があったように感じます。
文字通り、原作者から”お墨付き”をもらった横浜流星さん。
いつも通り、すばらしい演技でした。
果耶ちゃんとは映画は2019年の『愛唄-約束のナクヒト-』で共演しております。
今回2回目でさらに息がピッタリだったと思います。
心に重い悲しみを抱えた霜介と、水墨画に行き詰まってしまった千瑛が、その悲しみの現場で見つけ出す歩むべき未来。
ここは、やや臭さがあったのも事実なのですが、流星さんと果耶ちゃんの見事な演技でそれもノープロブレムにしてしまうところは凄いです。
水墨画家の小林東雲の下、流星さんや果耶ちゃんら出演者は1年近く水墨画を練習されたそうです。
その甲斐あって、皆さんとてもリアルな演技ができていたと言えます。
日本の美しい芸術に触れられ、胸が熱くなり、そして最後は涙腺爆発でした。😭
昨年に続き、今年も果耶ちゃんのお誕生日をお祝いする記事が書けたことを嬉しく思います。
まだ22歳。
これからがますます楽しみな女優さんですね。