『カラダ探し』
2022年製作/日本映画/上映時間:102分/PG12/2022年10月14日日本公開
監督:羽住栄一郎
出演:橋本環奈
眞栄田郷敦
山本舞香 ほか
小説投稿サイト「エブリスタ」で話題を集めた携帯小説「カラダ探し」を、橋本環奈の主演で映画化した作品です。
無残に殺される日を何度も繰り返すことになる高校生たちの恐怖が描かれます。
あらすじ
女子高生の森崎明日香(橋本環奈)は、深夜0時を過ぎたあるとき、なぜか学校にいることに気づく。彼女以外にも幼なじみの高広とクラスメート4人がいて、困惑する彼らの前に突然全身が血で染まった少女「赤い人」が出現し、6人全員を惨殺する。全てが終わったと思った瞬間、明日香は自分のベッドで目を覚まし、それ以来同じ日が繰り返されることになる。
(シネマトゥデイより)
ウェルザードの携帯小説を原作にした映画です。
殺される瞬間を仲間たちと何度も繰り返さなければならなくなった女子高生を橋本環奈が演じ、共演に眞栄田郷敦、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠ら。
監督は『海猿』の羽住栄一郎。
Netflixにて鑑賞。
初めての鑑賞になります。
本日、2月3日は、土屋太鳳さん(29歳)、弓木奈於さん(乃木坂46・25歳)、吉田羊さん(年齢不詳)、高橋光成投手(埼玉西武ライオンズ・27歳)のお誕生日ですが・・・
今回のメインは橋本環奈ちゃん、本日2月3日が25歳のお誕生日です。(福岡県福岡市出身)
お祝いの気持ちを込めまして、出演作品を選ばせていただきました。
お誕生日、おめでとうございます。
深夜の学校。“赤い人”は現れる―。
7月5日、女子高生の森崎明日香は、校内でいるはずのない幼い少女と出会い、「私のカラダ、探して」という不気味な言葉をかけられる。不思議な出来事に違和感を覚えつつも、いつも通りの一日を終えようとしていた明日香。しかし、午前0時を迎えた瞬間、気が付くと彼女は深夜の学校にいた。そこには明日香の幼なじみで最近は疎遠になっていた高広と、普段は接点のないクラスメイト4人も一緒にいた。
困惑する6人の前に、全身が血で染まった少女「赤い人」が現れ、6人を次々と惨殺していく。すると明日香は自室のベッドで目を覚まし、7月5日の朝に戻っていた。その日から6人は同じ日を繰り返すことになり、そのループを抜け出す唯一の方法は、とある少女のバラバラにされたカラダをすべて見つけ出すことだった・・・。
・・・せっかくのお誕生日に水を差すのも気が引けるのですが、環奈ちゃん、もっと作品選びましょうよ。
環奈ちゃんの映画で「良かった」、「感動した」というものが今までほとんど無いことが本当に残念。
それどころか、ほとんどが地雷。
本作もその香りがプンプンしておりましたが、見事踏んでしまいました。
映画としての話題も上の写真のスッピンくらいしか無いのも悲しくなりますね。
シナリオはダメダメ、演出はショボいと自主製作映画レベル。
まずシナリオの酷さ。
環奈ちゃん演じる明日香はクラスからのけ者になっていてボッチ。
男子生徒から「アイツだけは無いや~」など言われる始末。
って、環奈ちゃんですよ、あり得ません。
百本譲っても、その孤立してしまった理由に唖然呆然。
そんなことでのけ者になるのでしたら、本当に具合悪くてプール休めないですよ。
特に女子は・・・。
いわゆるタイムループものなのですが、説明不足でワケが分かりません。
7月5日、いつも通りの生活をし、夜に就寝。
その夜の0時(7月6日になるのかな?)に突如目が覚めると無作法に集められたと思われる6人のクラスメイトが学校校舎内におります。
そこで「私のカラダを探して~」という声を聞きます。
意味が分からない彼女たちの前に赤い人なるものが現れ、殺されると前日7月5日の朝に逆戻りするという展開。
「夢か?」と思った明日香でしたが、ほかのクラスメイトもその記憶を覚えており、自分たちがタイムループしていることに気づきます。
そんな中、「カラダ探し」の意味を調べたオカルトマニアの生徒(都合のいい設定だ)によると、礼拝堂(何でそんなものが学校内にあるのか不明)にある棺にバラバラになったカラダを入れ完成するとタイムループから解除されるのではという結論になり、彼女たちは一致団結してカラダ探しを開始します。
冒頭のシーンで少女が斧を持った男に殺されるシーンがあるのですが、(相変わらずキューブリック、オマージュされております)それは学校近くの住宅で起こった事件なのですが、なぜに学校にバラバラ遺体があるのか謎。
赤い人に見つかると殺されるのですが、翌朝目が覚めると記憶が残っているので「あそこにパーツがある」と分かっているので、そこは探すのには苦労しません。
赤い人が顔面ペイントにしか観えなかったので、襲われた少年が裸絞め(スリーパーホールド)をかけるシーンはアントニオ猪木VS.愚霊闘武多の試合を思い出してしまいました。(笑)
徐々にカラダが見つかりパーツが揃うと、なぜか昭和の青春ドラマに変わってしまいます。
まだ事件が完全に解決していないにもかかわらず、呑気に浮かれ気分で浜辺ではしゃぐ6人のクラスメイト。
ノー天気でおバカなコイツら(←失礼!)は赤い人(武多?)に殺されちゃった方がいいかも・・・と思ってしまいました。
もう勝ち誇った彼女たち。
しかし、いくら探しても頭部が見つからない。
「頭が無い、頭が無い」と嘆いておりましたが、頭が無いのは遺体では無く、シナリオライターと監督の方だと思ってしまいました。
殺されてもリセットされるだけなので、安心していた彼女たちに意外なことが起こります。
赤い人と手にしていたエミリー人形がフュージョン融合し、クリーチャー化して、このクリーチャーに食べられてしまうと、翌朝、存在そのものが消えてしまうことになってしまいます。
カラダ探しのことを知っているような怪しい男として柄本佑さんが登場するのですが、特に意味も無い役柄で気の毒でした。
2022年は”令和最低の日本映画”と言われた『大怪獣のあとしまつ』があったため、本作をワーストテン入りしているYouTuberの方は少なかったですが、これも負けていないですよ~。
監督が今、話題になっているシナリオ問題の『海猿』(原作者がク○映画と言い放っております)の人ですからね~。
映画『海猿』はフジテレビで放映されたとき、30分で鑑賞を断念いたしました。
明日香の幼なじみの高広が「明日香がボッチになっているなんて気がつかなかった」などと言っておりましたが、毎日同じクラスにいて、分からないはず無いのですが・・・。
それ以外でも信じられないクサいセリフのオンパレードで誰か止める人、演じた人やスタッフなどにいなかったのかな~と思うほどでした。
※ここから少しネタバレあり。※
クリーチャー退治に5人(に減った)が挑みます。
罠を仕掛け、チェーンソー振りかざし(何でそんな物騒なものが学校内にあるのかも謎)退治に成功。
クリーチャーの体内から最後のパーツの頭部を見つけ出します。
しかし、クリーチャーは生きていた。
高広と頭部を持って棺のそばに来ますが、そこで高広は明日香の目の前でクリーチャーに殺されてしまいます。
断末魔で「早く頭を置け」と言われたにもかかわらず、頭部ほったらかしでクリーチャーに怒りの鉄パイプ攻撃。
環奈ちゃんの攻撃にあっさりやられるクリーチャー。
最初から環奈ちゃんに任せれば良かったね。
そもそも夜就寝しなければ、このカラダ探しに参加しないで済むのであれば、1日くらい徹夜しろと言いたいですが、なぜに規則正しい生活を送るのかも不明。
ケガしてバスケが出来なくなってグレてしまった。
三井寿じゃねぇんだから・・・。
毎晩自分たちが殺されているのに海ではしゃいだり、パフェ食べて優越感。
これじゃボッチになるのもうなずける気も・・・。
不快なセクハラ描写はありませんが、シナリオと演出の酷さは『大怪獣のあとしまつ』をも下回るものだったように感じました。
環奈ちゃんはこの1年、カラダよりいいシナリオ、監督探しに頑張ってもらいたいですね。
このままでは広瀬すずちゃん、浜辺美波ちゃんとの差がつく一方です。
まあ、神戸に撮影にいらしたら、ぜひ美味しいものをいっぱい食べていってください。
頑張って!